東方のあかり

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「ミラン本田」誕生。

2014-01-06 03:00:00 | 韓国物

ミラン本田について、非常にわかりやすい記事がありました。
ご紹介します。
**********************************************************************ここから引用。

ミラン番記者が語る「本田圭佑が活躍できる根拠」

およそ1年以上にも及んだCSKAモスクワとミランの交渉はついに終焉を迎え、2014年1月、日本代表のエース、
本田圭佑がイタリアの名門・ミランに入団する。
第18節(2014年1月6日vsアタランタ)と思われていた本田のデビュー戦は、
就労許可に関する法的手続きに阻まれる形でやや後ろにずれ込んだが、
1月8日の入団会見後、第19節(1月12日vsサッスオーロ)になるだろう。

ようやく"赤と黒"のユニフォームに袖を通した本田の姿を我々は目にすることができる。
しかも、彼の背に記されるナンバーは「10」。これ以上ない形で本田は新たな舞台に足を踏み入れる。

日本人選手があのミランの背番号10を身にまとう。
当然、日本での期待が日増しに高まるのと同じように、イタリアでも『ミランの本田』に対する期待と注目度は上昇を続けている。
その声の大半は「やれるか否か」とか「どこまで通用するのか」というような類(たぐい)のものではない。
本田の実力は誰もが知るところだからだ。
オランダとロシアでの実績、CLで何度となく見せたキレのあるプレイはもちろん、
FKも含めて大半のファンがそのレベルの高さを知っている。

加えて、2013年6月にはコンフェデ杯(日本VSイタリア/3?4)でイタリア代表が本田の才能を目の当たりにして苦しめられた。
試合後、イタリア代表DFキエッリーニ(ユベントス)が「ケ・ジョカトレー・クエッロ......(なんて選手だアイツは)」と
漏らしたシーンは実に印象的だった。

その本田が満を持してセリエAに乗り込んでくる。
もちろん実際に相対する選手たちが彼を「恐れている」などと公に言うことはありえないとしても、
"厄介なヤツが来る"と胸の内に抱いていることは想像に難くない。

その一方で、ミラン番を始めとする記者たちや元選手、いわゆる識者たちも期待を隠そうとしない。
むしろ、ひとりのミラン番記者はこんな言葉で本田の到着を待つ心境を語っている。

「本当に、本当に心の底から楽しみで仕方がない」

その番記者とは、25年に渡りミラン一筋、記者というよりはもはやミランの一部、
クラブ内部に深く精通するクリスティアーノ・ルイウ。あのイブラヒモビッチに対してすら極めて厳しかったことからも分かるように、
その見方は実に辛辣(しんらつ)である。

もっとも、ミラン番がこれほど長いということはつまり、
かつての黄金時代(80年代後期から90年代中期)を知り抜くということである。
ファン・バステン、グーリット、ライカールト、バレージにマルディーニ、サビチェビッチからシェフチェンコ、
カカからロナウジーニョに至るまで、そのすべてを目の当たりにしてきたからこそ、新たに加入してくる選手への評価は常に手厳しい。
もちろん、ミランが財政難にあえぐがために、選手の質が相対的に落ちた昨今はなおさらである。

ところが、その辛辣であるはずのこの記者が、こと本田に関しては一貫して賛辞を惜しまない
むしろ、2013年7月から8月にかけて本田の移籍騒動の際、ただひとり「本田のミラン入りは間違いない」と主張し、
積極的に「本田獲得の意義」を唱え続けていた。

その理由を問うと、彼は次のように答える。

「ミランでは、レアルやバイエルンといった他のビッグクラブと同じように、ただうまいだけでは絶対に認められない。
むしろ、備えている技術以上に重要なのが、もの凄い重圧をものともしない精神力、ハートの強さだ。
その意味で、本田は両者を兼ね備えている。それだけではない。
うまくて強いうえに彼はもうひとつ、イタリアで成功するうえで欠くことのできない要素を持っている。
それは『順応性』という名の頭の良さ、すなわちサッカーにおけるインテリジェンスであって、
言うまでもなく戦術面でもその順応性は極めて有効だ。

たしかにロシアからイタリアへ移るのは簡単ではないだろうが、本田なら苦もなく馴染んでみせるだろう。
だからこそ、あれほど難しかった交渉をガッリアーニ以下首脳陣は粘り強く続けた。間違いない。
本田はミランの10番に恥じない活躍を必ず見せてくれる」

やや褒め過ぎのように聞こえるかもしれないが、上の言葉は、今回の取材に答えるうえで同記者が
「言質として残しておいてくれ」と書き送ってきたものだ。
ちなみにその文面には、「少なくともクラレンス・セードルフのレベルにまで達するはず」とも書かれている。

一方で、インテル番記者がどう見ているかと問えば、クラウディオ・ガリオーニは、次のように淀みなく語る。

「(本田がイタリアのサッカーに即応できるかどうかを)懸念する声が一部にあるのは、
きっと本田のプレイそのものに『速さ』がないという部分に起因しているのでしょうが、
それは実に表面的な見方であって、詳細を見ていない人たちが受ける印象でしかないと思います。

