東方のあかり

東アジア(日、韓、中+その他)のまとまりを願ってこのタイトルにしました。韓国在住の日本人です。主に韓国発信の内容です。

日本との外交はツートラックで

2015-05-15 03:00:00 | 韓国物

韓国・中央日報の記事から。
韓国を考える上でちょっと参考になります。

♦ここから引用♦
日本はなぜ日帝の蛮行を率直に認めないのか。
同じ戦犯国のドイツは熱く謝罪するのにだ。
ドイツ人は良心的だが日本人は無作法だからか。
中国・南京で30万人を殺戮した日本だ。
だが、ドイツ民族の方が正しいというにはまったく苦しい。
しらふで600万のユダヤ人を虐殺したのはだれなのか。

敗戦後に日本の政治学会ではファシズム研究がブームとなった。
日帝時代に軍部や官僚がなぜ無謀な戦争を行ったのかの診断があふれた。
アジアの被害国に対する謝罪が不十分なことも研究対象に上がった。
結論はこうだった。

まずドイツは責任を転嫁する対象があった。ほかでもないナチスだ。
ドイツ人の多くが狂気の集団ナチスのポピュリズムにだまされあらゆる悪行を
犯したので許してほしいという論理が可能だった。
実際にナチスの核心はみんな非正常な人だった。
アドルフ・ヒトラーは誇大妄想症患者であり、
ナチス突撃隊長のヘルマン・ゲーリングはモルヒネ中毒者、
ゲシュタポ総帥のハインリッヒ・ヒムラーは男色狂だった。

日本は違った。
20世紀始めから社会の主流である官僚と軍部全体がファシストに変化する。
東京大学、陸軍士官学校を出た完全な最高エリートたちだ。
彼らが植民地侵略と戦争を主導したわけだから、だれのせいにできようか。

自分の考えより多数派の意見に従う日本人の特性が別の背景に挙げられた。
法廷に立った日本の戦犯は自身の決定が「当時の状況では仕方なかった」と
主張した。そうするつもりはなかったが周辺の状況が、
全体意見が圧迫してきて極端な選択をしたという弁明だった。
ナチスの核心は無謀でも卑怯なことはなかった。
法廷に立ったゲーリングは「オーストリア合併はヒトラーの反対まで押し切って
100%私の責任で行われた」と堂々と述べる。

日本軍部に蔓延した「皇道主義」も大きな原因と指摘された。
これは天皇の力を天下に広めるのが正義だと考える盲信的思想だ。
捕虜虐待で法廷に立った日本軍看守の弁明は同じだったという。
全員「あれだけ捕虜によくしてやったのにこうするのか」と悔しがった。
捕虜を軍靴で踏みにじったことは悔いなかった。
ただ自身が収容所の施設改善にどれだけ努めたのか強弁した。
捕虜虐待すら天皇の栄光をより高めるために当然な行為と信じたのだ。
さらに南京虐殺の責任者だった上海駐屯軍司令官松井石根はこうした話までする。
「アジアはひとつの家族で、中日戦争も兄が誤った弟を愛していて殴ったもの」と。
罪のない30万人虐殺まで愛から出た行為という詭弁だった。

こうしたゆがんだ認識が日本社会にとぐろを巻いている限り
真心からの謝罪が出てくるわけがない。
軍国主義復活を試みる安倍晋三首相が退いても大きく変わりはしないだろう。

日本国内の良心派勢力さえ
「だれが首相になっても慰安婦問題を政府レベルで公式に謝罪する確率は0%」と
口をそろえる。

独島(ドクト、日本名・竹島)問題もそうだ。
香港の著名な歴史学者馮学栄は最近
「中国の歴史と関連した笑い話」という文をインターネットに載せ話題を集めた。
中国の歴史と関連し彼が皮肉った事案は5種類だった。

まずモンゴルの地を強奪した中国が各国の独立を支持すると宣伝し、
ベトナム戦争と韓国戦争の時にベトナムと韓半島で戦争を行っても
外国を侵略したことがないと自慢するのは欺瞞だと書いた。
台湾が古代から中国の領土だったと言い張ることや
清国末期に朝鮮を飲み込もうとしたのに帝国主義政策を
展開したことがないと主張することすべて失笑を買うと彼は指摘した。

最後に尖閣諸島(中国名・釣魚島)を中国の領土だと
無条件に強弁するのも笑わせることに挙げた。
尖閣諸島がなぜ自分たちの領土なのか根拠も挙げられないのに
中国人みんなが興奮するということだ。

韓国や日本だと大きく異なろうか。
独島領有権をめぐり相手方の論理に細かく反撃できる両国の
国民が何人いるだろうか。
ほとんどがやみくもにもともと自分たちの領土だと主張するのは明らかだ。
こうしたとこに「過去史解決優先」に固執しても何を得られるだろうか。

ある日本専門家は韓日間の慰安婦、独島紛争を
高血圧や糖尿のような成人病に例える。

常に治癒に努力しなければならないが完治も難しく、
どうかすれば一生ともに生きなければならない事案ということだ。
ゆえに慰安婦・独島問題解決が優先だと言い張り続けるのは
日本と共存しないということと同じだ。

安倍首相登場後に韓国内の対日感情は悪化した。中国はもっと深刻だ。
今年初めの世論調査で韓国人の74%が「日本に好感が持てない」と答えた。
これに対し昨年末「日本が嫌いだ」と答えた中国人は83%だった。
そんな中国が先月日本との首脳会談を電撃断行して実利を狙い始めた。
日本を無視するには経済的利害があまりに大きいためだ。

韓国も同様だ。
成人病のような過去の問題と政治・経済的協力を別に議論する
「ツートラック」という話が出るのもそうしたことからだ。

このままでは北東アジアで仲間はずれにされるという懸念が
あちこちから聞こえる。まだ活路はある。
韓中日首脳会談を韓国主導で開催するのも方法だ。
体面を傷付けることなく対日関係を改善する道を探さなければ
韓国外交の将来はますます暗くなる。

[参考サイト 中央日報/] 

♦ここまで引用♦

 

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