![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/21/bb7fe8bf737ca58c153ca0eb36e0b755.jpg)
春のポカポカ陽気を思わせる週末、相方と一緒にバスに揺られて蘇州までやって来た。
夜はまだまだ寒いものの、昼間は暖かくて上着も要らない好天気。
春の観光シーズンが始まったのか、蘇州のホテルはどこも満員状態。
でも私たちの目的は観光地じゃなくて…、ズバリ、ウェディングドレスのオーダーメイド
。
蘇州には「婚紗街」(hunshajie)と呼ばれるウェディングドレス街(?)があって、種類も多いし安くドレスが買えると聞いたのだった。
もともと蘇州には、杭州では見かけない可愛い雑貨店や、日本人好みのブティックがたくさんあって、お値段も上海よりお手頃。
ついでに大きな声では言えないが、日本のDVD(海賊版)もかなり充実してる。
杭州より小さい町であちこち見てまわるのも便利だし、何より町並みがしっとりしていて落ち着いているのがいい。
私が行った中では「ここだったら住んでもいいな」と思える、数少ない(おっと
)町である。
さてドレスの件だが、私は最初着るつもりは全くなかった。
中国での披露宴だし、日本の着物を着たほうが喜ばれると思ったからだ。
結婚後も当分は中国に住むことになると思うし、着物を着る機会なんてもう二度となくなってしまうかも知れない。
それに招待客の90%以上は「日本?なんですかソレ?」という中国人の皆様なので、ドレスだとフツーの中国人の披露宴と全く変らなくなってしまう。
有難いことに着付けしてくださる方も見つかったし、叔母の着物も一式借りられたし、一安心![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fuku.gif)
第一ウェディングドレスなんて着たら、何だかいかにもって感じでこっ恥ずかしいじゃないか
。
と先月日本に帰ったとき、母に言ったら意外な反応が。
「着物いうたって白無垢に打ちかけの結婚式の着物とちがうし、それやったら普通のパーティーと変らへんやん…。」
と言うのだ。
私たちはできるだけカンタンに、「お色直し」とか一切ナシで、ただの食事会みたいな感じで…、と思っていたけれど、事はそう単純ではなかったらしい。
考えてみたら両親はわざわざ日本から来てくれることになっているし、他の招待客の中にもわざわざ休みを取って、遠くから来て下さる方もたくさんいる。
ここはこっ恥ずかしくとも、ドレスくらい着なければサマにならないと言われれば「そうかもしれない…」
と弱気になり、
「じゃあ、できるだけシンプルなので一着作ろうか…。」ということになってしまったのだ。
(ちなみに結婚している中国人の友達に「お色直しって必要かな?」と聞いたら、「あたり前だよ~!!」「私は2回、お色直ししたわよ。」という反応だった。こちらでは結婚式をしない日本の「ジミ婚」とか説明しても、まず理解してもらえない…
。)
「婚紗街」は虎丘(写真)の近くにあった。
道の両側から奥にかけて、これでもか!と言うほどドレスやチャイナドレスのお店が軒を連ねていて、ひたすら引いてしまう。
私の思い込みかもしれないけど、どうもニガテなんです、こういう「女の子~~
」な場所って![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
一軒一軒お店を覗いてみると、ここも観光地に負けないくらいの盛況ぶりだった。
春は結婚式のシーズン。
特に5月の連休に結婚する人が多いらしく、今の時期、週末ともなると地元蘇州だけでなく上海や、近郊の町からドレスを買いに来る女の子たちがやって来るのだ。
嬉しそうにとっかえひっかえ試着しまくっている女の子たちのパワーに押され、私も恐る恐る2、3着試着してみたけれど、どうもこう、ハデハデだったり、スカート長すぎだったりして中々気に入った、シンプルなのが見つからない。
持ってきた日本のウェディング雑誌の切抜きを出して、店長に「あの、こんなの作ってほしいんですけど…。」と持ち出すと、二つ返事でOKしてもらった。
店長いわく:「ウチは日本のメーカーのドレスの下請けもしてるから、日本の雑誌もよく見てるよ。だいたい写真を見たらわかるから、大丈夫!」
本当は既製のを買った方がその場で似合うかどうかわかるし、その方が安全なのだが、ちょうど春の結婚シーズンでお店の在庫もほとんどないとのこと。
オーダーメイドでも一ヶ月くらいでできるということなので、時間的には十分間に合う。ちょっと不安だけどお願いすることにした。
持っていった切抜きの中からどのデザインでお願いするかで、またまた苦悩。
一番シンプルなデザインでお願いしたかったのだが、店長に
「こんな簡単なデザインだと、確かに作る方は作りやすいけど、既製のと変らないよ。せっかくオーダーメイドするんだったら、ちょっと凝ったデザインにしないともったいない。」
と言われ、レースを使った刺繍入りの、Aラインのドレスに変更。
採寸して頭金を払い、一ヵ月後に受け取りに来ることになった。
ふと気がつくと、私たちの周囲に人だかりがっ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_1.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_sup.gif)
