今日も一日よい天気でした。
仕事を終えた後、京都に行ってきました。
今日の目的は国立博物館で蒔絵の展覧会を見ること。
去年の今頃(11/20)には狩野永徳展を観に、きたと一緒にきたんでしたっけ。
きたに「今年も行く?」って聞いたところ「行かない!」って即答でした。
で、今日は独りで観にゆきました。
前回はとんでもない長蛇の列で、しかも会場内はラッシュアワーの車内状態でしたが、
今日は入館の列も無く、会場内もかなり空いていました。
様々な蒔絵の美術品があって、時間を忘れて魅入ってしまいました。
意外だったのは、鎖国が行われていた時代でも多くの蒔絵の作品がヨーロッパに渡っていたこと。
そして大航海時代の主導権がイギリスからオランダに変化したことで、
輸出される蒔絵の趣向が変化を受けたこと、(南蛮蒔絵から紅毛蒔絵へ)。
出品品の多くは香合とか沈箱、硯箱や箪笥なのですが、
輸出国の注文によって作られた作品の中には、
聖書を置く書見台とか、海賊漫画に出てくるような箱。
箱も入れ子になったものとか、螺鈿装飾のものとか
なかなか興味ある作品が沢山ありましたね。
フランスのロココ調の家具の表面に、蒔絵を薄く剥ぎ取って接着した作品なども出展されていました。
常設展の方にも蒔絵の作品が数点展示されていましたよ。
そうそう、常設展のほうにはあの有名な「平重盛」「源頼朝」像が展示されていました。
この前ニュースでやっていたのですが、あの源頼朝像は、頼朝と全く別人だそうですが。
博物館の紅葉も始まってきていました。
さすがに博物館は空いていても、街は観光客で溢れていて、市バスも大混雑。
国立博物館から京都駅まで歩いて戻る事にしました。
来る途中、鴨川には都鳥(ゆりかもめ)が沢山飛んでいました。
伊勢物語に「名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」と
在原業平が東下の段で詠んでいます。
その姿を写真に撮ろうと思ったのですが・・・
替える途中の鴨川には白い鷺が数羽いただけでした。
暫く歩くと高瀬川。川のほとりには真っ赤な実をつけた木がしげっていました。
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