海南島旅行④

三亜の街には、到る所にロシア語の看板がある。

何でも三亜にはロシアからの直行便があり、冬になると多い時は一日数千人のロシア人観光客が避寒に訪れるのだそうだ。
ロシア人の経営するレストランやバーも流行っているらしい。

日本人の避寒地（？）と言えばハワイやサイパン、東南アジアのリゾートだと思うが、ロシア人（中国人も）にとってハワイやサイパンはビザや費用の面で行きにくいし、第一遠すぎる。
東南アジアのリゾート地のホテルやレストランの値段は所によっては欧米並みだと聞いたことがあるので、こちらも費用の面でちょっとキビシイのかも…

ハワイや東南アジアリゾートに比べてかなり落ちるサービスも、考えたらもともと同じ社会主義国の人達なので、それほど気にならないのかも知れない。

ところで、私達のツアーは昨夜また一波乱あった。
ホテルにチェックインしようとしたら、ナント旅行社側のミスで部屋が取れていないと言うのである。

そのことについて、客よりもガイド自身がブチ切れていて、何やらあちこちに電話をかけて怒っている。
その間、ロクな説明もないまま、泊まるはずだったホテルのロビーで待たされること、3時間。

待ち疲れてイライラもピークに達した頃、何とか別のホテルが手配できたと言うのでそちらへ行くことになり、車に乗り込んだ私達にガイドが一言。

「3人部屋が3つ、2人部屋が2つ取れたから、これから相談して部屋割りを決めてください。3人部屋は男女別でお願いします。」

…って、ウソでしょ～～～！？「部屋割り」って、「男女別」って、修学旅行じゃあるまいし～～～！！！

新婚旅行のカップルもいるし、3人部屋なんて論外だ。
いくら混んでる時期だからって、こっちはたったの10人、たったの5部屋あれば済むことである。
「本当にちゃんと部屋を探したの？」と詰め寄ったが、ガイドは
「こんな混んでる時期に、部屋が取れただけでもラッキーと思ってもらわないと。」と開き直った態度。

部屋が取れてなかったのは五百歩譲って容認できるとしても、
「それは俺の仕事じゃない。」とふてくされて、謝るどころか説明すらしようとしないガイドの対応のあまりのヒドさに、
私のガマンも、もう限界

相方が持っていた三亜のガイドブックを調べ、別のホテルに電話で問い合わせてみると、「一部屋空きがある」という返事が！

私が「あと一部屋あれば解決できる問題だし、それなら分散して泊まったらいいじゃん。」と言ったら、
それまで全然動かなかったガイドの態度が急変。

何やらホテルのフロントとかけあって、更に電話をかけまくり、
しばらくして、５部屋分のキーを片手に戻ってきた。

部屋は最初っから5部屋有ったのだ
恐らくもともと泊まる予定だったホテルより少し高いホテルだったため、ガイドは５部屋を４部屋にして、空いた一部屋分の宿泊料を浮かせようとしただけだったのがバレバレ

他の場所でも言ってるけど、
…だから、つくんだったらもっとバレないような、高級なウソをつかんかい！！

まあ、そんなちょっとした波乱があって、精神的にどっと疲れた。

実質的に最終日の今日も、朝から「天涯海角」（２元札の裏面の景色の場所）へ船で行き（↑写真）、
海南島の少数民族・黎族の民俗園みたいなところ（ここもぼったくり）へ連れて行かれ、
この３日間食べ続けたのと全く同じメニューの昼食を食べ、
これで解放されるかと思いきや、最後のシメとばかりに土産物屋へ連行された。

しかし市内のスーパーの方が土産物屋より品揃えも良く、値段も安いことを皆が知った今となっては、お土産を買う人は一人もなく、利用価値の無くなった客は途中で車から捨てられ（おっと）、解放されたのは昼の１時

昨日はビーチに着いたのが午後３時で、泳いではみたもののもう寒かったため、不完全燃焼で終わってしまった海水浴。

やっと、やっと待望の
白い砂浜＆エメラルドグリーンの海をゆっくり満喫することができました

水温はまだ冷たくて、入るのにちょっと勇気がいるけど、入ってしまえばそう気にもならず、ヘンな格好で泳ぐ中国人の皆様を横目に見ながら（注：子供の頃にちゃんと習ったことがないので、中国式オレ流泳法の人多し）、背泳や平泳ぎでスイスイ

少し泳いで冷えた体を砂浜で寝転がって暖める（砂むしにするとなおgood）→また海に入って泳ぐ、を繰り返し、
疲れたら浜辺でパパイヤを切ってかじり、
近くの高級ホテルのラウンジでコーヒーを飲みながら、夕暮れのビーチを風景を堪能…。

海南島、実質最終日にして、遅ればせながら
南国リゾートに遊びに来た！！という実感がわいてきたのだった…