皆さん私の持っている切抜きを、じぃーーーーっと見つめている。
中国でも最近、ウェディング雑誌とか出ているのに、切り抜き持ってきてオーダーメイド、なんてことはまだ珍しいらしい。ほとんどの人がお店にあるドレスのデザインを自分サイズに仕立ててもらっているようだ。
私が見たところ、ドレスを買いに来る中国人の女の子たちは彼氏、母親同伴で来る人が圧倒的に多く、本人はもちろんお母さんの方もかなり熱心にドレスを吟味し、あれこれツッコミを入れている。
彼氏はといえば、ほとんど試着中の彼女の荷物もちと化し、部屋のすみっこの方にかたまっていてなんとなく手持ち無沙汰そうなのが笑える![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
私は知らないけど、日本のブライダルフェアとかも母親同伴で来るものなんだろうか??![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/usagi.gif)
オーダーメイドで困るのが、値段交渉。
既製だったら値切れるだけ値切ろうとねばるけど、素材もなるべくいいもので仕立ててほしいし、仕事もきちんとしてほしいし、出来上がりが怖くて結局全然値切れなかった![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/down.gif)
それでも日本でレンタルドレスを借りたってウン万円するってのに、ここでは既製の安いのだったら400元くらい(約6000円)、オーダーメイドでも700元(約1万円)くらいから頼めるのだ!
出来上がりに期待半分、不安半分…![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/niwatori.gif)
一ヵ月後、また来ます…。
夜はまだまだ寒いものの、昼間は暖かくて上着も要らない好天気。
春の観光シーズンが始まったのか、蘇州のホテルはどこも満員状態。
でも私たちの目的は観光地じゃなくて…、ズバリ、ウェディングドレスのオーダーメイド
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
蘇州には「婚紗街」(hunshajie)と呼ばれるウェディングドレス街(?)があって、種類も多いし安くドレスが買えると聞いたのだった。
もともと蘇州には、杭州では見かけない可愛い雑貨店や、日本人好みのブティックがたくさんあって、お値段も上海よりお手頃。
ついでに大きな声では言えないが、日本のDVD(海賊版)もかなり充実してる。
杭州より小さい町であちこち見てまわるのも便利だし、何より町並みがしっとりしていて落ち着いているのがいい。
私が行った中では「ここだったら住んでもいいな」と思える、数少ない(おっと
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
さてドレスの件だが、私は最初着るつもりは全くなかった。
中国での披露宴だし、日本の着物を着たほうが喜ばれると思ったからだ。
結婚後も当分は中国に住むことになると思うし、着物を着る機会なんてもう二度となくなってしまうかも知れない。
それに招待客の90%以上は「日本?なんですかソレ?」という中国人の皆様なので、ドレスだとフツーの中国人の披露宴と全く変らなくなってしまう。
有難いことに着付けしてくださる方も見つかったし、叔母の着物も一式借りられたし、一安心
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fuku.gif)
第一ウェディングドレスなんて着たら、何だかいかにもって感じでこっ恥ずかしいじゃないか
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onsen.gif)
と先月日本に帰ったとき、母に言ったら意外な反応が。
「着物いうたって白無垢に打ちかけの結婚式の着物とちがうし、それやったら普通のパーティーと変らへんやん…。」
と言うのだ。
私たちはできるだけカンタンに、「お色直し」とか一切ナシで、ただの食事会みたいな感じで…、と思っていたけれど、事はそう単純ではなかったらしい。
考えてみたら両親はわざわざ日本から来てくれることになっているし、他の招待客の中にもわざわざ休みを取って、遠くから来て下さる方もたくさんいる。
ここはこっ恥ずかしくとも、ドレスくらい着なければサマにならないと言われれば「そうかもしれない…」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cups.gif)
「じゃあ、できるだけシンプルなので一着作ろうか…。」ということになってしまったのだ。
(ちなみに結婚している中国人の友達に「お色直しって必要かな?」と聞いたら、「あたり前だよ~!!」「私は2回、お色直ししたわよ。」という反応だった。こちらでは結婚式をしない日本の「ジミ婚」とか説明しても、まず理解してもらえない…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_cry.gif)
