
カメラマンの指示通り、ミツメアッテいるところ
さてさて、ごぶさたしておりました。
もう今さらこのネタでもないだろうと思いつつ、書きかけのまま1年以上ほったらかしだったので、終わらせてしまうことに。
グアム結婚式の最終編、挙式後の写真撮影のお話。
早いもので入籍から2年、挙式してからあっという間に1年以上がたち、新妻は早くも糟糠の妻と化した。
今年のお正月は家族、親戚総勢11名で台湾へ旅行してきた。昨年挙式に参加してくれたメンバーとは多少の入れ替わりがあったものの、ほぼ同じ顔ぶれ。
「去年は結婚式だったんだよね~」
飛行機の中で思い出話がかわされたりもしたけれど、私はまだまだ、心の中で新鮮に思い出すことができる。
挙式当日、スコールの予報が出ていた

みなさんご存知のように、空が青くなければ海も青くない。




カメラマンの指示どおり、クビニテヲマワシテいるところ
↓


↓


南国のお天気は、変わりやすい。
挙式、式後の撮影中はうっすらと外は暗かった。
なので、出来上がってきた写真は明るさにかなり修整を加えてあり、白っぽくなっていた。
ま、いいでしょ。
日々の生活を淡々とこなしていると、結婚式をしたことすら、すっかり忘れていた。
そんなころ、結婚式の写真がアルバムになって届いた。写真35枚のアルバムと、それらの写真を含む100枚分がCDがセット。
アルバムをさっそく開いてびっくり!さすがはプロが撮った写真。
そして、自分の顔のほうれい線がくっきりと写っているのにがっかり・・・。
さっそくCD-ROMをパソコンに入れて残りの写真も見た。
カメラマンは現地、グアムの男性だった。
「ハナヨメサマ、ハヲミセテワラッテクダサイ」
(花嫁様、歯を見せて笑ってください)
「シンロウサマ、ハナヨメサマノコシヲダイテクダサイ」
(新郎様、花嫁様の腰を抱いてください)
「ハナヨメサマ、シンロウサマノクビニ、テヲマワシテクダサイ」
(花嫁様、新郎様の首に、手をまわしてください)
少しイントネーションが違う日本語で、古風な日本人の私達にはありえないような、ハズカシイポーズを次々と要求。

このポーズにどんな意味が・・・?
親戚一同が見ている中、初めは恥ずかしくてモジモジしていたが、そんな時ふっと、昔の感覚が戻ってきた。
知っている人はほどんどいないのだけれど、むか~し、むか~し、そのまた昔。
ほんの一瞬だけ、モデルの仕事をしていたことがある。
ぎょえ~

いちおう、スカウトだったのだが、自分には向いていないことを早々に悟り、早々にやめた。
でもシャッターやライト、ポージングなど、ちょっとなつかしくなってしまったのだ。
そしてこのあたりから、夫までもがその気になり、要求されることを次々とこなす。
夫のほうが、資質、あり?
最後のほうでは
”もう、どうにでもなれっ”
ってかんじで開き直り、夫はカメラマンに頼まれもしないのに、私にちゅ~までした。
夫の姪たちは
「あ゛~。あんなとこで、キスしてるよ~」
と、言っていたらしい・・・ 。

夫が図にのって、ちゅ~している写真

ついにこらえきれず、大爆笑してしまった花嫁・・・。ひどい2重アゴだよ~
高校時代の国語の先生曰く、
「”恥ずかしい”という感情は、人間最後の理性よっ!」
とおっしゃっていた。この言葉を教訓として、”恥ずかしいと思う気持ち”をなくさずに生きてきたつもりだったけれど、この時の私達にはもはや、その最後の理性くらいしか残っていなかった・・・。
自分の結婚式の写真をこんなところに出すのはヒジョーに恥ずかしいけれど、考えてみたら、ブログを読んでくださっている方の半分は私の夫にすでに会っている人ばかり。
ということで、露出しちゃいました。
さてさて、無事に写真撮影も終わり控え室に戻るときのこと。
ずっと付き添ってくださっていたチヒロさんが、私に話しかけてきた。
「ご新婦さまは撮影に慣れていらっしゃるようですけど、モデルさんの経験がおありなんですか?」
・・・・・。
経験とよべるほどもないのに、わかっちゃった?
この時、私は式が無事に終わって、ちょっと気をぬいていた。
だからつい
大昔にちょっとだけ。
と、返事をした。
ところがこの会話、義母が聞いていた

私たちの後ろを歩いていたらしい。
壁に耳


「母」と名の付く人に、隠し事はできないようになっているらしい・・・。
義母がその話題を持ち出したのは、よりによって全員揃った夕食のテーブル。
「麦ちゃん、さっきの会話聞こえたんだけど、モデルさんしてたんですって?」
・・・・・

全員が、こちらを向いた。
あぁ~。全員にバレちゃった。
道理で慣れてると思ったのよね。
いつ頃の話?
何に出てたの?
みんながたたみかけるように聞いてきた。
・・・・・。忘れました。封印した過去なので。
なんとかみんなの気をそらしたものの、夫は気になってしょうがない様子。
食事が終わって、部屋に戻る途中に再度。
「何に出てたの?」
まったくもって、興味深々な顔。
ナイショ。
なぜ、男性ってこうなの?
私たちが年頃の時代は、こんなカタカナ職業が人気だったっけ。
モデル、タレント、スチュワーデス・・・。
あ、でも漢字の受付嬢とか、秘書なんていうのも人気職業?
今ではあなたの妻も、ふつーのおばさんよ

納得がいかないながらも、思いがけない妻の過去を知ってご満悦な夫。
これで「笑う結婚式」シリーズはおしまい。
今さらながらの話題、読んでくださった方、ありがとう。