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Moritarei2000の美術探訪

美術(絵画、工芸品)と美術館に関する探訪を主体に、
芸術に関する個人的な考えも発信する。

外国の美術館での、日本の美術品の取扱 4 オランダと出島

2017年01月04日 | 海外美術館の日本の取扱い

今回も、前回と同じアムステルダム国立美術館である。

出島はオランダにとって、特別な意味を持っている。

1800年初頭に、オランダはナポレオンに征服されフランスの直轄地となり、さらに、フランスと対立する英国が

オランダの植民地を征服し支配下に置いた。これにより、一部の海外の要塞を除き、世界からオランダの国旗が消えた。

このとき、唯一、オランダの国旗を揚げ続けたのが出島である。しかも、英国の攻撃を撃退したのである。

当然のこととして、オランダ国旗を掲げた出島の模型が展示されている。

その他、かなりの展示スペースをとって、日本の美術品が展示されている。南蛮屏風や、抹茶壷などは展示されている。

 

 


外国の美術館での、日本美術の取扱 3 着物の少女 アムステルダム国立博物館

2017年01月03日 | 海外美術館の日本の取扱い

オランダの画家 ジョージ・H・ブライトナーもジャポニズムの影響を受けた画家である。

着物姿の少女の絵が13点、特別展(2016年2~3月)として展示された。

展示は絵だけでなく、モデルが着た実際の着物も展示されている。

建物には大きくブライトナーの看板が張り出されている。

 


外国の美術館での、日本の美術品の取扱 2 本阿弥光悦とフィラデルフィア美術館

2017年01月03日 | 海外美術館の日本の取扱い
本阿弥光悦はアメリカでは日本のルネッサンスの巨匠(レオナルド・ダビンチに対応)と言われている。
これは、わたくしには不思議に思えるが、書、絵、楽、茶室などを、コーディネートしたことによる。
 
フィラデル美術館(映画ロッキーで有名)では、本阿弥光悦の書(新古今和歌集)を購入したことを記念して、
本阿弥光悦展が開かれた。これは、海外で初めての本阿弥光悦の個展んである。
時雨と初代楽の村雲が並べて展示されていて、非常に興味深いものであった。
 
フィラデルフィア美術館は巨大な収蔵物を誇り、日本の美術品も多く収蔵しているが、
常時、展示されているものは少ない。ただ、大英博物館と同様に茶室があるのは興味を引く。
 
本阿弥光悦展を見られたのは全く偶然で、この美術館で国際会議のレセプション・パーティーが、
開かれたためである。フィラデルフィア交響楽団の弦楽五重奏チームが音楽を奏でる中
美術品を見ながら、シャンペンを愛でるのである。本阿弥光悦の美をいろいろな国の人に
説明したが、何となく誇らしく感じた。
 
村雲の方が、光悦の時雨より、人気があり、更に赤楽(銘を忘れてしまった)に興味を持つ人が多かった。
書は読めないものもあり、説明に苦労した。
 
なお、書の写真は美術館のWEB SITEより転用した。
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外国の美術館で日本の美術品の取扱 1 (大英博物館)

2017年01月03日 | 海外美術館の日本の取扱い
今回は外国の美術館での日本の美術品の取り扱いを紹介します。
 
まずは、代表的な大英博物館から始めます。
大英博物館には、ちょっと奥まったところですが、かなり大きな部分を日本の美術品が占めています。
インド、中国に対応する、あるいはそれよりも大きめのスペースです。
時代的には、奈良時代の仏教美術から現在の工芸品までが展示されています。浮世絵などの
絵画もありますが、残念なことにナショナル・ギャラリーではなく、大英博物館に所蔵されています。
 
入り口に飾られているのは3代徳田八十吉の花瓶です。中には、日本の茶室の再現もあります。
 
また、特別展として漫画(宗像教授異考録 星野之宣)が開かれたことがあり、漫画への
興味の度合いが判ります。
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