小型犬の家族の方々はご存知かと思いますが、トイプードルをはじめ小型犬には、
膝蓋骨脱臼 という代表的病気があります。
「膝蓋骨脱臼」は、いわゆる “ヒザのお皿” が外れてしまう病気ですが、
これ以外にも「股関節脱臼」があります。
本当によく聞く病気で、先ごろ、お友達のさくらちゃんも手術をしました。
先日、この病気について我が家で話し合ったことをちょっと書いてみます。
もちろん僕らは専門家ではないので、
獣医学的見地からそれを話し合ったわけではありません。
あくまで、トイプードルの家族として、素朴に思ったことを話し合っただけです。
(絵文字も一切なし、長文ごめんなさい)
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まず、「なんで脱臼してしまうんだろう」ってことです。
脱臼って、関節に強い力が加わったときに
骨が外れる ことですよね。
ワンコの脱臼には先天性のものと後天性のものがあります。
先天性の場合は生まれつき(遺伝などで)骨や関節が異常ということなので、
仕方ない部分があるでしょう。
遺伝のことは、ブリーダーにしかわからないことだからです。
それをわかっててブリーディングするのは問題かと思いますが・・・。
注目したいのは後天性の脱臼です。
先天性の場合は “病気” の色合いが強いですが、
後天性の場合は “怪我” そのものでしかありません。
フローリングで思いきり滑ったり、運動中の急な方向転換、
打撲や落下により発症すると言われているからです。
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と、原因として挙げられることはいくつかありますが、
ここで我が家が思ったことは、
急な方向転換 についてです。
人間でも、全力疾走中に急に止まったり方向転換すると、
膝や足首にものすごく負担がかかるのを感じると思います。
走力をすべて1本の足?で受け止めるわけですから。
ワンコの場合、ドッグランなどで走らせると、すごいスピードで走ります。
そして、注意をひく何かを見つけると、急に止まったり方向転換したりします。
また、お部屋でのオモチャあそび。
ボール系の不規則に跳ねるオモチャは、その動きに合わせてワンコも動きます。
右に左に、回転したりジャンプしたり、いろんな動きをするわけです。
どちらも、体のあちこちの関節に、圧力(負担)がかかっていることでしょう。
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ワンコを家族に迎えると、どうしても
「早くお散歩デビューしたい。お散歩では思いきり走らせてあげたい。」
「お部屋ではオモチャでいっしょに遊びたい。それが愛らしくてたまらない。」
と思うでしょう。
そうしたくて家族に迎えるわけですから、当然だと思います。
でもちょっと考えてみてください。
子犬を家族に迎え入れるということは、
人間の赤ちゃんが生まれたことと同じことですよね。
赤ちゃんの場合、
「首が据わるまでは、骨が固まるまでは・・・」というような理由で、
無茶な動きはさせませんよね。
やっと立つことができた赤ちゃんに、「ほら、走れ!」って教えないですよね。
ではナゼ、
子犬 には・・・。
「ワンコの寿命は短いから、人間に換算して考えると成長が早い」といっても、
実際には生まれて数ヶ月です。
骨や関節が固まっているとは思えないんです。
赤ちゃんの骨、特に頭蓋骨などは、触ってみるとかなり柔らかいです。
同じ体勢で寝かせていると頭の形が悪くなるとか、
赤ちゃんじゃなくても、子どものうちに正座をさせすぎると、
足の形が悪くなるとかいいます。
それは、骨や関節が固まっていないからですよね。
生まれて数ヶ月のワンコの骨や関節が、ガッチリ固まっているでしょうか?
そのへんは専門家じゃないのでわかりませんが、
想像の範疇では、「まだまだ成長過程にあるのだから、固まってるはずがない」
と考えます。
固まってたら、大きくなれません!
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そんな子犬のうちに、前述した急な方向転換や、
関節に負担がかかる数々の運動をさせたらどうなるでしょう?
きっと、骨や関節が正しい状態をとどめなくなるコがいるんじゃないでしょうか?
もちろん、遺伝的に頑丈な血統のワンコは大丈夫かもしれません。
でも、反対に
体質が弱い コが生まれやすい血統だったら・・・。
日常の何気ない運動やお遊びによる負担が少しずつ蓄積して、
ある日、ふとしたはずみで爆発。
これ、十分に考えられませんか?
早く、思いきり走らせてあげたい、他のワンコとも遊ばせたい、
オモチャでいっしょに遊びたい・・・いろんな思いがあるでしょう。
でも、ワンコが人間と同じく生身の体である以上、
無理をすれば壊れる 部分があるということを、
僕らは認識していないといけないように思います。
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ジョーは比較的頑丈だと思っていましたが、
昨年あたりから、どうもヘルニアになりかけてるようです。
でもこれは年齢的なもので、年をとるとなりやすいということです。
それまでは本当に「こいつ、頑丈だなぁ」と思ってました。
ジョーは家族になってすぐに、
奥さんの母親のもとで5歳になるまで暮らしました。
でも、それによって体が
頑丈 になったんじゃないかと思ってます。
なぜなら、母親はもう年なので、お散歩もちょっと歩くくらいだし、
部屋にいても、ジョーが好きなようにさせてるだけで、
オモチャでいっしょに遊んだりしていないからです。
成犬になるまで、激しい運動をすることなく育ったことが、
体を頑丈にしたんじゃないかなぁ・・・と。
もちろんこれは想像の範疇なので、
もしかしたら元々体質が強かったのかもしれません。
ジョーに聞いてみないとわかりませんね。
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と、長々と書いてきましたが、我が家で話し合った内容はこんなことでした。
「じゃあ、成犬になるまでドッグランに行ったり、激しい運動をさせたりしちゃダメなのか!?」ってことになりそうですが、そうではありません。
このような病気になる可能性があることを念頭に置いて、
十分に気をつけてあげることが大切だということです。
痛い思いをするのは、いつだって
ワンコ なんですから・・・。
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昨日の記事「自己免疫性溶血性貧について」で紹介した、Taeさんのブログ。
こんな大変な病気になった愛犬のことを、
すべて書いていこうという姿勢がとても素晴らしいと思います。
楽しいことだけ書いていく・・・まぁ、それもアリです。
でも、昨日の記事を読んで、
この病気のことを初めて知った方もいらっしゃいました。
それを考えると、愛犬だけじゃなく、すべてのワンコのことを愛するのであれば、
「病気のことだから伏せておこう・・・」など考えずに、
情報としてちゃんと公開していくべきだと、僕は考えます。
人気ブログであれば特に・・・。
すべてのワンコが幸せでありますように・・・。
「フムフム・・・言いたいことはわかる

」って思った方、
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