はと@杭州便り

中国杭州で仕事&子育てしているはとぽっぽのページです。

家長会(jiazhanghui) 2

2012-03-07 11:23:34 | 幼稚園小小班(年小小組)
雨の降る午後、2度目の家長会(保護者会)。
いつものように平日午後に開かれたため、午後から半休をとって駆けつけた。

最近は雨続きのため、幼稚園でも外遊びがなかなかできないようで、



こんな遊びとか



紙コップを使った工作



色塗りなんかもやっているようだ。

さて、保護者会。
参加しているのはママが多いけど、パパの姿も5人ほど。そしておじいちゃん、おばあちゃんの姿もあった。

園では今学期に入ってから各クラスの毎週の時間割をネット掲示板に掲載してくれるようになった。
ちなみに今週の時間割。



先生のお話は:
● 爪が伸びている子どもがいます。家庭で必ず注意して、切ってあげてください。

● 以前も注意しましたが、アクセサリーをつけて来る子どもがいます。何かのはずみでひっかかったり、他の子にひっぱられたりしたら非常に危険です。それに高価なものは紛失してもこちらでは責任を負えません。必ずはずしてくるようにしてください。
→アクセサリーについては、中国では男女問わず「護身符」(縁起物や御守り)をアクセサリーのように身につける習慣があるので、つけている子供が結構いる。

● 3歳児検診にまだ行っていない人は指定の病院で検診を受け、結果を園に提出すること。
● 園に置いておく予備用の衣類を必ず持参すること
● 最近ポケットの中にヒマワリの種やナッツ、小銭などを入れている子供がいます。一人が食べ始めると他の子も食べたがるし、殻がむけないのでそのまま口に入れる子もいて非常に危険です。ポケットの中は必ずチェックして、何も入れてこないようにしてください。
● 家族のスナップ写真を数枚持参してください。園での学習に使います。

…とまあ、こんな感じ。
もともと22人だったユキのクラスは、最近新入生が2人入って24人になった。
元旦~春節の頃は出席率が悪くて、少ないときは13人くらいしか来ていなかったのだが、
最近は常に20人ほどが出席して賑やかになっているらしい。
その分、先生方の仕事も多忙になっているようなのだが。

給食の時間が特に大変で、なだめても脅しても食べない子、先生に「食べさせて~」とせがむ子、ぐちゃぐちゃに食べていたずらする子、まだおもらしする子もいて、3人の先生方は大忙しなのだそうだ。
給食の時間が終わる頃には、もう床はこぼした食べ物でぐちゃぐちゃらしい。

先生のお話のあと、「家長分享」があった。
先生が特に良い子だと思う子の保護者を選んで、家での教育方法について皆の前で発表してもらう、というもの。
日本ではちょっと考えられないのでは?と思うけど、中国人は本当にこの「分享」が大好き。
そう言えばうちの会社でも昔、優秀な社員が壇上に上がって皆の前で自分の成功体験を語るイベントがあったっけ…と思う。
またこの「家長分享」が長い長い。
聞きようによっては単なる自分の子供自慢にも聞こえなくはないけど、良い子の家庭教育については皆関心があるのか、メモを取りながら熱心に聞いている人もいた。

聞いているうちに、中国の先生(または社会全体?)が「良い子」だと思う子供のパターンのようなものも感じられた。
選ばれた子に共通しているのは皆、大人しくてどちらかと言えば内向的な子供。
そしてこの幼稚園に来る前(1歳頃?)から、既に別の早期教育教室などで集団教育に慣らされてから来ている子供たちだった。

ユキは男の子顔負けのわんぱくで気が強く、外向的なので、この性格では「良い子」の典型にはあてはまりそうにない…(汗)

興味深かったのは、同居する祖父母との間の教育方針の違いについて苦労している人が多い、ということ。
中国では子供が生まれるとどちらかの祖父母と同居することが多いのだけど(共働きが多いから)、祖父母が子育てした時代も違うしやり方も違う。多かったのが祖父母が子供を甘やかせすぎて困っている、という意見だった。
特にお母さんの場合、自分の実の親ならまだ言い合いもできるけど、姑だと子育ての方針をめぐる衝突が大事に発展することもあり、姑との関係に悩んでいるという人が多かった。
ユキの仲良くしているウェイウェイ君の家もまさにそれで、
共働きの両親に替わって父方のおばあちゃんが生後すぐから同居して面倒を見てきたのだけど、嫁であるお母さんとの関係がうまくいかず、
先週ついに何かのきっかけで2人が大衝突し(お父さんが不在だったらしい)、おばあちゃんは荷物をまとめて一人で田舎に帰ってしまったのだった。
保護者会でウェイウェイ君のお父さんに会ったのだけど、何だか疲れた様子で幼稚園の先生と長時間話し込んでいた。

それから思いのほか、専業主婦+2人目を生んでいる人も多いということ。
保護者会に来ていたお母さんの中にはお腹の大きい人もいて、皆から「おめでた?」
「いいなぁ~2人目!」「幸せね~!私もほしいわ」と声をかけられていた。
今は夫婦ともに一人っ子だと二人目が許されているほか、罰金を払ったり香港で出産したりお金さえあれば二人目を生めるので、一昔前なら非難の目で見られたかもしれないけど、今は羨望の目で見られるようになったんだなぁ、と思う。

専業主婦も同じで、分享に選ばれたお母さんが「私は全職媽媽(専業主婦)です!」と宣言(?)すると、皆からは「うわぁ~」というため息(?)が。
保護者会が終わった後、「実は私も全職媽媽なの~!」「え?●●君のママもそうだって~?いいなぁ~!」みたいな会話がお母さん方の間でエンエンと続いていた。
全職媽媽で子供2人いるお母さんなんか、もう羨望の的である。
(しかし全職媽媽でも祖父母と同居しているか、お手伝いさんを雇っているので、日中一人で子供をみて家事もしている日本の専業主婦とは全然違うのだが)

中国ではもしかしたら

子供が複数→一般人の年収を超える罰金が払えるor高いお金で外国籍を取得している→セレブ

専業主婦→夫の年収が高いor婚家または実家が相当資産家?→セレブ

という思考回路になっているのかもしれない。
(もしかしたら今は日本もそうなのかも??)

セレブとは程遠いガイジン母は、お話が終わると先生方にさくっと挨拶して、早々に退散したのでした(汗)

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
全職ママ (のぶ@上海)
2012-03-07 16:24:15
うちの事務所でも、昨年に幼稚園児をもっお母さんが相次いで退職しましたが、いまでは仕事していないと聞いています。
いずれにしてもセレブの部類ではないはずです。お姑さんとの仲が難しかったり、親が何かの事情で当てにできないようです。でも、アーイーさんに家事をお願いしているみたいです。
返信する
Unknown (はとぽっぽ)
2012-03-08 12:08:57
>のぶさん

うちの会社は給料が安いせいもあると思いますが、子供を遠方の実家やお姑さんの家に預けてでも仕事を続ける人が多いです。そもそも夫婦ですら別々の町で働いていて、親子3人バラバラになっている家庭も珍しくありません。
地方都市では一度仕事をやめてしまうと、再就職が難しいのが現状です。
なので仕事をやめられる、というのはある意味恵まれているのかなと思います。

ただここ数年はアーイーさんのお給料がすごく上がっていて、住み込みでお願いする場合下手をすると自分の月収以上のお金がかかってしまうので、親に頼れない事情のある人はやむを得ず辞めてしまう人も出てきました。
仕事を続けられる、というのもまた恵まれていると思わなくてはいけないなぁと思います。
返信する

コメントを投稿