ばたばた日記2

平凡な毎日なのになぜか忙しい。
なんのことはない日々の美味しい&可愛いを
写真日記でのこしています。

赤帯の話

2013-05-18 16:38:54 | 本・雑誌

『ちくま日本文学全集44 梅崎春生』

昨日の午後 図書館に予約した本です。

今朝「本館から届きました」と連絡をもらいました。

早いですね。 ありがたいことです。

折角 連絡をもらったので 買い物ついでに

義母も誘って 昼前に取りに行きました。

文庫サイズになっていますね。

裏表紙です。

梅崎春生という方は 知らなかったのですが なぜ

この本を借りたかというと『赤帯の話』というのを

読みたかったんです。

この話、多分 中学か高校の国語の教科書に

載っていたのではないかと思うんですよね。

中学かな~?

どちらにしても 教科書で読んだ時に やけに印象に

残っていたのを 数年前から 何かにつけ 思い出す

ようになって。

牢屋?拘置所?に入っていた主人公?に 看守か

他の囚人かが 黒パンと魚をくれる・・・みたいな話で。

覚えているのは 本当に そこだけなんですが(笑)

みなさんも 何かの本の 一つのフレーズだけ妙に

覚えているとか ありませんか?(笑)

なぜ そこだけ そんなに記憶に残っているかを

知りたい気もしまして。

でも もう教科書も残ってないし なんという題名

なのか 誰の作品なのかも分からず。

同級生に聞いても 覚えてないし・・・。

先日も 何かのきっかけで思い出し パソコンで

黒パン、鱒・・・で検索してみましたが それらしきものは

ヒットせず。 何度か 色々やっているうちに そういえば

寒い外国の話だったか?と 黒パンとシベリアで検索して

みたら 見事ヒット~~。

『赤帯の話』は この本で24ページの短編でした。

『太平洋戦争後 シベリアに抑留されていた日本人たち。

極寒の地での過酷な森林伐採作業などを強いられている。

毎日 粗末な食事で お腹が一杯になることは無い。

監視員は赤帯というあだ名のソ連兵士。ある時 その赤帯が

洗面器にいっぱいの鮭の切り身と黒パンを差し入れて

くれた。翌日 赤帯は他のところの監視員として移動した。』と

いうものでした。殺伐とした時代の中で ちょっと心暖まる

交流といいますか。 いい話だったんですね~。

箸も立たない程の薄いコウリャンの粥と 薄いスウプの

日々に、ふかふかの黒パンと 色鮮やかな生の鮭が 

どんなに美味しかったかが書かれています。その描写の 

本当に美味しそうなこと(笑) 

多分 この辺りが 食いしんぼうの私の 印象に残った

んでしょう。それにしても 鮭のことは忘れていて鱒かと

思ってましたけどね(^^;)

めでたく 長年のモヤモヤが スッキリしました(笑)

図書館さん ありがとう♪(笑)

他の短編も読んで 返却したいと思います。

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ふじっ子)
2013-05-19 07:40:51
うんうん、いいお話。。。もにもにさんのあらすじ説明で
入り込みました。
でも、ひとつ!もにもにさんの年代でも牢屋って言うんだ!
と・・ここでニヤリ
本とはまったく距離が遠かったので、恥かしいほど
本との記憶はありませんが
子供が小1の時、日々音読していた「大きなかぶ」が
今でも頭に・・・つらつら出てきます。

なぜ そこだけ、記憶に残っているのか?
そんな思いを解きたくて・・・素敵ですよ、
そして義母様を誘って・・・まずここも私には非常に目が止まった素敵な箇所ですよ。

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Unknown (くーみん)
2013-05-19 20:06:33
いまの貧乏を知らない子たちに、
かつての名作が理解できるのかと思ったことがあります。

じゃっこの教科書に、プロレタリア文学の短編が乗っていたときなんですが、
@@@@@@@
と言われて、
一応解説したんですけど、
(「ママの言うとおりだった」と、面目を施しました・汗)

