goo blog サービス終了のお知らせ 

航 海 日 誌 ~Log Book~

仕事や旅行で訪れた国や街の思い出、日々の小さなできごとをつづります。

今宵のお供は、ブラームス♪

2008年11月05日 | こよなく愛する・・・



コンサートの演目はこれ!


ここのところ、コンサートづいている。

先月は、お友達のポンちゃんが所属するオーケストラのブラームスづくしのチケットをプレゼントしてくれた。

そして先日はまた、知人がブラームスの交響曲が演奏されるコンサートの招待券を贈ってくださった。

結婚前は、公私共に親しくお付き合いさせていただいていたユーキさん。

人妻となった今では、お互いに遠慮して、以前のような親しいメールのやりとりはしなくなったものの、それでも私たちは♪LOVEブラームス♪という共通の好みで結ばれている。

そもそも私がブラームスとなったのは、ユーキさんの影響だ。

もともとクラシック音楽は両親が好きだったので子供の頃から耳にしていたものの、モーツァルトやベートーベン、チャイコフスキー、そしてピアノで弾くのが大好きなバッハやドビュッシーが優先順位の上位にあり、なかなかブラームスまではたどり着けなかった。

「ブラームスほどロマンティックな作曲家はいないよ」

ユーキさんのそんな一言が聴き始めたきっかけだ。

ピアノ曲でロマンティックといえば、まずショパンが代表的だろう。でも私はショパンはあまり好まない。

私にはセクシー過ぎるような気がするのだ。

そんな私の周りのクラシック好きには、ショパンの音楽は情けない、とか、女々しいという人が多い。

類は友を呼ぶ。

ショパン好きな方、ごめんなさい。

ここのところ、考えなければならなことや、悩み事が多くてイライラする日々が続いていた。

そんなところへブラームスのチケットがやってきた。

ポンちゃん所属のオーケストラの公演の日、夫は用事があったので私ひとりで出かけ、”やっぱりいいなぁブラームス”と感激した。そこで今回ご招待いただいたときに、再度夫を誘ってみた。

「う~ん、どうしようかなぁ?」

なんだか、要領を得ない返事。付き合い、悪いなぁ。でもおひとり様には慣れっこな私。さっさと1枚だけチケットをお願いして、当日を迎えた。

去年の演奏会の時には、一緒に来てくれたのに・・・。

当日、会場へ向かいながら、私は少々おかんむりだった。でもそこでふと、思い当たった。

夫とユーキさんの間には、”オス”としての確執があったのだ。

しまった!忘れてた

でもそのお話は、また、後日。

本当はこの演奏会、夫と一緒に行きたいと思った正当な理由があった。

というよりも、今回は夫と一緒に聴きたい曲の演奏会だったのだ

もしお時間があれば、その曲を聴いてくださると、うれしいな。


とりあえず、もしくはお急ぎの方のために、まずはサビの部分だけ。
ブラームス:交響曲第1番「第2楽章」  3分少々。



祝・YouTube 画面、初はめ込み成功


このシンフォニーの中で一番好きな第2楽章は、夫に恋をしていると初めて気付いた時に聴いていた曲なのだ。

夫を紹介されたのが4年前。そして昨年2月までのブランクの後、初めてふたりだけで食事に出かけることになった。


その初デートと、それまでのいきさつはこちら↓
2007年3月27日 Look @ me!



待ち合わせ場所で夫を見た瞬間、私は

絶対この人と結婚する!

と、ひらめいた。

直感とも、根拠のない確信ともいう、このひらめき。でもこの時点で、私はまだ夫に恋をしていなかった。

いったいこれからどうやって、この男性を好きになって、私を好きになってもらって、結婚まで漕ぎつけるんだろう?途方もなく大きなプロジェクトに思えた。

そして1ヶ月後のその朝、この曲を聴きながら車を運転していた私は、まちがいなく夫に恋している自分に気付いたのだった。

どっか~ん 核爆発

その時のブログはこちら↓
2007年3月6日 夜明けとブラームス


その気持ちを言葉に書き記して、私はようやく自分がスタート地点に立ったことを知った。

誰かを好きになるなんて、久しぶり!

ほんわかした気分と、少しの不安が入り混じった複雑な気持ち。この曲を聴くと、その頃の自分を思い出す。

機会があったら、この曲が演奏される時に、もう一度夫を誘ってみよう。そしてちょっと照れくさいけれど、この曲の思い出を、夫に話してみよう。


ただし、それは、ユーキさんとは関係のないコンサートで・・・。




最後まで読んでくださって、第2楽章全部聴いてもいいな、と思ってくださったあなたへ。

ブラームス:交響曲第1番「第2楽章」  8分ほどです。




鎌倉オペラ

2007年05月05日 | こよなく愛する・・・


 のどかな庭の風景

ゴールデン・ウィーク前半、3連休の最終日、この日は私の最年長ボーイ・フレンドT先生とのデート。私自慢のこのボーイ・フレンドは85歳で現役弁護士さんだ。昔は海軍のエリートさんだったので、背が高く、足も長く、おまけに今の日本では絶滅しかけている本物の紳士だ

この日はこのT先生と現秘書さん、前秘書さんの4人で北鎌倉の山の上にある豪邸で行われるオペラを聴きに行った。演目は”セビリアの理髪師”。

クラシック音楽好きの私だが、オペラは初心者だ。私のオペラ・デビューは4年前、お店の買い付けでNYに行った時に同行した友人が大のオペラ好きで、一緒にメトロポリタン・オペラハウスにモーツァルトの”魔笛”を聴きに行った時だ。

