五苓散や茵蔯五苓散の各エキス製剤は、年中在庫切れは絶対にありえないほど豊富に常備するほど、弱小漢方薬局としてはかなり大量に出ていく方剤ではあるが、葛根湯から派生した方剤である「独活葛根湯」に関しては、一時メーカー品切れで、こちらは我が薬局も在庫が少ないのでヒヤヒヤである。
それはともかく、この猛暑続きであるというのに、葛根湯エキス製剤や独活葛根湯でさえ、これほど需要があるには、明らかな理由があるだろう。
おそらく暑さをしのぐためにエアコンをフル回転にして、職場や家庭で冷えすぎた影響だろうが、不思議と勝湿顆粒(藿香正気散エキス製剤)よりも、はるかに多く葛根湯系の人気が高い。 2024年09月09日
村田漢方堂薬局のブログ(山口県下関市)
田代 桂子. Dr
私の外来は何か不安を抱えた方が多いのですが、ここに来られるまでにあらゆる科を受診され、ホルモン剤、安定剤、睡眠薬、向精神薬、漢方薬などあらゆるものが出ています。
今の医療は 話せば話すほど薬が増えていくようです。医者もたくさんの患者さんを診なければならないので、大変なのです。学問的に興味のない患者さんには冷たくなるのかもしれません。
特に大学は研究の場ですから、それを承知で患者さんも行くべきなのでしょうが、患者さんはそれを理解していないかもしれません。
たとえば思春期拒食症で婦人科に行けば、ホルモン検査や内診やらありホルモン治療が始まるかもしれませんし、心療内科、精神科などに行けばカウンセリング、安定剤、向精神薬などが出るかもしれません。
ところが漢方専門家のいるところでは、細く冷えた体を治そうね、ということになり、きっと美味しい漢方薬が出て、少しずつ元気になり、お肌にもつやが出て、止まっていた生理もチャンと来始める。
家族も安心してうるさく言わなくなるということがよくあります。