「婚紗街」は虎丘(写真)の近くにあった。
道の両側から奥にかけて、これでもか!と言うほどドレスやチャイナドレスのお店が軒を連ねていて、ひたすら引いてしまう。
私の思い込みかもしれないけど、どうもニガテなんです、こういう「女の子~~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/3hearts.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
一軒一軒お店を覗いてみると、ここも観光地に負けないくらいの盛況ぶりだった。
春は結婚式のシーズン。
特に5月の連休に結婚する人が多いらしく、今の時期、週末ともなると地元蘇州だけでなく上海や、近郊の町からドレスを買いに来る女の子たちがやって来るのだ。
嬉しそうにとっかえひっかえ試着しまくっている女の子たちのパワーに押され、私も恐る恐る2、3着試着してみたけれど、どうもこう、ハデハデだったり、スカート長すぎだったりして中々気に入った、シンプルなのが見つからない。
持ってきた日本のウェディング雑誌の切抜きを出して、店長に「あの、こんなの作ってほしいんですけど…。」と持ち出すと、二つ返事でOKしてもらった。
店長いわく:「ウチは日本のメーカーのドレスの下請けもしてるから、日本の雑誌もよく見てるよ。だいたい写真を見たらわかるから、大丈夫!」
本当は既製のを買った方がその場で似合うかどうかわかるし、その方が安全なのだが、ちょうど春の結婚シーズンでお店の在庫もほとんどないとのこと。
オーダーメイドでも一ヶ月くらいでできるということなので、時間的には十分間に合う。ちょっと不安だけどお願いすることにした。
持っていった切抜きの中からどのデザインでお願いするかで、またまた苦悩。
一番シンプルなデザインでお願いしたかったのだが、店長に
「こんな簡単なデザインだと、確かに作る方は作りやすいけど、既製のと変らないよ。せっかくオーダーメイドするんだったら、ちょっと凝ったデザインにしないともったいない。」
と言われ、レースを使った刺繍入りの、Aラインのドレスに変更。
採寸して頭金を払い、一ヵ月後に受け取りに来ることになった。
ふと気がつくと、私たちの周囲に人だかりがっ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_1.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_sup.gif)
皆さん私の持っている切抜きを、じぃーーーーっと見つめている。
中国でも最近、ウェディング雑誌とか出ているのに、切り抜き持ってきてオーダーメイド、なんてことはまだ珍しいらしい。ほとんどの人がお店にあるドレスのデザインを自分サイズに仕立ててもらっているようだ。
私が見たところ、ドレスを買いに来る中国人の女の子たちは彼氏、母親同伴で来る人が圧倒的に多く、本人はもちろんお母さんの方もかなり熱心にドレスを吟味し、あれこれツッコミを入れている。
彼氏はといえば、ほとんど試着中の彼女の荷物もちと化し、部屋のすみっこの方にかたまっていてなんとなく手持ち無沙汰そうなのが笑える
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
私は知らないけど、日本のブライダルフェアとかも母親同伴で来るものなんだろうか??
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/usagi.gif)
オーダーメイドで困るのが、値段交渉。
既製だったら値切れるだけ値切ろうとねばるけど、素材もなるべくいいもので仕立ててほしいし、仕事もきちんとしてほしいし、出来上がりが怖くて結局全然値切れなかった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/down.gif)
それでも日本でレンタルドレスを借りたってウン万円するってのに、ここでは既製の安いのだったら400元くらい(約6000円)、オーダーメイドでも700元(約1万円)くらいから頼めるのだ!
出来上がりに期待半分、不安半分…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/niwatori.gif)
一ヵ月後、また来ます…。
結構シンプルな型だったけど、オーダーしただけあって、きれいに体の線にそって、良いものに仕上がりました。
全シルクに淡水パール使い・・・ 日本ではとても手が出ない
値段だったと思います。手袋などの小物も日本では何もかもが
ご祝儀相場で高いです。中国で調達して大正解ですよ。
楽しみですね!
こちらはシルク&淡水パールのドレスが主流みたいで、お店にもたくさん飾ってありました。
私が最初オーダーしたかったのは、オーガンジーっぽい生地で飾りのついていないシンプルなものだったんですが、こちらの人の反応はイマイチで、レース&刺繍のドレスに変更したんです。(レースも刺繍も蘇州の特産らしいです)
実際に中国でオーダーした日本人の方から「良かったよ」と言われると、少し安心です。出来上がりを楽しみに待つことにします