
ほたるの光ではない・・・
息子が帰ってきて3人での生活が始まり1ヶ月が過ぎた。その中で、夫は枕に頭を付けると、ほぼ、5秒で眠り

mixiにも書いた内容なので両方を見てくださっている方は重複してしまうけれど、ご容赦を。
夫に初めて無呼吸を指摘したのは、当然のことだが私が同じ部屋で寝るようになってからだ。初めは半信半疑というような顔をしていたが、私があまりにしつこく言うものだから本人もだんだん病気の気分になり、「昼間会社で眠いのはそのせいかなぁ」とまで言うようになった。
ふと、思いついて聞いてみた。
「今までに誰か、無呼吸を指摘してくれる彼女はいなかったの?」
その時の夫のうろたえ方は、ビデオに撮っておきたいくらい見事なものだった。
そして先週になって夫はようやく無呼吸症候群対策にのりだした。会社の医務室から、睡眠中に正しく呼吸をしているかどうかを計測する機器を借りてきた。あまり長い時間呼吸が止まっていると、心配する私がバシバシたたいて起こしてしまうからだ。
だって、37秒も止まったりするんだもん

計測機器は思ったよりも小さな物。鼻に取り付けるチューブ、指先に取り付けるパッド、そして手首に腕時計のような機械をマジックテープで止め、呼吸のリズムの記録をとるらしい。
それにしても、会社の医務室にその計測機器が置いてあるなんて、無呼吸症候群の人が会社にそんなにたくさんいるのだろうか・・・?
チューブを見ながら夫は再び困惑の面持ち。でも、私は隣でいびきが交響曲のように鳴り響き、眠れなかったころにストップ・ウォッチで計ったことまであるのだから自信がある。
まちがいなく、夫の呼吸は止まっている


こんな風にする。でもこれで寝られるのだろうか・・・?
スイッチを入れる瞬間を、息子と私は固唾を飲んで傍で見守っていた。すると!
すべてはご覧の写真のとおりなのだけれど、これで1番最初の写真の正体がおわかりと思う。そう、指先に取り付けるパッドが光るのだ

とっさに、私は「ETだぁ!!」と叫んだ。もちろんそれは息子と”ハッピー・アイスクリーム”なタイミングだった。ますます戸惑う夫。私達はベッドに寝転がって涙が出るまで笑った。ごめんね、夫。

これぞまさしくETの名場面!
検査結果は、医師が自分の病院へ持ち帰って分析し、翌金曜日に会社に届けられるという。蛇足だが、無呼吸症候群はまず耳鼻科から入るのだそうだ。そして耳鼻科の治療で改善されない場合、同じ大学病院にある ”睡眠改善科” にまわされるのだそうだ。夫はこの ”睡眠改善” という響きをいたく気に入っていた。
そして翌金曜日、検査結果がでた。結果は聞くまでもない。
「あなたは重度の無呼吸症候群です」
1時間に約58回、無呼吸もしくは低呼吸の状態があるそうだ。しかも最長で140秒も低呼吸の状態が続く時もあるそうだ。つまり睡眠中は、いびきをかいているか、呼吸をしていないかのどちらかしかないのだ。そりゃぁ、仕事中も眠いでしょう・・・。
今日、夫は医師の紹介状を携えて ”睡眠改善科” のある大学病院へ嬉々として出かけていった。
どんな治療法が待っているのかは、帰ってきてからのお楽しみ
