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徴兵制の是非について

2019-02-18 22:59:04 | 安全保障
今日の読売新聞に欧州のいくつかの國が徴兵制を復活させることについての記事があったので自分の考えをまとめてみようと思う。

まず日本では日本國憲法

第十八条 何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。

で徴兵制は実施できないと解釈されている。だがこの解釈は本当に正しいのか。これでは自衛隊兵士は奴隷的苦役に就いていると解釈できないか。自衛隊員は奴隷ではない。またこれでは徴兵制を実施している國は國民に奴隷的苦役を強いていると解釈できてしまう。そんなことはないはずだ。徴兵制は奴隷制とは全く違うのだ。

では自分が徴兵制に賛成かというとそうでもない。もう徴兵対象年齢ではないのだが、正直徴兵されたくない。体育苦手だったので。また2年も自由が少ない環境で過ごしたくない。一生に一度は陸軍軍人(あえて自衛隊と区別する)を経験するのも良いかなともたまに思うのだが。

「軍に入って男になろう」とか時代がかっていると思いながら、軍に対する憧れが全くないでもない。不思議なのは韓国人は徴兵制があるから男らしいとか言う女性が決して日本にも徴兵制を実施しようとは言わないことだ。まあ答えなどわかりきっている話だが。

産経新聞でも朝日新聞でも良いのだが、世論調査で「日本で徴兵制を実施することに賛成か」と問うてみれば良い。世論の8割は反対するのではないか。自衛隊は今では完全に市民権を得て、それどころか最高に信頼されている公的機関でさえある。しかし多分徴兵制は別だ。敗戦と戦後教育の影響は大きい。

徴兵制=戦争と捉える誤解は多いし、憲法改正に反対の論調に徴兵制が実施されるからと反対派は述べていた。今は下火だが。話は逆で、今日の読売新聞では一般國民が徴兵されることにより軍事が身近になり、戦争で職業軍人だけが犠牲になる志願制より戦争反対の声が高まるとさえ分析していた。

その文民統制による戦争の典型としてイラク戦争を挙げていた。そうかもしれない。大東亜戦争の前ルーズヴェルトは戦争したくてたまらなかったが、「決して決して貴女方の夫や息子を戦地に送ることはない」と述べて大統領選に勝利していた。それが真珠湾攻撃で一変するのだから山本五十六の愚かさは強調してもし過ぎることはない。

話を戻す。憲法18条の解釈はどうとでもなる。9条や24条のように。9条を普通に解釈すれば自衛隊は違憲だ。しかし國を無防備にして國も國民も生き延びることはできない。だから無理がある解釈をして合憲としている。

24条の結婚規定も同性婚を認める立場からは違憲ではないとの解釈をしている。憲法や法令を骨抜きにするから立憲主義の立場からは止めた方が良いのだが。どうしてもというなら改憲しかない。左翼にそれはできない相談だろうが。

自民党も政権を失いたくないから徴兵制を実施することはあるまい。第三次世界大戦でも起きれば話は別だが。そうなれば上で書いたように「徴兵制は奴隷的苦役とはいえない」との解釈を採り徴兵制を実施するだろう。

だが現代の兵器は進化しすぎたので徴兵制で素人を連れてきても役に立たないというものがある。一理はあるだろう。しかしこれは何度聞いても徴兵されたくない人間の言い訳に聞こえる。今の志願制の自衛隊でも兵卒は任期制だ。2年の任期で再任されるか昇進して下士官になる。何年もその道の仕事に従事してきた専門家とは思えない。兵卒は。

またイスラエルのように適性を考慮して徴兵制を実施することもできるはずだ。コストパフォーマンスに優れているかまではわからないが、素人でも数ヶ月訓練すれば使い物になるだろう。

昨今の若者は根性がないから徴兵制で軍(自衛隊)に入って鍛え直すべきだとの意見も聞く。しかしこれは本末転倒だろう。今日の読売新聞の記事にも徴兵制で国民国家の一体感を高めるという効果があるとあった。しかし軍は国防のためにあって若者教育のためではない。軍に教育効果も無論あるが。若者を教育するなら高校教育を大幅に見直せば良い。退役軍人(自衛隊員)を生活指導兼体育教師にしてスパルタ式で鍛えるとかね。自主退学増えそうだが。

最後は良心的兵役拒否の話か。連合國は徴兵制は認めているが、人権として良心的兵役拒否を認めるよう各国に促している。万一日本でも徴兵制が実施されたとき、良心的兵役拒否を認めれば最高裁の違憲立法審査権を回避できるのではないか。

徴兵制はあまり賛成ではない。自分がいかなくても良いからと後輩たちに押しつけるわけにはいくまい。


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