和也『これなら小百合ばあちゃんに見せられるんだよ。水原がスクリーンに立ってる姿!俺が金集める。水原は出ろ!一緒に映画作るんだよ!』
千鶴『お願い…作って…私の映画。おばあちゃんに…見せて』
和也『やってやる!必ず…最後まで!何があっても!』
『私…どんな顔…してたかな』
『ああ~もう…バカ』
『はぁ~。どうなることやら』
千鶴が主演する映画を自主制作すると決めた和也。しかし、作成したクラウドファンディングサイトのページを担当者に見せるも、このままでは企画立ち上げはできないと言われてしまう。
アパートのベランダでそのことを話す和也と千鶴だったが……
「そんなにイチャイチャしてるなら、付き合っちゃえばいいのに」
2人に声をかけてきたのは、202号室に引っ越してきた八重森みにだった。
見ていてフラストレーションの溜まる主人公・木ノ下和也の優柔不断で煮え切らない態度。イマイチ、何を訴えているのか感じ取れないアニメでした。
「だったら見なければいいのに」との指摘を受けるのだけど、ヒロインたちの魅力的なキャラクターは見逃せなくて、ついつい視聴を重ねてしまい第3期へと突入してしまいました。
ところが、「映画を作る」という共通の目標が出来た第3期。加えて、八重森みにという新キャラクターの登場で俄然、見易くなったような気がします。
お互いの存在を強く意識しながらも相手の気持ちを素直に受け止められない主人公・木ノ下和也とヒロイン・水原千鶴(本名:一ノ瀬ちづる)。
千鶴に対抗心を燃やし、どうして和也に拘るのか解らないサブヒロイン・更科瑠夏のセリフ回しが絶妙です。
瑠夏「私も手伝います…その映画」
2人「んん…」
瑠夏「今日が本当に打ち合わせなら。目的は映画であり、二人の時間ではないはずでしょ?手伝えば、私もおのずと和也君といられる時間も増えるし人手も増えてウィンウィンでは?」
「それとも。私がいたらお邪魔ですか?」
「それともう一つ、確認したいことがあります」
和也『えっ?』
千鶴『この機会だし気になることは全部…』
「千鶴さんのオムライスと私のカレー…どっちがおいしかったですか?」
和也『へっ!?』
千鶴『えっ?』
「ずっと気になってたんです。正直に答えてください!」
(いやいやいやいや正直にって。なくねぇ?正解。なんの踏み絵?どんな残酷なクイズだよ!)
(カレーの方が旨かったなんて言ったら)
(せっかく気遣ってくれた水原に悪いし)
(かといってオムライスだと答えたら)
(るかちゃんがまたキレて映画制作自体がダメって言われかねねぇ)
『カ…カレー…かな?ははっ…』
瑠夏「あぁ…」
「うれしい!」
(なんだ?これ…)
「ふっ!」
(マジごめん…水原)
新キャラ・八重森みには、和也を応援するという立ち位置で、見ていても安心できる。彼女の登場でお話がスマートで見やすくなったように思えます。
「とにかく女・八重森!報われるべき思いのために、全力でサポートするっス!絶対、水原さんとつきあいましょうね!師匠」
時折、お話に登場する桜沢墨は極度の人見知り&コミュ障。あまりお話に絡みこんで来ないのも見やすくなった要因かも。でも、勿体無い声優さんの配役の仕方ですね。
そして第3期では、ここまで殆ど登場することの無かった和也の元カノ・七海麻美。当初から何をしたいのか解らない行動をとっていた彼女。自主映画作成には絡むことなく影を潜めていたのも良かったかも知れませんが。さて、これからの後半戦。このまま大人しくしている筈もなく、再び和也のウダウダ感を増幅させてしまうのでしょうか。
主人公のどっち着かずで、間延びするようなストーリーはもぅ、見たくない。しかし、更科瑠夏ちゃんの一途さと甘く訴えかけるCVも切って捨てられない。
この期に及んで、主人公と同じくらい悩み、どっち着かずな思考になる視聴者も増え始めたかも、デス。果たして和也は、最後はどんな選択をするのかな?
カノカリ、瑠夏ちゃんが可愛すぎてヤバいです!!
本当に、瑠夏ちゃんの一途さにヤラれます。
でも、
エンディングの千鶴ちゃんで、また引き戻されるんですよね~!
確かに、3期は見易くなってると私も感じてました!
yj山口さんの考察通りだと思いましたね!
連載開始からのファンなので、どこまでアニメ化が続くのか、楽しみな作品です。
(⌒▽⌒)
瑠夏ちゃんのCVを担当する東山奈央さんは、流石です。畳みかけるようなセリフ回しが最高です。
3期も終盤。はたして、どんな結末を迎えるのかな?
楽しみです。