米澤穂信の『インシテミル』を読んだ。
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時給11万2千円で1週間拘束されるという破格な条件のアルバイトに応募した主人公。そこで待っていたのは・・・。
いわゆる「吹雪の山荘」系の、閉ざされた空間で殺人事件が起こるミステリー。意外な展開と驚きの犯人でそれなりに楽しく読める作品で、どんどん先が知りたくって一気に読了。以下ネタバレを含むので未読の方は読まないように。
いやー、かなり強引なおはなしで、けっこう無理スジ。殺人の動機がかなり弱いし、若い女の子がなんで10億円必用なの?しかも参加するまで10億円もらえるなんてわかってなかったはずだし・・・。ほかにも登場人物の行動には解せないことも多くてツッコミどころ満載。それでも面白く読ませるのはさすがだなぁ。