無名人独白集

美しいもの、麗しいもの大好き。その真逆は嫌い。
故に「小異に拘り、大道を外す事勿れ」
そんな我侭で偏屈な人の独り言。

本質を見間違いすぎなのでは?

2011年11月03日 13時06分04秒 | 国際・外政に関わる話し
やれ、農業は全滅だ。
いや、貿易国として参加しないと云う選択肢はない。

此の円高の中、このままでは産業が壊滅する。
アメリカの言いなりになるのは売国行為だ。そもそもこの円高は無作為の結果ではないか。

消費者にとって食料品や服飾が安くなるのだから、既得権益を守りたい人間は黙っていろ。
都合のよい恣意的な情報ばかりを流すな。韓国が米韓FTAで得をしていると本気で考えているのか。

このまま、農業に莫大な補助金を入れ続ける政策は不可能だ。
食糧自給率や食の安全管理を放棄するのか。

グローバル化の時代に時代遅れなことを言うな。
農業どころか保険制度や雇用の崩壊に繋がる事を無視する気か。


実に議論百出、その内、最初に何を話していたのか解らなくなる始末(苦笑


これで、判れという方が無理な話です。



確かに、多元的、多面的な話ゆえに、その話が多岐にわたるのは致し方ないのですが、
皆様、大切なことをお忘れでは?

これは、完全な経済戦争であると同時に大きな枠における安全保障上の問題です。
何かが安くなるとか、便利になるとか、米国が得をするためのパックスアメリカーナだとかは二の次の話で、
本来は、新しい冷戦構造に移行する過程での、経済単位、組織再編の話に他なりません。


それを、所々に関わる組織や個人が各々自らに利するやう、
利用しようとするが故、どんどんとややこしい話しと成っているのです。



私は TPP(環太平洋連携協定)の理念には両手を挙げて賛成します。
それは、地球上に人類が既に飽和しているが故に、
より大きな協同体を人類が志向しなければならない今、必要不可欠な道程に他ならないからです。

しかし、悲しいかな現状の我が国における国益や安全保障への政治家並びに国民の無知・無理解さでは、その参加に断固反対しなければなりません。
列記した議論内容どれもが、間違いではありませんが、枝葉に過ぎます。


国益を何にも優先できる、タフネゴシェーター不在のまま交渉に臨めば、
日本国の著しい凋落を招き、日本国民は近い将来、辛酸をなめる事になるでしょう。
コメント (2)
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