美容室 パークレーン

チョキチョキおじさんの、あれこれよもやま話

こわ~い話

2008-04-24 00:22:36 | Weblog
あれは、4年前の春のこと! 桜満開のある日、桜が、大好きな嫁と、兼六園に花見に行ったのです。 あちこちの駐車場が、満車だったので、歩いても仕方ないなと、厚生年金の駐車場に止めて、歩いて兼六園に向かいました。花見客で、ごった返す中、花見をして花見だんごを食べ、良い調子で、さあ、帰ろうとしたところ、歴史博物館(旧陸軍兵器庫)の辺りで、嫁が、誰か、ついてくる。さっきから、ずっとよ。振り向いてみたが、誰もいない。コツコツコツ・・軍服を着て、ゲートル巻いてる人!肩から、銃かなんか下げてる人!軍人さんだな。若くて、背が高い人だわ。さっきから、コンコンと、ひどい咳ばかりしてる。病気で、結核にかかって、思い残して、亡くなったんだわ。きっと!! 以前から、嫁は、歴史博物館のところには、形相の良くないものが、いっぱい、憑いているから、近づきたくないといってたな。でも、この軍人さん。悲しみで、いっぱいで、こちらにも、それが伝わってくるわ。何か、泣きたい気持ちになってきたよ。コツコツ・
・まだ、ついてくるよ。早足で歩いて、早く、車に戻ろうよ。ダッシュだ~! あの軍人さん、ずいぶん、昔の人なのに、今だに、あの辺りを、さまよっているんだわ。可哀想だけど、私には、救えないと嫁は言う。 残念ながら、自分には、コツコツの靴音も、コンコンという咳も、聞こえなかった。霊の悲しみまで、キャッチする嫁の、頭の中、どうなっとるんやろ?と、つくづく感心します。

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