毒まんじゅうはいかが?

CDのレビューとかなんとか

Big Generator/Yes

2014-12-31 23:05:53 | レビュー

<List>
1. Rhythm Of Love
2. Big Generator
3. Shoot High, Aim Low
4. Almost Like Love
5. Love Will Find A Way
6. Final Eyes
7. I'm Running
8. Holy Lamb

<Member>
・Jon Anderson(Vocal)
・Trevor Rabin(Guitar, Vocal)
・Tony Kaye(Keyboard)
・Chris Squire(Bass)
・Alan White(Drums)

1987 年リリースの12th。90125Yes3部作の真ん中の作品です。レコーディング、プロデュースにTrevor Rabinが多大に貢献している本作はポップだと批判されることが多い様ですが、それはお門違いと言うものです。非常に練られた作品で、私は3部作の中で はこれが一番好きですね。加えて音質がとても良いです。確かにTrevor RabinのギタースタイルはSteve Howeのそれとは全然違いますし、Chris Squireのベースの目立ち方もかなり控えめです。Jon Andersonのボーカル以外Yesであることの類似点を見い出しにくいアルバムです。どの曲も良いのですが、"Rhythm Of Love"、"Love Will Find A Way"、"Holy Lamb"が良いと思います。そしてこの後またメンバー間の離合集散が・・・


Pleasures of the Flesh/Exodus

2014-12-31 23:00:46 | レビュー

<List>
1. Deranged
2. 'Till Death Do Us Part
3. Parasite
4. Brain Dead
5. Faster Than You'll Ever Live To Be
6. Pleasures of the Flesh
7. 30 Seconds
8. Seeds of Hate
9. Chemi-Kill
10. Choose Your Weapon

<Member>
・Steve "Zetro" Souza(Vocal)
・Gary Holt(Guitar)
・Rick Hunolt(Guitar)
・Rob McKillop(bass)
・Tom Hunting(Drums)

1987 年リリースの2nd。「スラッシュメタル四天王」とか言ってAnthraxが挙げられていますが、こちらでしょう?MetallicaのKirk Hammettが在籍していたとかあまり問題ではなくて、ベイエリアクランチと言われれば、H-Teamの二人でしょう。ボーカルを歌えるSteve "Zetro" Souzaに変えて作成された本作は、アルバムアートはいただけませんがとてもまじめにレコーディングに取り組んだのだと思います。非常に完成度が高く、 まとまりが良いですね。曲の展開も一本調子にならないよう工夫されています。"Deranged"、"Pleasures Of The Flesh"、"Seeds Of Hate"がとても良いと思います。


VROOOM/King Crimson

2014-12-31 22:56:59 | レビュー

<List>
1. Introduction
2. VROOOM
3. Sex Sleep Eat Drink Dream
4. Cage
5. Thrak
6. When I Say Stop, Continue
7. One Time

<Member>
・Robert Fripp(Guitar)
・Adrian Belew(Vocal, Guitar)
・Tony Levin(Bass, Stick)
・Trey Gunn(Stick)
・Bill Bruford (Drums, Percussion)
・Pat Mastelotto(Drums)

1994年にリリースした再々結成したKing Crimsonのミニアルバム。次の11thである"Thrak"の予告編と位置付けられています。スタジオライブ録音とのことですが、全くそのようには 感じないどころか非常に瑞々しい破壊的な力強さとダブル・トリオの醍醐味を感じる事が出来ます。"Thrack"へはほとんどの曲が継承され再録音される のですが音の広がりがなくなり、尖った部分は削られ魅力的に感じません。スポンティニアスな部分を大事にするバンドならいっそのこと"Thrak"を 11thとすべきだったのではないかと思います。Adrian Belewは歌が上手くなったような様な気がします。


Innuendo/Queen

2014-12-31 22:53:25 | レビュー

<List>
1. Innuendo
2. I'm Going Slightly Mad
3. Headlong
4. I Can't Live With You
5. Don't Try So Hard
6. Ride The Wild Wind
7. All God's People
8. These Are The Days Of Our Lives
9. Delilah
10. The Hitman
11. Bijou
12. The Show Must Go On

<Member>
Freddie Mercury(Vocal)
Brian May(Guitar)
Roger Taylor(Drums)
John Deacon(Bass)

1991 年リリースの14th。前作の"The Miracle"辺りからロックのQueenに戻っており、嬉しい限りでした。タイトル曲の"Innuendo"ではYesのSteve Howeが参加しており、彼らしいメランコリックなギターソロを聴くことが出来ます。この後に木村拓哉さんの出演されているドラマ(全然見ていない、知ら ない)で曲を使われ、大いにヒットした"Made in Heaven"がリリースされるのですが、これを聴くのだったらFreddie Mercuryのソロアルバム、"Mr. Bad Guy"の収録曲の方が良いでしょう。で、"Made in Heaven"で最終作とせず、このアルバムを以て、"The Show Must Go On"で最後として欲しかったです。


Counterparts/Rush

2014-12-31 22:49:21 | レビュー

<List>
1. Animate
2. Stick It Out
3. Cut to the Chase
4. Nobody's Hero
5. Between Sun & Moon
6. Alien Shore
7. The Speed of Love
8. Double Agent
9. Leave That Thing Alone
10. Cold Fire
11. Everyday Glory

<Member>
Geddy Lee(Vocal, Bass, Keybord)
Alex Lifeson(Guitar)
Neil Peart(Drums)

1993 年リリースの15th。このアルバムは商業的にも成功し、売り上げはビルボードの2位にまで駆け上がりました。90年代の代表作筆頭と言えるでしょう。 Rushというバンドはわりとトレンドに敏感で、音楽性をそれに合わせてきました。今回はグランジの影響を受けています。Geddy LeeがWalのBassからFenderのJazzBassに替えた事も大きく影響を与えています。Walの方が弾きやすく、一様に綺麗なトーンなので すが、Fenderは弾きにくく輪郭が掴みにくい感じです。これはGeddy Leeの狙い通りでファジーでアグレッシブさを演出しています。Alex Lifesonはギターソロがアルバムごとに少なくなっていってテクニカルな面で衰えているのだろうか?と心配でした。このアルバムが発売されるまでの Rushの音楽性の変遷は、2作でマイナーチェンジ、プラス2作でフルモデルチェンジという感じで次はどのような音楽的方向性を披露するのか大変感心して みておりましたが、グランジの要素を取り入れた事は大変ショックでした。正直一番グランジの要素の大きい"Stick It Out"や"Double Agent"はあまり好きにはなれませんでした。好きな曲もありますよ。"Cut to the Chase"、"Between Sun & Moon"、"Cold Fire"それと"Everyday Glory"はとてもポジティブな空気を感じます。でも、初めて"Power Windows"や"Hold Your Fire"を聴いた時の感動とは違うんですよね。それは次作の方がさらに顕著なのですが。