Moritarei2000の美術探訪

美術(絵画、工芸品)と美術館に関する探訪を主体に、
芸術に関する個人的な考えも発信する。

ベルギー ブルージュ メムリンク美術館 ヨハネ施病院

2017年03月26日 | ベルギー・オランダの美術館

ブルージュの駅には朝早くついた。近代的な駅で、古都ブルージュには少し不似合いである。

ここから、聖ヨハネ施病院までは、約2Kmで、十分に歩ける距離である。ブルージュは何回か訪ねていて、

地理が分かっているので、歩くこととした。スマートフォーンに入っているOfflineの地図が役に立つ。

 

聖ヨハネ施病院には、丁度開館時間に到着した。周りには美術館を訪れる人はほとんどいなかった。

私は、当日の一番の観客となった。

 

美術館は昔の病院をそのままに、内部を改装して作品を展示している。

窓を通して入って来る青い光が、当時を思い起こさせる。当時はここに置くのベッドを置いていたのだろう。

 

 

有名なハンス・メムリンクの作品「聖女ウルスラの聖遺物箱」が飾られている。北方ルネサンスの作品として

よく取り上げられるが、実物はかなり小さいものであった。服などの質感は、他の画家に比べると

中世的な印象を受ける。

病院付属の礼拝堂にある「聖ヨハネ祭壇画(聖カタリナの神秘の結婚)」も見逃せない三連祭壇画で、

メムリンクの特色をよく示している。

その他、メムリンク以外の画家の作品もある。

小さな美術館であるが、ぜひ訪問すべき美術館である。

 



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