奈良市の歯科医院 森歯科クリニックスタッフブログ

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スタッフの南です

2018年08月02日 | スタッフのきまぐれ日記
こんにちは!台風が過ぎたと思えば、
日ごとに陽射しが強くなってもうすっかり夏本番ですね。
駅から歯医者まで歩くだけでしばらく汗が止まりません。
毎年のことですが、去年もこんなに暑かったかな〜と首をかしげる今日この頃です。

さて、こんなに暑い日が続くとキンと冷えたビールが
一段と美味しく感じる方も多いのではないでしょうか。
この季節は特にビアガーデンや甲子園、アウトドアのシーズンで
ついつい飲んでしまうところなのですが、実はこれ要注意です!
全員ではないですが実は飲酒の習慣が歯周病の危険因子になる方がいるのです。
要注意は飲酒で顔が赤くなる方です!
それほどお酒に強くない方が毎日ビールを600ml以上(純アルコールを33ml)飲んだ場合、
飲まないより4.28倍も歯周病になりやすくなるのです。

お酒を飲むと、顔が赤くなり頻脈と動悸が起こり、
時には頭痛やめまい、発汗や眠気などが起こります。
これはアルコールが分解されてできるアセトアルデヒドの毒性によるものです。
アセトアルデヒドの分解能力が低い人はこのような症状が出やすいのです。
つまりお酒が弱い方はこれに当てはまります。
この能力は個人差が大きく、遺伝的に決まっているものだそうです。
そして分解能力の高さはアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の活性に関係しています。
中でもALDH2という酵素は人によって3種類のタイプに分かれます。
①お酒に強い活性型②すぐに顔が赤くなる不活性型
③そしてアルコールを受け付けない失活型です。
①のお酒に強い人は同じビールを600ml以上飲んでも飲まなくても、
歯周病へのリスクへ差はありませんでした。
つまり、お酒の強い人にとっては飲酒は歯周病のリスクではないということです。
からといってお酒に強い方でも歯磨きなどをサボっていると
当然虫歯にも歯周病にもなりますので、そこはご注意下さい!
③の失活型の方はアルコールが分解できないため、
もはや身体が受け付けないという方です。それでも毎日飲む、
という方は歯周病のリスクもいうよりはもはや全身への危機が迫りますので、
飲酒は避けるべきでしょう。

ということで、冒頭にもお話ししたように
②の不活性型の方が残念ながら歯周病のリスクを背負ってしまいます。
必ずしも罹患するわけではないですが、できれば控えて頂くのが無難かと思います。
どうしても毎日飲み続けたいのであれば、
人の4倍以上はメンテナンスで歯を守る努力が必要と覚えておいてくださいね。

どうでしたか??
喫煙が歯周病のリスクになるというのは割と一般に周知されていますが、
飲酒のことはご存知ない方が多いと思います。
お酒は飲んでも飲まれるな、ですね。
せっかくの夏ですからね!
お口にも身体にも無理のない範囲でぜひお酒も楽しんでくださいね。

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