
9月30日は往年のプリマ オルガ・レペシンスカヤ(1916年9月28日生まれ)の90歳の記念ガラで彼女の演目の一つであったドンキホーテ。キトリとバジルを幕毎に3組が演じるという超豪華な舞台でした。
元々このバレエはボリショイで1869年にプティパの振付で初演され今回で994回目。プティパ自身の若いころのスペイン滞在時代の波乱万丈の生活を思い出して作ったものとのことですから正に元気一杯のバレリーナの踊りを見ることの出来る楽しいバレエ。3組とは
キトリ : Galina Stepanenko、Maria Alexandrova、Svetlana Zakharova
バジル : Yuri Klevtsov、Andrei Uvarov、Sergei Filin
写真はこの3組が貴賓席のオルガ・レペシンスカヤに向かって拍手している場面です。
一幕 : ステパネンコ・クレフソフ組
Street Dancer アラッシの黒のドレス姿は美しく剣を立てた間を踊る足裁きも見事でしたが何故か一本だけ剣が倒れたのは残念。
ステパネンコは一幕だけなので可也気合入れた踊りで膝が悪いことを忘れさせる怪我をする前を思わせる踊りでした。クレフソフは姉御肌のステパネンコを支える踊り。
一幕カテコ アラッシと闘牛士 Atrem Shiplevsky(モスクワのバレエ好きの女性陣からは美男子と将来を期待する声があるようです)の挨拶。そしてステパネンコ・クレフソフの挨拶。
二幕 ;マリア・アレキサンドロワ、アンドレイ・ウヴァーロフ組
ウヴァーロフの足首の回復具合が心配な舞台でしたが先日のガラと比べると多少ジャンプもしていましたしあのがっちりしたアレキサンドロワの気合を込めた2回の飛び込みを若干後ろに下がって衝撃を和らげながらも受け止めていましたからだいぶ回復しているのは確か。しかし利き足の左足首を痛めた彼としてはその足首を酷使するピヌエットはやはり多少辛そう。アレキサンドロワは一幕だけの出演で3組の競演であることもあり気合十分でジャンプも何時もより高く飛んでいるようでした。
2幕カテコ ドリアードの女王役 シップリナも気品のある踊りでアレキサンドロワを食っていました。キューピッド役のNina Kaptsovaは相変わらず重さを感じさせない如何にもキューピットという踊り。ジプシーダンスのJuliana Malkhasyantsには何時もの通り大きな拍手。みんな貴賓席に向かって挨拶しています。ここでウヴァーロフが挨拶に出て来なかったのでまさか怪我が再発かと余計な心配をしたのですがボリショイ通に夢の場面で終わった後のカテコだから現実の世界のバジルは出ないと言われ納得。
三幕:ザハーロワ、フィーニン組
本来ウヴァーロフの体調が万全ならザハーロワの相手はウヴァーロフが定番なのですが三幕ではグラン・パ・ド・ドゥといわれる見せ場の激しい踊りの連続があり男性も女性のサポートというわけでなく激しい踊りが必要となりますからとても病み上がりのウヴァーロフには無理なところ。身長的にはやはりフィーニンではザハーロワには一寸で長身のウヴァーロフが相応しいところですが二人共中々の息のあった踊りでした。ザハーロワは相変わらず柔らかな体で高く真直ぐに伸びる足、柔らかなバランスで見せるとともに最後の32回転をシングルとダブルを組み込んで当方数えた限りでは39回転するという元気一杯の踊り。First Variationのオシポバは相変わらず高いジャンプで観客の度肝を抜いていました。フィーニンは片手でのリフトも無難にこなしていました。
3幕カテコ1 オシポバ、Nelli Kobakhidzeの挨拶の後は一幕からの3組のキトリとバジル
2:指揮者Pavel Klinichevが登場、3組のキトリとバジルが花束を受け取る
3 :貴賓席のOlga Lepeshinskaya
4 :何時もは拍手を受ける側の3組のキトリとバジルが貴賓席に向かって拍手
5 :貴賓席のOlgaと3組が挨拶
兎も角3組のプリマが競演するという超豪華な舞台で又それぞれ一幕だけに集中したので何時もよりみんな元気一杯の踊りにて大変楽しめた舞台でした。
幸運にも9/30のオルガ・レペシンスカヤ90歳記念の「ドンキホーテ」を見ることができた神奈川在住の者です。
昨日帰国してからも興奮冷めやらず、何とかこの日の公演の情報を知りたいとGoogleで検索してこのブログにきました。観劇記で背景がよくわかり、カーテンコールの写真で感激あらたです。たいへん感謝しております。
