前回訪れた藤原宮跡でのコスモスが思ったほど咲いておらず、
かといって、午前だけの休みにそこまで行くのもな~
と思っていたのですが、もしかして、と般若寺のHPを見ると、今コスモスが満開。
というわけで、朝からバスに乗って般若寺へ。
マンション近くのバス停から、一時間に一本だけですが、
JR奈良駅、近鉄奈良駅を経て、般若寺へ乗り換えなしで行くバスがあるんですよね。
バス停「般若寺」を降りて、数分歩くと般若寺です。
国宝の楼門。
楼門から中を覗いてみます。
正面に十三重石塔。
左の写真が訪れたとき、右の写真が帰るとき。
観光客、増えていますね。
入り口には「南朝御聖蹟 般若寺 後醍醐天皇 大塔宮護良親王」と書かれた石碑。
鎌倉時代、後醍醐天皇を中心とし、幕府を倒幕しようとした計画が洩れ(元弘の変)、
後醍醐天皇は奈良のすぐ北、京都の笠置山に遷座籠城。
このおりに大塔宮が参戦。
幕府の大軍に攻められ、笠置落城。その際に大塔宮はこの般若寺に潜伏。
追っ手がこの寺に探索に来たときに、本堂にあった大般若経を収めた唐櫃に潜み、難を逃れたと言われています。
境内にはさまざまな種類のコスモスが満開。
藤原宮跡ほどのスケールはないけれど、石仏、石塔、石燈籠などとのコスモスの風情ある風景が広がります。
本堂とコスモス。
この本堂の中には不動明王像や叡尊座像、そして大きな獅子に乗る文殊菩薩像。
般若寺の有名な十三重石宝塔。
日本で最大の石塔です。
塔の軸部に仏様の線刻。
各面に二重円光背を負って蓮華座に坐す顕教四仏(西面:阿弥陀、北面:弥勒、東面:薬師、南面:釈迦)が線刻されています。
十三重石塔のそばに、元来あった相輪が置かれていました。
コスモスの中に「かんまん石」という大きな石があり、その上に不動明王。
境内に「紫苑」という花も咲いていました。
紫苑って名前の通り紫色の花しか見たことがありません。
こんな色の花もあるんだな~。
境内にはいろいろな歌碑も。
これは正岡子規の俳句。
「般若寺の つり鐘ほそし 秋の風」
会津八一の歌碑。
ならざか の いし の ほとけ の おとがひ に
こさめ ながるる はる は き に けり
まあ、これは般若寺を詠んだものとは違うようですね。
「南京新唱」に収載されいる歌です。
そこには「奈良坂にて」とあります。
奈良坂の「夕日地蔵」のことを詠んだものです。
本堂の前に掲げられていました。
思いだしたよ。やっぱ懐かしくほっとするね。24時間戦えないから、、、