こういう話こそ、語り伝えていかなければと思いますねえ・・・・。
返信する
◆ふじっ子さんへ (もにもに)
2013-05-19 21:41:44
牢屋、言いますよ(笑) 今なら なんて言うんでしょう?
刑務所?監獄? やっぱり 牢屋でしょ!(笑)
>大きなかぶ
音読 ありましたね~。娘たちも 読んでいました。
昔からある 楽しいお話しですよね。
>義母を
週に1、2回、一緒にスーパーに行きます。
図書館の近くに いつもは行かない大きなスーパーが
あるので 私が帰宅してから いつものスーパーへ
出直すのも面倒なので 一緒に行きました。
図書館では 車の中で待っててもらいました。
受け取るのは 2分で済みますから♪
返信する
◆くーみんさんへ (もにもに)
2013-05-19 22:02:36
本当に 飽食の時代の子どもたちですもんね。
私たちでさえ ごちそうばかりの食卓では無かったですが
飢えを感じたことはありませんし。
食べる物に困るという話しを 今の子たちは どんな気持ちで
読むんでしょうね?
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赤帯 (ググポン)
2019-01-18 21:24:17
私も黒パンと鮭が美味しそうだった事が
忘れられず 探していました笑
やっとすっきりしました
ありがとうこざいました
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◆ググポンさんへ (もにもに)
2019-01-19 11:38:11
古い日記が お役に立てて良かったです♪
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Unknown (ねるる)
2022-04-13 01:48:07
ずっとずっと探していた話がやっと見つかって嬉しいです。
とても感謝しています。
先日、本の話を友人としている際、友人の方から教科書で黒パンと生鮭が鮮やかにうかんできて、すごく美味しそうで忘れられない話があるという話を聞いて、まさに自分がずっと気になっていた話だったので同じ感想を長い間持ち続けている人がいたんだと思い、日本人捕虜、シベリア抑留、などのキーワードを入れて検索してたどり着けました。 以前も何度か試してみたのですが、今回は成功して満足です。友人にも教えたいと思います。  本当にありがとうございました。
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◆ねるるさんへ (もにもに)
2022-04-13 15:30:06
ねるるさん、ようこそいらっしゃいませ。
よくぞ 古い日記を探し出していただいて♪
こちらこそ、ありがとうございます。
ねるるさんも お友達も『赤帯』が心に残って
いたんですね。私だけじゃなくて安心しました(笑)
今、ロシアのウクライナ侵攻で 信じられない
残虐なことが起きていて ふと この『赤帯』を
思い出していたところでした。
ロシアの人全てが悪い人なわけじゃないって。
これ以上の被害を出す前に 一刻も早く 停戦
して、ウクライナには元の故郷へ戻れるように、
元の生活への復興を始めて欲しいです。
コメント、ありがとうございました。
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どうしてか... (sawq1)
2022-04-21 20:09:03
私は56になる初老の男子です、最近のロシアの暗く、どす黒い話を消し飛ばしてしまう、なんだろう...異文化の人と人との本当の語らいを表現した物語でした、淡々と語られる飾りのないエピソード。冷たく、広いシベリアでのロシア人とのやり取り...余り感情を交えないタッチの文章に私も中学の思い出の一つとして存在しています。
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◆sawq1さんへ (もにもに)
2022-04-22 15:32:53
sawq1さん、ようこそいらっしゃいませ。
古い記事を見つけてくださって ありがとうございます。
56歳で初老と言われたら 少しお姉さんの私は
なんと言ったらよいのやら(笑)

中学の国語の教科書には 他にも色々な物語が載って
いたと思うのですが 一部分にしろ 覚えて
いたのは この話だけでした。
今の ロシアとウクライナの間にも 酷い話だけ
じゃなくて こういう心温まる交流があると良いですね。
とにかく 一刻も早い停戦を願います。
今日、もう一度 この記事をアップしました。
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