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航 海 日 誌 ~Log Book~

仕事や旅行で訪れた国や街の思い出、日々の小さなできごとをつづります。

大使館査証部・意地悪のなぞ

2007年05月24日 | A day in my life


 葉桜になった千鳥ケ淵


昨日、私にしては朝早く出かけた。地下鉄の通勤、通学ラッシュにもみくちゃにされて向かった先は半蔵門。息子の Student Visa について質問があり、大使館に行った。千鳥ケ淵に面した大使館の壁沿いにずっと歩いていく。

千鳥ケ淵といえば桜の名所。でも今の季節はすっかり葉桜になり、緑のトンネルをくぐり抜けて行くようだ。

敷地のまわりを半周して、ようやくお堀に面した正門にたどりつく。IDを見せて、用件を言うと
「すみません。ご質問は14:30からなんです」
と警備員さんが言う。大使館のHPで調べてきたのに、そんなこと、書いていなかったじゃない?しかし、ここで文句を言っても始まらない。午後に出直す旨を伝え、来た道をとぼとぼと戻った。

戻る途中、麹町消防署で、署員のみなさんがはしご車で訓練をしている光景に出くわす。細い通りをはさんで反対側の歩道に、お母さんと3歳くらいの男の子が顔を紅潮させて見つめる様子を見て、思わず息子が小さかった頃を思い出した。

彼も大好きだったけ、緊急車両・・・。それなのに今では大きくなって、親元を離れて外国で生活をしている。親子、共に望んだ留学だったのに、私のほうが少し寂しさを感じてる今日、この頃。


 男の子って消防車大好き


そして午後、再び。用件を告げ、門を開けてもらうと、中で名前を書いて電子機器を預ける。そして来客用のタグを胸に付けるという手順を経てようやく、中に入るのを許される。

今度は敷地の内側の壁沿いを歩き、領事部、査証部のある小さな建物に向かう。日本でありながら日本でない場所。日本人の植木屋さんが会話をしているかと思えば、傍らで外国語の会話も聞こえてくる。

待合室に入ると中は、しん・・・、としている。

この国の方々は、並ぶのがお好きだ・・、というジョークもある国。領事部で書類を公証してもらう人も、Visaに関して質問のある人も、皆テープで仕切られたところに1列に並んで、待つ。

以前ここに来たのは、昨年の2月、息子のVisaを申請に来た時だ。その時も思ったのだが、なんだか、親切ではない。ふと、横の壁を見ると張り紙がしてある。

”2006年4月より、ビザに関するご質問の受付時間は下記の通り変更になりました。  14:30~16:30”

こんなところに張り紙をしても意味ないのでは?時間が変更になったことを知らない人は、この張り紙にたどり着くことも出来ないのだから・・・。なんか、意地悪・・・?ま、これがお役所というものなのだろう。私は常日頃、お役所関係の用事は3度出向かないと終わらないと思っている。

待合室のベンチはガラすきなのに、立って待つこと10分。その間、私の前の女性が自分の質問に対する答えの理由をきちんと知りたいと文句を言っているのが耳に入る。対応に疑問を持っているのはどうやら、私だけではないようだ。ほっ・・・。

ようやく自分の番が来て、ブースに入る。対応してくれたのは中国系と思しき若い女性。私が息子のVisaに関する質問をすると、思ったよりも親切に、丁寧に、流暢な日本語で傍らにあった誰か(日本人)のパスポートを手に取って説明してくれた。

ちょっと見直した

人と接する職業についている私も、ちょっとしたことで印象がよくなることを改めて思い知らされる。人のあら捜しをするよりも、まず自分から。

息子のVisaの件は、結局私の心配のし過ぎとわかった。でも、気はぬけない!息子がはっぴーに学校生活を送るために、母としては精一杯の気配りを忘れてはならない。

大使館からの帰り道、緑のトンネルを歩きながら息子の担任の先生が送ってくださった写真を思い出した。学校の敷地内の森を、息子が同級生たちと歩いている後姿を撮った写真だ。しっかり青春している。

先生が写真につけたタイトルは”Stand by Me” 