つまり、一見するところメッシ(バルセロナ)やロナウド(レアル・マドリード)ほどの速さはないとしても、
その実、本田には『思考スピード』の速さが実に高いレベルで備わっている。短距離走者のようなスピードはなくとも判断は速い。

一概に比較はできないとしても、例えばアンドレア・ピルロ(ユベントス/イタリア代表)はどうか? 
誰もが知るとおり速い選手ではないし、むしろ彼は『遅い』選手、しかもフィジカルははっきり言って弱い。
ところが、あくまでも『思考スピードの速さ』ゆえに他の選手が遠く及ばない次元にまで達しています。

その意味で、本田はピルロよりも格段に強いフィジカルを持ちながら、ピルロほどではないまでも、
かなりの思考スピードを持っているのだから、4-3-2-1の『2』のポジションであっても、その真価を発揮してみせるでしょう。

宿敵であるミランが強くなるのは困ったものですが、ミラノ・ダービーだけでなくイタリアサッカー界全体を盛り上げるという意味で、
本田の加入を心から歓迎したいと思います」

その他、15人の記者や関係者に話を聞いたが、その見解はおおむね上記ふたりに近い。
ミラノ以外の街、たとえばフィレンツェでも、記者たちはもちろんファンも、またイタリアサッカー協会関係者も、
ユースレベルの監督たちも、本田の実力を高く評価している。

そのうえで、あえて記しておくべき留意点があるとすれば、それはやはり「名門ミランの10番」の重さであろう。
ところがその点も、ミラン番記者のルイウは「問題ない」とあっさりと言う。

 その理由はこうだ。

「ジャンニ・リベラに始まり、後にグーリットやサビチェビッチ、ボバンやルイ・コスタに受け継がれてきたミランの10番。
たしかにその重さは一定の水準にあるだろうが、しかし、ミランのそれはたとえばユベントスとは大きく異なる。
クラブ文化の違いだ。

ユベントスはプラティニ、バッジョ、デルピエロと、まさに10番こそがクラブの顔であり、その伝統の象徴とされてきた。
だが、ここミランではクラブを代表する番号はバレージの6番であり、マルディーニの3番であり(ともに永久欠番)、
しばらく前はピルロの21番であり、また現在ではカカの22番がそれにあたる。

案ずるには及ばない。本田は『本田らしく堂々とプレイすればそれでいい。ファンもそれを期待している」

つまり、本田を待ち受ける環境はほとんど理想的とさえ言える。
さらに、これまでに築いた歴史から「名門」とされるミランだが、ここ数年は財政難ゆえの大物放出もあり、
その名に恥じぬ成績を収めているとは言い難い。
むしろ、今季これまでの成績(第17節終了時13位)が示すように、およそ中堅レベルというところにまで落ち込んでしまっている。

これが意味するところは、今季後半のミランはその戦略、
つまりチームづくりの主眼をすでに来季を見越したものへシフトしているということだ
(もちろん来季のCL出場権獲得=リーグ3位以内確保は目指しているが)。

したがって、クラブにも、本田自身にも過度な重圧がかかることはない。
事実、クラブ首脳も1月以降シーズン終了までを「本田がイタリアのサッカーに慣れるための期間」として捉えている。

よって真の意味での戦いが始まるのは、W杯を経て迎える来季2014-15シーズンからだ。
監督はアッレグリからセードルフに代わる可能性が高い。
もちろん、そこから先は本格的な「名門復活」へのプロセスが始まるため、過度なプレッシャーと日々対峙することになるはずだ。

そして、本田がイタリアの水に慣れてくるはずのシーズン終盤の5月4日の第36節には、
長友佑都がいるインテルとのミラノ・ダービーが控えている。

日本代表のブラジルW杯での躍進、その鍵を握るふたりが同じミラノの街でしのぎを削る。これ以上に楽しみな戦いは他にない。

ダービーと言えばもうひとつ、「コッパ・イタリア(イタリア杯)」の準々決勝で早くも本田VS長友が実現する可能性もある。
ミランが次のスペツィア戦に勝ち、インテルがウディネーゼを破れば、両者は来る1月22日に対戦することになる。

直近のリーグ戦で最も注目すべきはミランホームのユベントス戦(3月2日第26節)。
それ以前にも、本田とバロテッリのどちらがFKを蹴るのかなど、楽しみは尽きない。

一部には「ミランの10番・本田」に懐疑的な見方もあるが、あの巨大なサン・シーロのスタジアムで、
8万超の観衆を前にその真価を存分に発揮して、そうした目で見る者たちを沈黙させてもらいたいものである。

(參考 Sportiva 2014年01月02日13時41分 宮崎隆司 http://news.livedoor.com/article/detail/8398352/)

**********************************************************************ここまで引用。
bacsa
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