昨日は小川洋子さんの解説の「アンネの日記」のテレビ番組をみていました。小川さんの話される言葉がどれひとつとっても珠玉の言葉のように聞けました。
「アンネの日記」は私がちょうどアンネと同世代の中学生の時、毎晩ベッドの中に持ち込んで読んでいた本です。「親愛なるキティ」という日記につけたニックネームから始まる文章が、自分に向けて書かれた手紙のように思えました。アンネも私も二人姉妹の下で、母と姉の関係の深さに自分が入り込めないという、今から思えば、ちょっと思い込みだったかもしれませんが、そんなアウェイ感(最近子供から勉強したことば!)に共感し、かなり感情移入して読んだ本です。
昨夜の放送では、アンネたちの家族が、ついに密告によりゲシュタポに見つかり、連行された後、隠れ家の協力者であったミープという若い女性が、部屋に残されたアンネの日記や紙切れの束とともに、部屋をでるとき、そこにかかっていたアンネのケープを手に取り、それらを自分でずっと保管して、後にアンネのお父さんに形見として渡した、ということを小川さんが話していました。深く考えてその二つのものを選んだわけではなく、とっさにというか、本能的にさっとその二つを持ち出しただけ、ミープさんは言っていたそうです。ミープさんはアンネが自分の髪の毛をたいそう大事にしていて、毎日ケープをして髪をとかしていたのを知っていました。もし、金目のものが欲しかったら、アンネのお父さんは会社の経営者だったし、宝石ぐらいは探せば残っていたかもしれません。またその他の住人も何か貴金属など持っていたかもしれません。それらではなく、この二つのものを選んだセンスに感動します。また、お金目当てだけでは、この情勢下、人をかくまうなどといった危険な行為は絶対に出来なかったと思います。アンネの一家たちとミープさんたちとの絆の深さが分かりました。
各地で大災害が起こっています。自分なら何を持ち出すだろうか、と一瞬考えました。また、原発事故の裁判であったように、自分が大切にしていた家や、庭や仕事や人間関係がなくなったとき、はたしてどのように生きる姿勢を立て直すか、今からよく考えて祈りたいと思いました。
「アンネの日記」は私がちょうどアンネと同世代の中学生の時、毎晩ベッドの中に持ち込んで読んでいた本です。「親愛なるキティ」という日記につけたニックネームから始まる文章が、自分に向けて書かれた手紙のように思えました。アンネも私も二人姉妹の下で、母と姉の関係の深さに自分が入り込めないという、今から思えば、ちょっと思い込みだったかもしれませんが、そんなアウェイ感(最近子供から勉強したことば!)に共感し、かなり感情移入して読んだ本です。
昨夜の放送では、アンネたちの家族が、ついに密告によりゲシュタポに見つかり、連行された後、隠れ家の協力者であったミープという若い女性が、部屋に残されたアンネの日記や紙切れの束とともに、部屋をでるとき、そこにかかっていたアンネのケープを手に取り、それらを自分でずっと保管して、後にアンネのお父さんに形見として渡した、ということを小川さんが話していました。深く考えてその二つのものを選んだわけではなく、とっさにというか、本能的にさっとその二つを持ち出しただけ、ミープさんは言っていたそうです。ミープさんはアンネが自分の髪の毛をたいそう大事にしていて、毎日ケープをして髪をとかしていたのを知っていました。もし、金目のものが欲しかったら、アンネのお父さんは会社の経営者だったし、宝石ぐらいは探せば残っていたかもしれません。またその他の住人も何か貴金属など持っていたかもしれません。それらではなく、この二つのものを選んだセンスに感動します。また、お金目当てだけでは、この情勢下、人をかくまうなどといった危険な行為は絶対に出来なかったと思います。アンネの一家たちとミープさんたちとの絆の深さが分かりました。
各地で大災害が起こっています。自分なら何を持ち出すだろうか、と一瞬考えました。また、原発事故の裁判であったように、自分が大切にしていた家や、庭や仕事や人間関係がなくなったとき、はたしてどのように生きる姿勢を立て直すか、今からよく考えて祈りたいと思いました。