
昨年5月はこんなにお元気でした
今日、お葬式に行ってきた。
亡くなられたのは、とても親しくしていた88歳の弁護士さん。私の最高齢ボーイ・フレンドでもあった。
ふたりでお食事に行ったり、音楽を聴きに行ったり、また弁護士としてお世話にもなった。
ご高齢でいらしたし、最近体調がよくないと、秘書さんからうかがってはいたけれど、やはり信じられない思いで訃報を聞いた。
タカザワ先生は、私が親しくお付き合いしている”おじぃちゃんズ”のお1人で、昔の海軍のおエライさん。
昨年のブログにもご登場いただいた。
上の写真はその時の、鎌倉の先生の知人宅へオペラを聴きにいった折り、庭先でご一緒していただいたもの。
そのブログで先生がどんなに素敵な方か、たぁ~くさん書いたけれど、先生を偲ぶためにもう一度、聞いてください。
この年齢にして身長180cm近く、足は信じられないほど長く、そしてなにより!今の日本では絶滅しかけている本物の


ブリティッシュ・イングリッシュを使いこなし、裁判所ではヒーロー扱い。
若いガール・フレンドもたくさんいたけれど、もうずいぶん前に亡くなられた奥様をこよなく愛し
「ウチのレイコ(奥様の名前)が一番美人だよ」
と、臆面もなくおっしゃる姿はとても凛々しかった。

ね、足が長いでしょ?
葬儀が行われたのは永福町の古いお寺。そこだけがこんもりと森のように木が生い茂っていて、風が梢を渡っていく様子はまるで”となりのトトロ”のよう。
私は昨夜のお通夜と今日の告別式両方に参列した。年齢的なこともあってか、参列者はどちらも40名ほど。
でも今日の参列者はだれひとり、出棺まで帰る人はいなかった。
「ご親族でない方でも、お親しくしていらした方は、ご遺体をお花で囲ってさしあげてください」
葬儀社の人がそう言うと、みな列をなして先生にお花を差し上げていた。
それだけでも、先生がどれほどみんなに慕われていたかわかるというもの。
お顔を拝見して、やはり泣いてしまった。
肺がんと、脳梗塞で、最後はずいぶんとお苦しかったというお話だ。
でも拝見したお顔はとても穏やかだった。
天国でようやく、最愛の奥様にお会いになれたことだろう。
心より、ご冥福をお祈りします。