今日もブログのタイトルからだんだんと話が逸れて、息子ネタで終わってしまう私・・・。


Stand by Me





Happy Girls' Night! ~大人のパジャマ・パーティ

2007年05月21日 | Precious Friends


 モデル・ルームのように美しい玄関ホール


昨夜は久々のGirls' Night! 一人っ子の私にとってはお姉さん的存在でもある大親友のお家にお泊りした。独身貴族の彼女は、庶民の私にとってはありえないほど美しいマンションに暮らしている。最初の写真がその玄関ホール。私が床の美しいタイルの写真を撮ろうとしていたら、「脇のドアを閉めるとモデル・ルームみたいよ」と言って飾り棚まで写真を撮らせてくれた。

モデル・ルームというより、美術館のホールみたい

彼女との出会いはもう12年も前になる。仕事を通じて知り合った彼女はとてもハッキリとものを言う性格で、最初はびびりまくり!この人とは絶対に親しくなれない、とまで思っていた。実際、ふたりで食事にでかけるようになるまでに2年かかった。でも親しくお付き合いをすると、義理堅く、とても愛情深い人で、いつの間にか私にとってかけがえのない友人となった。

国内旅行はあまりしない私。箱根や近場のドライブに連れて行ってくれるのはいつも彼女だ。そしてなによりも私が楽しみにしているのが、彼女のマンションでの Girls' Night. インテリアに木をふんだんに使ったマンションでエステごっこをしたり、DVDを観たり、友人宅にいながらリゾート気分を味わえる。

さて、久々の Girls' Night だった日曜日、彼女は夕食を用意してまっていてくれた。ビタミン摂取のためのサラダ(ドレッシングは1本¥9,000のオリーブオイルを使っていた)、スペイン製の生ハム、酵母をつかったパン、コクのある数種類のチーズ、そしてとっておきのワインが赤と白。

おしゃれなリビングルームに、どこからか出てきたちゃぶ台を置き、家庭的なチェックのテーブルクロスをかける。食べ物を並べて、ふたりともパジャマに着替えたらパーティの始まり、始まり~


 イスラムの国旗のような月と星、でも酔っ払ってぶれまくり


私の体は35歳でアセトアルデヒド(アルコールを分解する酵素)が早期退職したらしく、以来お酒がまったく飲めない日々を過ごしていた。それが最近再び飲めるようになってきた どうやら酵素が再就職することにしてくれたらしい。そんな訳で今回は美味なワインも楽しむことができた。

少し酔いがまわったところで3大テノールのDVDをかけて、エステタイム。彼女の高級化粧品を使わせてもらい、スチームを当てながらクレンジングをスタート。その後シャワー、肌の手入れと女の子の楽しみは尽きることがない。

私が泊まりに行くたびに彼女は聞く。

「あなた、こんなことでストレス解消になるの?」

もちろんです!だって家にいたらこんな楽しみないもん。肌の手入れは必要最低限しかしないし、お酒を飲みながら愚痴やのろけを聞いてくれる人もいない。良くも悪くも、自分をさらけ出せる同性の友人は貴重だ。

女性は仕事や結婚など身の回りの状況の変化で、どんなに親しくしていても自然に疎遠になってしまう友人も多い。でも彼女ならつかず、離れず、きっとおばぁさんになってもこうやって傍にいてくれるのかなぁ・・・と、思える。

Happy Girls' Night! パーティは夜更けまで延々と、つづく・・・。








航海日誌 2007年3月 NYの従兄のアパート編

2007年05月20日 | 航海日誌・海外編


 今度はペントハウス・暖炉付き!


以前のブログで書いたNYの従兄が最近お引越しをした。フリック・コレクションのご近所からホイットニー美術館のご近所へ。前よりも更に静かな住宅街だ。マディソン・アベニューは72丁目を境に、ショッピング・ストリートから住宅街へと様相を変える。マンハッタンに住む人なら誰もが一度は住んでみたいと思う、憧れの住宅街だ。

以前の住まいは1Fにブティックが入った15階建てで、24時間ドアマンが常駐している便利なアパートだった。今度は小さな6階建ての古い建物、以前はお金持ちが建物丸ごとを住居にしていたらしい。その建物を各フロア2分割にして、賃貸で貸し出しているこぢんまりとしたアパートだ。もちろん、ドアマンもいない。

彼のような独身には、ドアマンがいないのはひどく不便だ。宅配便の受け取りやクリーニングが返ってきたときなど、受け取ってくれる人がいないこのアパートに引っ越すにはそうとう躊躇したようだ。

