東方のあかり

東アジア(日、韓、中+その他)のまとまりを願ってこのタイトルにしました。韓国在住の日本人です。主に韓国発信の内容です。

Kさん

2013-12-20 05:00:00 | 韓国物

おととい(12/18)は、韓国のD社という会社で顧問をしているKさんと会った。

Kさんは70代の中盤で今もカクシャクとしていらっしゃる。
50代で日本のある電機会社を辞めて、その後縁あってこちら韓国の会社の顧問として
八面六臂(はちめんろっぴ)の大活躍である。

韓国での仕事(顧問)をはじめてはや十数年になるという。
わざわざわたしの勤めるB大学まで来てくださったのである。
ソウルからは80キロくらいの距離にあるここ天安(チョナン)。
車でだったら約1時間だ。運転手付きであるから、Kさんはただ乗っていればいい。
Kさんとはネットで知り合った仲である。

現代においては、ネットの重要性はことばで尽くしようがないくらいのものになってしまった。
ほとんど全てといっていいくらい、たいていの「こと・もの」は、ネットで成り立ってしまっている。
不思議と言えば不思議だし、便利と言えば便利なのだが、
どこかストンと腑に落ちない部分も多分にある。おそらくこの思いはほとんどの人の共通の感覚であろうと思う。

もともとは韓国には関心を持っていたわけではなかったが、
こちらの企業と縁を持つことで韓国への関心もぐっと出てきて、
韓国関連の書籍は何十冊もお読みになっている。
その中の一冊として拙著『おしょうしな韓国』もはいっているのである。
(まことにありがたいこと。)
奥様も韓流にはまっているとのこと。

でも、韓国が日本の天皇に対して「謝罪しろ」とかなんとか言った後からは、
韓流への関心が少し冷やえるような時期もあったらしいが、
Kさんさんのアドバイスでまたもとのように韓流のドラマなどを喜んで見てらっしゃるようだ。

韓国の中小企業がなかなか日本のような基礎技術が蓄えられない原因として、
「新しいことを教えても、学んだその人が3年後には辞めてしまってもっと待遇のいいところ、いいところと探して出ていってしまう。
これがかなり大きいんじゃないかとKさんはおっしゃっていた。

社長とはキミボクの仲だ。社長がKさんを誘ってくれたわけで。
その社長が夜の飲み会で「ウリガナミガ」と盛んに言いながら酒を酌み交わすのだそうだ。

「ウリガナミガ」の意味は社長から聞いてだいたいはご存じであったが、
正確なところがいまいちはっきりしなくて、わたしにご質問があった。

「ウリガナミガっていうのは正確にはどういう意味なんでしょうね」。

ウリは「わたしたち」の意味で、これはKさんさんも重々ご承知の単語。
ナミガの部分が曲者だった。これは「ナム」という語が主語の形になっているもので、
「ナム」は他人とかよそ者などといった意味なので、「ウリガナミが」は全体として
「わたしたちは他人なの?(いや他人じゃありません、家族のような存在ですよ)」という意味で
使われているフレーズである。

一時、映画かなにかの中の台詞として大流行のことばだったみたいだ。
意味そのものはこのように説明してあげたが、映画とはちょっと距離のあるわたしは、
このフレーズが流行語になっていたとは知らなかった。

そばにいた運転手兼秘書の方が「ひととき、かなり流行しました」と説明をくれたあとのことばが
なんともふるっていた。

「Kさん、いままでそのことばの意味もわからずに使っていたの?」

と日本語できたもんだ。韓国人のダイレクトさが如実に現われている寸鉄だ。

Kさん、思わず「うっ」とことばに詰まるようなそぶりを示されたが、
もとよりこれは冗談のことばなのですぐに立ち直られ、

「いやあ、意味はだいたいはもちろんわかっていたよ。でもその、正確なところが、さ。」

とことばを継がれていたが、三人、大爆笑であった。

こういうちょっときつい冗談を言えるのが、韓国なのである。
日本だったら、こうもダイレクトにはいくまいと思う。

だから、ここでの爆笑は、日本でだったらありえない爆笑だったということになる。
韓国ならではの爆笑、笑いであって、こういう部分は感謝したいところだ。(韓国に)。
一回笑ってナンボ、の世界で生きているわたしたちではないか。
(あくまで「笑わせて」じゃなくて「笑って」である点、誤解のないように願いたい^^)。

その他、ここに書ききれないほどの内容のお話をすることができた。
初対面ながら他人のような感じがしなかったのは、
やはりネットを通じてお互いブログにカキコしたり、メールでやりとりしたりと、
ネット上でのお付き合いがあってのおかげなのであろう。

経済状況や日韓関係のこと、企業文化や韓国の山のことなど、Kさんと離したいことはまだまだ山ほどある。
またいつかお会いしましょうということできのうはお別れしたが、
ほんとうにまたそのうちにお会いして、積もる話に花を咲かせたい。くれぐれもお元気で。

参考サイト_与一の里様;http://yoichi.mo-blog.jp/kaki/2013/11/post_667c.html 

bacsa
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 韓国語の勉強0097
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