ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

くるみ割り人形

2005年11月13日 | Weblog
チャイコフスキーの三大バレエの一つ「くるみ割り人形」を昨夜見ました。最前列の真ん中で人気の演目なので4400ルーブルとボリショイ劇場の演目の中でも最高額の演目です。但しこのくるみ割り人形が今年の大晦日に開催される際はなんと8800ルーブル(3万6千円)と倍になりますが日本で見る海外のバレー、オペラの価格と比べれば驚く話ではありませんが。当方の右も左も小さな(3-5歳)子供連れのお父さんとやはり子供向けの楽しいバレーとも呼ばれるくるみ割り人形らしい観客でした。満席。時間的にも9時15分までと2時間一寸と短く又様々な人形,ねずみ王、クリスマスTree,みんなが良く知っている名曲と子供も大人も楽しめる演目ですね。指揮者は劇場で買った1990年版DVDでも指揮をしていたAlexander Kopylov氏。既に高齢なので座って上半身だけでの指揮でしたがきっとこの演目が当たり役なのでしょう。このように指揮者やオケをまじかに見ることが出来てオケの息遣いも楽しむことが出来る最前列がやはり一番好きです。全体を見渡せる後ろの2階席が良いという方もいらっしゃるようですが素人の当方としてはやはりバレリーナの表情や踊りの手足の微妙な表現が判りやすい最前列は良いですね。更に足を伸ばして見ることが出来るのもGOODです。ボリショイは今年から本Stageが3年の改修工事に入ったので今Seasonは新Stageでの上演ですがオケと観客の仕切りが30CMほど下がるのでオケの顔も見易いし音響も考慮したものだと思われます。
さて肝心のバレエの方ですが1966にGrigorovichが演出したVersionの349回目の公演という定番中の定番の演出で安心して見ることが出来ました。15年前のDVDと全く同じ舞台装置。Marie役のElena AndrienkoとNutcracker price Alexander Volchkovとも中々の演技でした。中国人形役で岩田守弘さんが出て得意の回転を披露されていましたが一寸着地でバランスを崩すシーンがあって一寸残念。

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