沈みかけた太陽。

大丈夫だ、と思っていたのに。

 

 

また苦しむことになるだろうとは思っていたが　まさかこんなに早くとは。

 

 

 

一昨日の夜　我が家の太陽　Ｍちゃんまんが沈みかけた。

 

夕飯を食べ終わった途端　また息ができない。

苦しい。　　その場に倒れこむ。

 

今回は前回のそれより酷かった。

 

全身が冷たくなる。　柔らかかった身体が硬直する。

 

視線が定まらない。　　目が遠くへ行く。　　失禁する。

 

そしてそのまま全てが止まった。

 

 

 

あぁ。もう今回はダメなんだ。と思った。

 

冷たいＭちゃんまんを抱きしめて言った。

 

 

 

大丈夫　大丈夫だよＭちゃんまん。怖くない。かーちゃんはここにいるよ。

大丈夫だ　怖くない。　じーちゃんが待ってるだけ。痛くないし　苦しくもない。優しいところに行くだけだ。

 

淋しくもないよ　大丈夫。　かーちゃんもすぐに行くから。怖くないよ、大丈夫。

 

 

 

 

 

そうか、Ｍちゃんまんと始まった素晴らしい１２年間は　こうやって終わるのかと思った。

１２年間ずっと怖がってきたＭちゃんまんとの別れが　ついにこういう形でやってきてしまったのかと思った。

 

 

 

でも！

でもでもでも！！！　信じられないけど！！

 

Ｍちゃんまんは　またもや奇跡を起こした！！

 

終って行く時間を惜しみながら　抱きかかえていた身体が　また柔らかくなってきたのだ！

 

呼吸が戻る。

信じられないがもう苦しくないのだ！！

 

 

我が家の太陽は沈まなかったのだ！

 

 

 

 

すごいすごいぞ！

 

なんだか全然信じられないけど　生きてるんだ！

 

 

生きてるんだよ　生きている！！

 

 

Ｍちゃんまんさん　ベロが出てますよ♪

 

 

Ｍちゃんまんとの素晴らしい時間が　まだ続いているんだ！

 

 

ふふふ。ベロが出てますよってば。

 

 

 

信じられないことは　まだ続いた。

 

翌日　立ち上がることもできなかったＭちゃんまんが　サンマの刺身を食べたのだ！

心配して、というか最期の挨拶にきてくれた　ばーちゃんとねーちゃんが

「美味しそうだったからさ～」と言って買ってきてくれたサンマの刺身である。

 

ブラボーブラボーＭちゃんまん！！！

 

あぁもう　なんだか詳細を書く気がなくなったぞ。

 

とにかく　とにかくＭちゃんまんは生きている！

 

この素晴らしい時間が続いているのだ！

 

 

 

 

どうしよう。

ちゃんまーさぁ　嬉しくって幸せで信じられなくって愛しくて可愛くて有り難くって心がはじけ飛んでしまいそうだ。

 

これは奇跡だ。Ｍちゃんまんの奇跡。

 

今朝のＭちゃんまん。

 

ふふ♪

 

目に力が出てきたぞ。

 

もしかしてミラクルが起きて・・・

 

おっと、いかんいかん。

 

欲は出さない。

とにかく今日だけでいい。

 

コイツとの時間がもう一日だけ続きますように。

 

 

 

 

カミサマホトケサマ　じーちゃんさま！！

 

 

それから　力を与えてくれた全てに

 

 

 

 

 

 

 

 

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幸せです。

 

 

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