今回はまったく幸運でした。バイキング・ピータホフという船でカスピ海近くのアストラハンからボルガ川をさかのぼりモスクワに入港したのが9/29、帰国前日の30日の夜だけ夜が空いており、1週間前に乗客の希望者20人のチケットを船会社が取ってくれたものです。全員10列目、私は8番の席でした。
船上で事前情報が入手できなかったため、演目と特別な舞台であることはわかりましたが、この日がオルガの記念ガラであることはプログラムを見てはじめて知りました。
私はバレーの初心者ですが、これだけ素晴らしい舞台はこの先もまず見られないでしょう。ステージが最高であったのはもちろんですが、オルガに対する観客の賞賛、観客が舞台に注ぐ熱気、そして舞台終了後延々と続くカーテンコールで主役3組が最初に観客に感謝し、次に大先輩に対する尊敬をいつ終わるともなく全身で表し、そして両者を賞賛する歓声にかき消されながらも6人に祝福の言葉を与えるオルガ。同じステージが日本で上演されたとしてもこれほどの感動は得られないでしょう。本物のバレーのもつ凄さ、それを支える客層の厚さをまざまざと感じた、夢のような一夜でした。
今回は、仕事で来られなかった妻(娘に触発され2年前○○年ぶりにバレーを再開)と娘にうらやましがられることしきりです。来年の冬には国立ロシアバレー団で活躍する、バレー教室の先輩の応援がてらモスクワとサンクトペテルブルグのバレーの旅を計画しています。
今後もちょくちょくブログにお邪魔しますので、よろしくお願いいたします。
本ブログにようこそ。
1週間前に手配して8列目でこの日の舞台がご覧になれたというのは何という幸運だったのでしょう。ボリショイでこのようなプリマの競演するドンキというのは滅多にありません。今シーズンは少なくとも今のところ予定聞いていません。
ラッキーでしたね。アストラハンからの船旅とは正に優雅な日程でしたね。写真とともにカーテンコールの動画もご覧ください。今後もコメント宜しく。
まさか30日のドンキが特別記念の豪華版だとは、これを見るまで知りませんでした。でも、このOlyaさんロシアのテレビで特集されていて、インタビュー場面を見ていたんですよ。なぜ取れなかったのかも納得ですね。。
結局主人がネット予約を反対したもので、9月18日に直接劇場へ行きチケットを取りました。1日のドンキも、バレエ初心者の私にとってはとてもすばらしいものでした。ぜひ次はザハロワの白鳥を見てみたいです。そのときはまたアドバイスお願いしますね!
このたびはご丁寧にありがとうございました。ブログは今後も楽しみに拝見させてもらいます。
そうでしたか。ロシア人の御主人と了解しますが何ゆえそのようにInternet購入に不信感を持たれるのか誠に残念ですね。当方Internt経由の購入は昨年3月から数えて50回以上ありますが只の一度も間違いないしCard情報の漏洩もありません。ロシアのSpy Soft技術は世界有数に発達していますがまだまだロシアがCredit Cardが普及していないお陰か一部のアジアの国で見られるようなCardのData漏洩は余り利きません。折角あれだけ御紹介したのに結局30日のチケットを御取りになれなかったのは誠に残念です。繰り返しますがInternet経由の販売チケットは窓口では買えません。Internet経由のみです。ロシア人の中に未だに通貨危機の時の不信感から銀行を使わないで現金をKeepする、乃至は国外に預金するという風潮あり又銀行も個人与信審査能力が欠如しているので銀行の預金内で使えるDebit Cardが多い状況です。
いずれにせよ10月1日にせよドンキご覧になられたのなら良かったですね。1日も一列目のチケット持っていたのですがお客様対応が入って同僚に譲りました。楽しまれたようで何よりです。尚 本年中にザハロワの白鳥は予定されていません。
しかしモスクワは数年前までカード犯罪、事故がすごく多かったのを知っていると、ボリショイサイトのクレジット決済が100%安全とは思えません。日本も同様ですけれど。
利用した私もチケット購入のために新しいクレジットカードを作っていつでも不正がわかるようにしておりますし、最初は本当にやむを得ず利用したという感じでした。管理人さまのおかげで大きな安心を得ましたけれど。
