ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

言葉の森

2012-06-24 | 日記
餅をたらふく食べた翌朝の体重計は前日比+700グラムでした。
昨日の散歩の最後に入った、大学の本屋さんは、学生でなくてもすべての本を10%オフにしてくれました。
表紙の美しさに惹かれ、「Forest」(総合英語文法書)を買いました。
この本が、超ロングセラーなのは前から知っていました。著者は、学生時代のゼミの恩師です。でも当時まったく勉強せずに恋に浮かれていた後ろめたさがあって、買わずにすごしていました。
昨日本屋さんでこの本の前を通ったら、表紙が、ちょうど今の季節の緑したたる森に、天から光が差し込んでいる絵で、思わず手にとって、最近よくわからないなあと思っている「冠詞」の頁を開いてみると、目が覚めるような解説がしてありました。
私はいまだに a とか the とか、また何もつかない名詞とか、ときどきつくけど、ふだんはつかない名詞とか、よくわからないままにテキトーに英作して直されていますが、直す方の先生も特に英語専門というわけではない外人なので、「まっ、もともとこんな感じなのさ、英語圏では」という教え方で、特に何も教えてくれるわけでなし、だんだんとモヤモヤとしたおりのようなものが溜まっていて、何とか死ぬまでにこの問題に決着をつけたいと思っていたのです。

それが、この「Forest」であっさりケリがついてしまったなあ・・・

冠詞は、単純に名詞の前につけるものではなくって、名詞の前に置くことによって、次に続く名詞がどのような性質を持つのか、予告するものなんですって!
a とか the  は性質別に名詞を入れておく「入れ物」のようなものなんですって!

a は蓋のあいた入れ物で、 the は蓋のしまった入れ物なんですって。だからa の場合は、たくさんある名詞の中から、これからひとつだけ名詞を入れ物に入れるけど、そんなにきっちり区別しなくてもいい。 theはそこに入れてしまったら蓋を閉めてしまうので、ほかのものときっちり区別するんですって。

冠詞を用いない場合は、nature のように、どこからどこまでがひとつと区切ったらいいのかはっきりわからないから、なにもつけないそうです。例外につける場合は、the water のように、水を区切って海とか、湖のように言いたい時は冠詞をつけるそう。


なぜ、England には冠詞がいらなくて  the UK には theがいるのか、
Buckingham Palace には冠詞が不要で、日本の皇居には The Imperial Palace と冠詞がいるのかが、謎が解けました。 地名にはいらないってことですね。

この参考書の題名がForest 冠詞がないのもなぜか暗示的です。
文法の森はどこまでいってもキリがないということでしょうか。