前記事に続き、沖縄の旅のお話は、斎場御嶽。
ガイドさんのご案内を受けながら、いよいよ御嶽内を歩きます。
まずはウジョウグチ。
男子禁制ゆえ、国王といえども、琉球王国時代、
男性は、ここから先には入れません。
一般庶民も、ここで参拝しました。
今でも、参拝者が訪れるため、六つの香炉が置かれています。
この先に拝所が六つあるからです。
ここを登らず、下手へ向かうと、ウローカー↓。
滝が落ち、湧き水があります。
かつては、この湧き水で禊ぎをしてから、御嶽の中へ入ったとか。
ガジュマルの木に見とれながら、石畳を上っていきます。
ガジュマルの木には、キジムナーと呼ばれる、精霊が宿っているとか。
なるほど、そんな気持にさせられる、不思議な木です。
進んでいくと見えてくるのが、大庫理（ダイグーリ）。
聞得大君（キコエオオキミ）の就任儀式のクライマックス「お名付けの儀式」が
行われました。
女性が祭祀を取り仕切っていた琉球王国で、聞得大君は最高位の神官です。
聞得大君は、国家の繁栄と安定を祈る存在でした。
首里城が政治の表舞台であるなら、斎場御嶽は精神的基盤として
重要な場所だったとされています。
聞得大君の祈りの地であり、誕生の地ゆえでしょう。
ここには、15の香炉が置かれています。
第2尚氏王統では、歴代15人の聞得大君がいたそうなので、
それぞれが「マイ香炉」を持っていたと言うことなのでしょう。
さらに先へ進むと、三庫理（サングーイ）です。
二つの大きな石灰岩が互いに絶妙のバランスで支え合い、
そのトンネルになった部分を通ることが出来ます。
この手前の岩には、壺が置いてありました。
これは聖なる水で、「セヂ」と呼ばれる聖なるパワーが宿っており、
かつて聞得大君の即位の儀式に､使われていたんですって！
ただし、この聖水を触ることは禁止されていますので、ご注意を！
このトンネルをくぐると、「チョウノハナ」。
もともとは「キョウノハナ」、「ケオ（霊力）のハナ（先端）」、
つまり「霊力の先端の意味」なのだそうです。
ここからは神の島、久高島が見えます。
ただし、本来、拝むところは、もっと、後ろの方だとか。
昔は、ここからは見えなかったのだそうです。
↓この空間からは、黄金の勾玉、銅銭が発掘されています。
銅銭は中国銭だけでなく、寛永通宝も含まれており、
近世に埋められたと見られているとか。
地鎮めの儀式などで埋められたのだろう、
それだけ、この場所は重要だったのだと、わかるそうです。
さて・・・再び、トンネルをくぐって、戻ってくると、
ガイドさんがおっしゃいました。
「パワーを授けられたかが、わかる方法があるんですよ。
写真を撮ってみて下さい。」と・・・。
パワーが授けられていると、撮った写真のトンネル部分が青くなる、
または､トンネル部分が、丸い玉のように見えることもあるそうです。
（オーブみたいなもの？）
ガイドさんに見ていただくと、わたしの↓は・・・う～ん？（残念！）。
夫の撮った写真は、「あ、パワーをもらえましたね！」。
ちょこっと、青みがかっていました。
一緒に歩いたのに、この差は何！？
でもね、ここを訪ねたことで、とっても気持が上がったんです。
今になって思えば、沖縄について、頭でっかちに考えすぎていて、
実際に到着しても、目の前を見ていなかった気がします。
ひめゆりの塔と、摩文仁の丘で受けた衝撃に気持は沈みがちでしたが・・・
気持も前向き、元気に旅を続けられ・・・
最初の気分はどこへやら・・・沖縄に、どんどん惹かれていきました。
斎場御嶽を訪ねたことで、沖縄の神様に、
「いろいろな面があるのだよ」と教えられたのかもしれません♫
もし沖縄を再び旅する機会があったなら・・・
そのときは、100名城・続100名城以外のグスクと、
各地の御嶽を訪ねてみたいなぁと、思っています。
◆参考
○上里隆史 富山義則 『琉球古道ー歴史と神話の島･沖縄』 河出書房新社
○おおき・ゆうこう 田名真之 『沖縄ー琉球王国ぶらぶらぁ散歩』 新潮社
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昨今の騒ぎ・・・ついに嫌な夢まで見てしまいました。
ぎゅう詰めの通勤・電車も乗るので、できる限りの備えをしていても、
不安です。
・・・どうか、早く収束してくれますように。
（今が正念場と、今朝のニュースで言っていました）
せめて、気持は明るく！
拙ブログでは、楽しい（楽しかった）ことを考えるようにしています。
お読みいただき、どうもありがとうございました。
もう少し余裕ができるまで、コメント欄など非表示にさせてくださいね。
一方通行のブログでごめんなさい。