Toshaさんは現地にてチケット購入できてバレエを楽しまれたそうでよかったですね!もしものトラブルに巻き込まれたくなければ、現地での購入が確実に安全で一番よいと思います。
初めまして。ボリショイでお会いしている方かも知れませんね。アドバイス深謝。仰る通りロシアでのCredit Card決済がすべて安心とは勿論思っておりません。只このボリショイのInternet購入がロシアだからという理由で日本含めたINTERNET購入と比べて特に危険では無いのでは。ロシアだから心配で止めたというお話が大変残念と思ったので一寸言い過ぎたかも知れません。お詫びします。尚 ご存知の様にボリショイのInternet購入にはわざわざ下記のようにAssist@IDと言うもっと安全性をUPしたCREDIT CARDの支払い方法まで取っています。CREDIT CARDの被害は店で使った際にDATAがCOPYされるというやり方が典型的ですよね。だからそうなるとCredit Cardは使わないということになるんでしょうね。そもそも身に覚えの無い支払いが請求された場合Credit Card会社に支払い拒否出来ますよね。いずれにせよロシアのInternet購入の中でもボリショイは相手が信頼出来るところだしこのようなSystemまで考えているので是非活用されては如何でしょうか。無論Internet購入は日本でも心配だからやらないという方もいらっしゃるのでしょうが。
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オールスターメンバーズによる豪華なコンサート、カテコ画像と記事堪能しました。
加えてピーターホフさんのコメントにより、客席の雰囲気までも味わえました。(強運な方ですね!)
ボリショイではしばらく白鳥はやらない予定ですか。
日本では、11月12日から新国立劇場で新製作の「白鳥の湖」がザハロワを迎えて上演されるのですが、その相手役、ウヴァーロフからマトヴィエンコに変更になりました。また、10月イタリアでザハロワ、マトヴィエンコの「カルメン組曲」が上演されるとも書いてありました。メルクリエフでもないんですね。
ザハロワ、マトヴィエンコは私は以前はいいんじゃないかと思っていたのですが、こちらのブログなど見て、ちょっとはらはらです。ザハロワには悪いけど、華やかなコンビなので楽しみですが。
ここのブログのことでいうと、ウヴァーロフの降板によって、さらに資料価値があがったかもです。
こちらのブログ、コメントこそ多くはありませんが、ピーターホフさんだけでなく検索でごらんになっているかたは色々いらっしゃると思います。私はロシアバレエ好きで返ってわかってなかったのですが、日本で非ロシアバレエ系やまんべんなくバレエを見るバレエファンの人々にとって、ウヴァーロフはメジャーな存在らしく、今年の幾つかの予定公演楽しみにしていた人は多いので、ここのブログが彼の近況を伝えて、それが情報として役に立った人もいると思います。バレエ公演へ行き、「ザハロワの相手はウヴァーロフが良い」という声を聞くたび、耳の痛い思いをしましたが。
私的には、ここで怪我復帰後のウヴァーロフの最近画像を見られて、今回降板発表が出てから、この画像のありがたみが増してしまいました。(笑)元気そうだなと。ザハロワと復帰できていればおそろいの金髪だったんだ~。
他にアラッシュの町の踊り子、ハマリ役に見えるシプリナの森の女王、未見なのでワンショットでも嬉しかったです。
ザハロワ、フィーリンの「ドンキ」。
マトヴィエンコと比べてザハロワ的にはどうなのかな?と思います。スター性より合う人と踊って欲しいですね。フィーリン、王子のようなエレガントなしぐさですね。では。
このガラの記事は自分なりに気合入れて作ったのでNanaさんから細かいコメント頂けて大変ありがとうございました。ボリショイの次回の白鳥は11月23日、30日ですがシプリナやアンナ アントニチョーバと言った面子です。ザハロワは次回は11月1日シンデレラ、5日Raymonda,28日ファラオの娘と言った予定で勿論全部チケットは購入済みですので又ブログUpします。Raymondaの後日本に飛んで帰ってきてからファラオの娘ということでしょう。売れっ子は大変ですよね。ザハロワの新国立はNanaさんはいかれるのでしょうか。是非コメントお願いします。Yawakatsumaさんも行かれるのでしょうかね。最近コメント無いので是非お願いしたいところです。