
家中ピカピカにしてくれたプロのお掃除屋さん
ヒジョーに突然だが、明日入籍することになった

来月のイギリス行きを前に、双方の両親が「入籍して行け!」と騒ぎたてるからだ。こっちもそのつもりだったのに。まったく親って・・・。
入籍するってことは、一緒に住むってこと?完全引越しは息子が夏休みに帰ってきてからの予定だったので、なんの準備もしていない!当座、彼の家に住めるように、衣類や身の回りのものを慌ただしく箱詰めして送る。
当然、送ったものはしまわなければならず、ここ数週間、私は金曜の夜から彼の家にカンヅメになり、月曜の朝に出勤するまで、ひたすら掃除、片付けをしている。
週末彼の家に泊まっていると話すと、”ムフフ



ここへきて、おじちゃまもさすがにマズイと思ったようで、先週末プロのお掃除屋さんを頼んでくれた。最初の写真がその時の様子。
日曜日の朝9:30に、大の男3人が掃除用具一式を携えて現れた。その様子を見ていて”さすがはプロ!”と思う。エアコン、浴室など、時間がかかる部分から始め、窓ガラス、サッシ、電気の傘、床へと会話も交わさずに進んでいく。
男性1人暮らし6年のマンションは、私には想像もつかないところが汚れている。お部屋だって、窓だって、物がなくて見た目はきれいに見えた。だから私がプロのお掃除屋さんを頼んだら、きっと台所の換気扇とか、窓のサッシなどを重点的にお願いするだろう。でもこの日、浴室のお掃除に入った男性には、結局お掃除が終わるまで一度もお会いしなかった。見た目はそれほど汚れていなくても、プロ意識を刺激する何かを彼は浴室で見つけたのだろう・・・。お疲れ様。
夕方になってもお掃除は終わる気配がなく、午後4時になって、応援の男性がもう1人現れた!結局男性4人で夜の18:30まで、9時間かけてきれいにしてくれたことになる。どうりで私がお掃除しても満足しないハズだ。
そして平日、昼間はいつもどおりに仕事をし、家に帰るとまた、ひたすら片付けと物の仕分けだ。学校から帰って来た息子が”僕のいない間に母が引っ越した

ところで、片付けているのは部屋だけではない。トランク・ルームにも手を付けた。すると、奥のほうから出てきたのが・・・、最初の結婚の時に着たウエディング・ドレスだ


すさまじい量のチュール・レース
最初の結婚はバブル時代。日本でレンタルするよりも、イギリスで作ったほうが安い、という理由でロンドンでオーダーしたものだ。アイボリーのレースとシルク・タフタが美しい、大好きなドレスだった。でもまさか、ウエディング・ドレスのリサイクルはありえない。レース部分だけ袋物に加工しようとパニエ(ペチコート)部分を切り離しにかかった。
恐ろしい量のチュール・レース・・・・。
上の写真がそのパニエ。切り離すのに3晩かかった・・・。無駄な時間を使ったかも。
引越しもそこそこに、明日はふたりが出勤する前に、区役所へ婚姻届と養子縁組届を出しにいく。そして私達は夫婦となる。普通とは順序が逆。ふつうは付き合うようになり、周囲に認知され、結婚の話が出て、日取りを決めつつ挙式などの準備をする。でも私達は式も、パーティも、まだ何も決まっていない。
別にしなくてもよいのだが、双方の親がそれでは黙っていないだろう。加えて息子。以前、駆け落ちして出産した姪の世話をした友人がこう言っていた。
「きちんと祝福を受けていない身内の”性”は受け入れがたい」と。
きっと、思春期の息子も、私がなしくずし的に彼と暮らし始めることは受け入れられないだろう。彼のためにもけじめとして結婚式か、小さな披露宴をしなければいけないと思っている。
今、とりあえずプチ・引越しの準備をしても、結局は実家と行ったり来たりになるのだろう。まぁ、それもよし。明日は早いので、今夜は彼が私の実家で食事をした後、私は彼のマンションに泊まる。独身最後の夜というわけね。ということは、両親にも挨拶をしなければ・・・。
”今までありがとう。もう2度と帰ってきません。”
なんだかヘンだけど、それが私の本音だもの。