寒い一日でした。
九州でも積雪したとか。
でも、こちらは昼に風花程度にチラッと雪が降っただけですが。
今日は昼過ぎに仕事が終わったので、4時に開演となる文楽公演に行ってきました。
さすが平日だけあって、客の入りは六割ぐらいでした。
初日、補助席がでたのとは大違いです。
しかも、今日は舞台を記録するということで、カメラが最後尾に三台鎮座。
いつも二等席になっている後ろからの二列と一等の最後尾の席が使用不可になっていました。
時々平日に来るとカメラが入っていますね。
会場の中の様子です。正月気分たっぷりです。
今日の演目
「伽羅先代萩」 竹の間の段、御殿の段
「お夏 清十郎 寿連理の松」 湊町の段
「日高川入相花王」 渡し場の段
先代萩はよく歌舞伎にも出る演目ですね。
歌右衛門の政岡が絶品だといいますが、
やじはあの飯炊きが退屈で退屈で眠ってしまいます。
その点、文楽ではさらっと進行するので退屈しません。
しかも、御殿の段では住大夫。
よかったですよ~。
寿連理の松は初めて観た演目。
「序から段切まで一人も死なず、正月に夫婦が二組誕生するおめでたい狂言」ということでしたが…
やじには決してハッピーエンドには思いませんでしたね。
なんだか、ひどい話です。
正月十日戎の出来事です。
今日の朝MBSラジオの「ありがとう浜村淳です」で言っていたのですが、
関東の人が正月に笹を持って街を歩いている人を見て、
「関西では七夕を正月にすると思っていた」
っていう投稿があったそうです。
えべっさんって、関西のお祭りなんですね。
「十日戎の売り物は、はぜ袋にとり鉢、銭がます、小判に銀箱、立烏帽子、茹蓮、才槌、束ね熨斗」
と出てきます。
えべっさんに行くと、笹は無料なのですが、そこに吊るす飾りをいろいろ買うんですが、
あれこれ付けるとあっという間に数千円になるんですよね。
やじの田舎ではえべっさんの日にはねじり飴を買ってきて食べるのが楽しみでした。
また、「湊町の段」。堺の湊町が舞台です。
やじが堺に勤めていたとき、最寄の駅が阪堺電車の「東湊駅」
そしてそのすぐ西には南海本線の「湊駅」があったのですが、
きっとあのあたりが舞台なんやろな、なんて思って観ていました。
最後の日高川。
プログラムには清姫の首は「娘」と「角出しのガブ」と描かれていて、
写真には「日高川」とかかれた木の杭に抱きつく、「角出しのガブ」の首の写真が乗っていたのですが、
今日の公演ではずっと「娘」の首で・・・
終演ごに係員に尋ねると、
川を泳いで渡っていたときの首が「ガブ」です。と。
え~っ、わからんかった・・・。
「ガブ」とは、特殊なしかけの首(かしら)のことです。
動きの糸を引くと、突如として口が割れ、目は見開かれ、額から角が二本あらはれる・・・
そのまんまなのですが、顔がガブッと割れるので、「がぶ」と、呼ばれているます。
口が割れて口中の赤いのは、縮緬布が貼ってあります。
そして胴串にある、糸のついた引き栓を離すと、元通りの娘かしらに。
次回の公演は吉田蓑助文化功労者顕彰記念
平城遷都1300年記念事業協会後援ということで、
「通し狂言 妹背山婦女庭訓」らしいです。
「妹背山」の舞台は、「奈良」ですが、飛鳥や三輪、吉野が中心で、
奈良市内は猿沢池くらいでしょうか。
奈良ゆかりの作品なんて、義経千本桜やらいろいろありますけどね。
でも義経は去年通しでやっているからな~。
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