五月一日はメーデー。五月祭、労働祭ともいわれる。そしてベティおばあちゃんの95歳のバースデーでもある。90歳の時は盛大なパーティーを開いた。今回はコロナでもあるし、二十人ばかり友を招いてのディナー。ニックはズームで参加した。
テオドーロ・ヌニェス・ウレタ。
ペルーの壁画家。壁画じゃないけれど、彼が描いたペルーの風景画二点を、ベティおばあちゃんが引越し祝いに送ってくれた。ベティは昔ペルーに住んでいた事があるそうだ。一人暮らしのベティの家の、一階の階段の突き当たりに、その絵が掛かっていたのを覚えている。ベティはその額を下ろし、枠を外し、絵を取り出して梱包し、FedExに集荷を頼み、日本へ送ってくれたのだ。どこの95歳の老女にそんな芸当が出来ますか? ベティ母さんのようなスーパーおばあちゃんになるのが私の夢だ。