奈良市の歯科医院 森歯科クリニックスタッフブログ

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中学1年の虫歯の平均本数が減少

2009年12月17日 | スタッフのきまぐれ日記
文部科学省の2009年度の学校保健統計調査速報によると
中学1年の虫歯の平均本数が1.4本まで減ったそうです。
また虫歯になったまま治療を終えていない未処置の子供の割合も、
幼小中高の各段階で過去最低だったとのことです。

僕も毎年小学校と中学校に学校検診に行かせて頂いていますが、
うれしいことに本当に虫歯の数が減っています。
そして、虫歯になってしまった歯もしっかり治療がなされています。

理由として、噛み砕いた食物を与えたり、スキンシップでするキスなどからの
幼少期の親からの虫歯の原因菌の垂直感染に関する知識が知られるようになったことや、
歯磨きの習慣化、歯科医院への早期の受診などが考えられるのではないでしょうか。
もちろん学校検診も大いに貢献していると思います。

しかし、この後、中学、高校の時期にお菓子や清涼飲料水などで
虫歯が増えることがあるので、注意して欲しいものです。

健康は失って、初めてその大切さに気付かされます。
しかし、風邪や骨折でさえも、いずれは治って、元の健康な状態に戻りますが、
歯に関しては自然治癒することはありません。
私達歯科医師に出来ることも、削って詰めたりという修復処置だけで、
元の状態に治せるわけではないのです。
神経を抜いてしまうと、その歯は弱くなってしまいますし、
1本でも歯が失われると、他の歯には過剰な負担がかかって来ます。
つまり虫歯にならないことが、重要なのです。
大人になっても、歯槽膿漏や歯の磨り減り、歯の破折など
虫歯以外にもたくさん歯を失われる原因は存在します。
そのためにも予防が大切です。

皆様、歯科医院には痛くなってから来院するのではなく、
予防のために通うという習慣を持って頂くようにお願い致します。
それが最も痛くなく、歯も長持ちし、そして費用もかからない方法です。
是非歯科医院を歯を削る場所ではなく、予防する場所にしましょう。

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