でも部屋をひと目見て、「住んでみよう」と決めた理由は最初の写真。建物の6Fのペントハウスで、暖炉や、数ヶ所の小さな階段、2ヶ所にあるバルコニーなど、小さな魅力があちらこちらにあったからだそうだ。

日本でいう1LDKの間取りだが、LDの部分が日本とは比べ物にならないくらい広いので、窓辺にバー・カウンターを置いたり、カフェ・テーブルにキャンドル・スタンドを並べたりと、マンションに両親と息子と4人で暮らす私にとっては雑誌の中でしかお目にかからない優雅な空間だ。


 ダイニング・スペース


ホテルの価格がべらぼうに高いNYで私に宿を提供してくれるありがたい彼は50歳、独身の弁護士だ。ヒュー・グラント似(友人談)よりもハンサムで、とてもジェントルマンなのに未だに独身なのはえり好みが激しいからだと思う。彼の写真を見た友人は一人残らず「行け!麦茶!」と言う。でも、彼は大好きだった、亡くなった私の伯父にそっくり。だから男性としてみたことはない。やはり私にとっては”家族”でしかない。

私の就寝スペースはリビングルームにあるこの暖炉の前。最初の写真右側の白いソファがダブルベッドに変わる。冬場は暖炉の薪がパチパチとはぜる音を聞きながら、本物の火のやわらかい暖かさに包まれて眠りに落ちる。これぞ贅沢!

なぜかリビング・ルームにはいつまでたってもカーテンが付かないので、時差で早朝に目覚めたりすると、摩天楼の間からのぞく空に月が出ていたり、空が白んでくるのを寝ながらにして眺めることもある。


 表のバルコニーから見えるセントラル・パークの池


こんな風に自分のアパートが私のブログで紹介されていることを彼が知ったら、彼は激怒するかも・・・。でもあんまり素敵なので書かずにはいられない。6泊8日の買い付け旅行を、3食外食していたら、私は体調を崩してしまう 日本のスーパーでは見かけない食材を買ってきて、小さなキッチンで料理するのもNYに住んでいるような気分が味わえて、また、楽しい。

ほんの1週間だけ、私の本拠地となるアパート。従兄に感謝




昔の航海日誌 2004年 1月 NY編

2007年05月17日 | 航海日誌・海外編


 従兄のアパートから見えるセントラルパーク

時をさかのぼる事2004年1月、お正月にNYへ行こうと思い立った。急に買い付けに出かける・・・、私の悪いクセだ。年間を通して外せない展示会のスケジュールは決まっているのだが、時々不安になって規模の小さな展示会にも行きたくなってしまう。

家族は「あぁ、また始まった・・・」とため息をつく。

お店を開いてからずっとアトランタで買い付けをしてきた。そして、買い付けの本拠地をNYに移そうと考えていた矢先に9・11のテロ事件があり、ずっと足が遠のいていた。でも思い立ったが吉日、マンハッタンに住んでいるアメリカ人の従兄、(本当は従兄ではなく、血縁はないのだが説明がめんどうなので、まぁ縁戚関係)に電話をして泊めてもらえるようにお願いし、航空券の手配をし、あっという間に出発当日がやってきた。

写真は早朝のマディソンアベニューの交差点、彼のアパートの前の風景。みなさんは”トーマス・クラウン・アフェアー”という映画をご覧になったこと、ある?大金持ちの男性がメトロポリタン美術館の絵を盗み、それを調査する保険会社の女性と恋におちるというストーリー。 従兄のアパートはその映画の中で主人公が住んでいるという設定になっている家のお隣。こんないい場所(Max Mara の斜め前だもんね)に住んでいる親戚はそれだけでもいい人だ


 早朝の Madison Avenue


2年半ぶりのNYは100年来の大寒波、空港を一歩出た瞬間にピアスをしている耳たぶが凍ってとれてしまうかと思うほどの寒さだった それでもNYは自分が育った東京の次に好きな街、寒さなんてぜんぜん気にならない!

