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ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

犬とおじいさん

2016-03-31 | 日記
春爛漫の一歩手前の今日、ひさしぶりに地元の池の端のベンチで旅行俳句のまとめをしていました。隣のベンチに誰かが座りました。ふと目をやると、大型犬を連れたおじいさん。足が馬のように長くて、座ると座高が優に1メートル。立つと、すらっとしていて、生まれてはじめて見たような犬の種類でした。
思わず俳句の鉛筆の手をとめて、「可愛いですね」と声をかけると、少し間があっておじいさんが「ミックス犬」とつぶやきました。
「ミックス犬? なんとなんのミックスですか?(もしや馬と犬のミックス?!!!)
「血統はないんだ。保健所で3ヶ月の時もらってきたから」
(な~んだ。雑種っていうことか。びっくりしたわ・・・)
「マア、保健所から。よかったわねぇ」と犬に向かって言うと、おじいさんが「もう少しで死ぬとこだった」と言いました。
「それが、こんなに大きくなってすごいですね」というと、おじいさんが「散歩をしていて3回転んだ」と言いました。
「まあ、危ない。大丈夫だった?」と犬に話しかけると、おじいさんが「わしが転んだ」と言いました。
「触っていいですか」と聞くと「いいよ」とのことだったので、犬のあごをなでさせてもらうと、アーンという感じで口をあけたので歯並びチェックをしたらかなり虫歯が多く、歯磨きをさせていないなとわかりました。
大型犬の歯はとても大きく、虫歯だと目立つのです。
(うーん・・・かなり甘やかして甘いものたべさせているのかも)と思いましたが、よその犬ですから何も言いませんでした。
その後、犬のかねてからの知り合いらしい御夫婦もやってきて、みんなで「足が長い」「大きい」「いい子だ」と褒めながらも、(おじいさん、食生活にも気をつけてやってくれよな)と心の中でつぶやいて、お別れしました。