とても有名なオペラでストーリーも知っていたし、おなじみのアリアもいっぱいあったが、このとき私は仕事の疲れが出てしっかり寝てしまった 美しい音楽を聴きながら寝る・・・、最高のゼイタクでもあり音楽療法なのだがその悔しさといったらハンパではなかった。

その雪辱戦ということで、昨年10月にNYへ行った時にちょうどまた”魔笛”をやっていたので、もう一度聴きに行った。このときはチケットがとれず$24の立ち見席だった。3時間あるオペラを立ち見はかなりキツかったがその舞台演出と音楽、歌手のすばらしさに魅了されてこのときは最後までしっかり楽しんだ。

モーツァルトのオペラで”魔笛”とならんで有名なものに”フィガロの結婚”がある。今回の”セビリアの理髪師”ロッシーニの作品で、作られたのもモーツァルトの作品よりも後なのだが、ストーリーは”フィガロの結婚”の前のフィガロが活躍するお話だ。

今回オペラが催されたお宅は新橋にあるドイツ音楽とライブのオペラやオペレッタを楽しめるレストランのオーナーさん宅。こんなデカイ家に住んでいる人がいるなんて、私には信じられない話だ。もともとこういった催しをするために設計されているのだろう、ベヒシュタインのグランド・ピアノがあるお部屋にソファや折りたたみいすを並べても着席80名は軽く入る


 オペラが催されたホール


今回はオペラと言っても本格的なものではなく、有名なアリアを歌手の方が説明をしながら歌っていくというもので、初心者にとってはとてもわかりやすくて楽しめる。

歌手は総勢6名、昨年、一昨年と新国立劇場で”セビリアの理髪師”が上演された時のカバー歌手のみなさんだった。カバー歌手と言ったって、その実力はすばらしいのひとことに尽きる。

始まる前にはみんなでお庭に出て、花や景色を楽しんだり、幕間にはビュッフェ・スタイルのお食事とドリンクが出る。個人のお宅での催し物としてはこれ以上のものはないだろう。

話はまたT先生のことにもどるが、T先生はご高齢なのに非常に行動的で魅力的だ。もうずいぶん前に奥様を亡くされているが、未だに奥様を愛していらして「ウチのレイコが一番美人だ!」と、この年代の方にはありえないような発言を臆面もなくなさるし、またお話にもユーモアがあり、美しい日本語をお話しになる。

私の母はこの先生とデートするというと苦笑いする。T先生のように素敵な方とばかり遊んでいると、同年代の男性じゃ物足りなくなる、と。

確かに私は、息子はいるが、独身だ。いつか素敵な男性にめぐり会えればとは思っているが、T先生ほどに素敵な方はなかなかいないかもしれない。だったら素敵なT先生との時間をうんと、楽しもうと思う。悲しいけれど、T先生とデートできる時間は、あと、そんなに長くはないはずだから・・・。

今日はT先生のお話か、オペラのお話かわからなくなっちゃった・・・

とにかくこれが私のGWのクライマックス。

このあと私は38.5℃の熱に5日間うなされることになる・・・。









愛しのタートルネックセーター

2007年01月30日 | こよなく愛する・・・
タートルネックセーターを愛している。これがないと生きて行けないほど・・・。

昔はくすぐったがりで、首に何かが当たるなんてありえなかった私がタートルネックセーターにこれほど執着を覚えるようになったのは、4年ほど前からだ。

35歳を境に体のあちこちが変調をきたした。軽いものから重症のものまで、更年期障害かと思って病院に検査に行ったらお医者様に爆笑された。「まだ早いですよ。」ほっ・・・。

その後2年間(だったっけ?)天中殺に突入。後に知ったのだが、最近少しかじっている風水では、気の影響は胸元から受けやすいそうだ。悪い気を遮断するためのタートルネック?なんとなく納得。この頃から好んでタートルネックを着るようになったのだから。

冬にタートルネックを着る人は多いはず。 私もハイゲージのカシミアからローゲージのウールまで、冬でも一番のお気に入りのノースリーブ、その他半袖、長袖、更に色もベーシックから流行色まで幅広くそろえている。おそらく冬物だけでも20枚は下らない。その中から色や型の組み合わせを楽しんでいる。中には丸首のセーターの首をほどいて、タートルの部分だけ自分で編みたしてしまったものまであるほど。



首の部分を編み足してタートルネックにしたセーター


そしてもちろん夏も。 夏の素材はコットンとシルク、ノースリーブがお気に入り。汗かきの私でもベトベトしないで快適に過ごせる。洗濯の回数も多いので、お気に入りが見つかると、色違いや同じものをまとめて購入してしまうこともしばしば。

そもそもの出会いは中学生の頃。美人の従姉が真夏に、濃紺でノースリーブのタートルをかっこよく着こなしていたのを見て以来、密かに憧れてきた。ノースリーブのセクシーさと、濃紺の潔さ。心の底では未だに憧れの従姉に近づきたいという意識が働いているに違いない。

昨年の夏、いつもノースリーブのタートルネックセーターを着ている私に向かってある友人が言った、「麦茶ってエロいよね」。常々、色気は自分に最も欠けているものと思っていたため、かなりびっくり 彼女曰く、ノースリーブのタートルネックセーターを着ると、胸そして露出された二の腕(の細さ)が強調されるためらしい。

だったら驚く必要はないかも。だって二の腕はしっかり重力の法則に従っているし、胸だって強調するほどあるわけではない。無意識にうちに”こうありたい!”と願う洋服を着て、周囲に見苦しい姿をさらしているだけのようだ。何事も目立ちたくない私はそう解釈することにした。これでまた安心して身に付けられる。

こよなく愛するタートルネックセーター、冬も、夏も・・・。