バタートースト バターてんこもり

私はパーマでも中華でも服屋でも大体いつも行きつけの店しか行かないので、もうかれこれ２０年ぐらい行っているお店がいくつかあります。
でも、ものすごく親しいかというと、私の職業はお店の人は多分知りませんし、でも髪の毛が猫毛で、量が多いわりには細くてコシがないということや、中華の最初は干豆腐の和え物を食べるという事や、コットン地の青い花柄が大好きだということはよく知れ渡っています。
あんまり親しくならないように、でも好みは理解してもらえるように、お互い絶妙な距離感で会話を楽しんでいます。どんな会話をしているかというと、たいていは猫がどうした、犬がどうした、とか駄洒落を言い合ったりとか、食べ物の話、ダイエットの話が多いです。
昨日は美容院で、ハムカツという言葉を教えてもらいました。
ハムカツって食べ物のことじゃなくて、「はぁ～、ムカつく！」という意味らしいです。いいことばを教えてもらいました。ときどき一人で「はむかつ！」と叫ぶとすっきりしておなかがすいて来るような気がします。
それから、朝ごはんは何を食べるという話になって、美容師さんは毎朝、トーストにこれでもかこれでもかというくらいバターを塗って、それとミルクだけだそうです。
「これでもか、これでもか」っていうのはどのくらいなの？と聞くと、食パンの真ん中にバターの小山ができて、それが熱いトーストの上でジュルジュル溶けているぐらいだそうです。
ああ、なんと美味しそうでしょう！
家に帰って早速真似して食べてみました。
ほんとに美味しかったです。

久保田万太郎の俳句に

パンにバター　たっぷりつけて　春惜しむ

というのがありましたが、梅雨空の下、熱い紅茶と一緒に食べるのも最高ですよ。