以前はNYではいつもはホテルに滞在していたが、彼のアパートに泊まれるということで少しばかりマンハッタンの住人の気分を味わえると思うと最高にいい気分。買い付けはたいてい6泊8日と長めなので、3食外食していたら体をこわしてしまう。たいして調理器具や調味料などはないけれど、少しでも自分で作ったものを食べられるのはありがたい。

従兄の住んでいるアッパーイーストサイド、セントラルパークの東側はマンハッタンのなかでもとりわけ気取った街だ。小さなレストランやこぢんまりしたブティック、それまではミッドタウンに遊びに出ることが多い私だったけれど、アッパーイーストサイドはたちまち私のお気に入りのエリアになった。

仕事で滞在していても、小さなパン屋さんの外のベンチでコーヒーを飲みながら絵葉書を書いたり、本をよんだりするのは、私にとって最高の贅沢だ 仕事や子育てからほんのちょっと離れられる、いわば命の洗濯だから・・・。


 Lexington Avenue のお店


写真は街角の花屋さん、寒い街角にそこだけいち早く春がやってきたような色あざやかなお花。立ち止まっておしゃべりしているおばぁちゃま達までがおしゃれに見えてしまう街角。

I New York!





航海日誌 2007年3月 成田~NY機内編

2007年05月16日 | 航海日誌・海外編


 天井と壁の間のパッキング

今日は遅まきながら、3月にNYへ買い付けに行った時のお話。

最初の写真は私がいつも利用しているノース・ウエスト航空の機内、天井と壁の間のパッキングがはずれている。ノース・ワースト航空とも言われるのもうなずける。

気付いたのはテイク・オフの時、加速の際にパッキングがかなり大きくブラブラ揺れているのを見て、思わずふきだしてしまった。電子機器が使えるようになる高度1万メートルに達した時、しっかりフラッシュをたいてカメラに収めた。周囲の人は”写真に撮るようなものがあるのか?”と怪訝な顔をして私を振り向いていた。クルーで誰か気付く人はいないの~?

もともとはCAではなくて、パイロットになりたかった私。当時、コクピット・クルーは女子の採用がなかったためやむなくCAになったが、飛行機への興味は尽きず、今でもこんなことまで気になってしまう。

日系航空会社で勤務した私は、他社便で旅行するのが本当に楽しい。制服やサービスを始め、タイム・テーブル、運行状況、会社の体質まで、見るべきところはいくらでもある。

たとえば、以前はNW航空も成田~NYの直行便があった。しかし、原油高になった時に、あっさりとこの路線をカットしてしまった。コスト・パフォーマンスの低い路線はさっさと切り捨てるのだ。今では日本からNYへNW航空で行くためには、どこかで乗り継ぎをしなければならない。もっともこの身軽さが生き残り戦術のひとつなのだろう。

私は選択を迫られた。今までにためたマイレージを捨てて他社便を利用するか、もしくは乗り継いでNYへ行くか。試しに乗り継いで行ってみることにした。すると、私にとってはなかなか便利なこともいくつかあり、以来気に入ってあいかわらずNW航空を利用している。

まず、途中乗継だと3時間は余分に時間がかかるが、途中で一休みできるのがいい。”機内は仕事場”という観念をずっと持っていた私にとって、12時間をじっと座って過ごすのは拷問以外のなにものでもない。途中でギャレー(台所)に行って「お手伝いさせてください」と言いそうになったことも、1度や2度ではない。機内でじっと座っていらっしゃるみなさま、尊敬します

乗り継ぎはミネアポリス・セント・ポール空港がお勧め。国際空港という名前はついていても、実際には国際線の到着は多くはないので immigration (入国審査)に時間がかからないのがすばらしい!


 携帯充電中。乗り継ぎの間にこんなこともできちゃう



また、JFK空港ではなくラ・ガーディア空港に着くのもマンハッタンに行く私にとってはありがたい。ツアーを利用しないので空港=マンハッタンの送迎がないため、マンハッタンに近いラ・ガーディア空港からだとタクシーに乗っても許せる金額だ。もうこの歳になると、バスで行く元気はない・・・。

そしてなにより、運がよければマンハッタンの景色を上空から見られることが最大の楽しみだ。夕刻にラ・ガーディア空港に到着する便を選ぶと、黄昏色に染まった摩天楼が右側の窓から見られる それは、それは美しくて、言葉を失うほどだ。ラ・ガーディアに着く時は右、窓際の座席の指定をお忘れなく!


 夕暮れには少し早かったけれど、セントラル・パークがきれい


NYで泊めてもらっているアメリカ人の従兄(血縁はないので縁戚だけど、説明がめんどくさいので)が最近引っ越したアパートも上空から見えて、このあたりから私のワクワクは始まる。

何度行っても飽きるということがないNY。大人になればなるほどその良さや楽しみ方が増えるように思う。

NYでの出来事は次のブログに続く。