雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

スプリング エフェメラル

2015-04-02 19:07:03 | 山野草

「春爛漫」

幌加内の道路脇の早春は「スプリング エフェメラル」となります。スプリング エフェメラルと話せば、「何々どんな話なの?」 「何か見知らぬ話が聞けるのではないか、いや難しい話になるのかな」などと聞き耳を立てます。もうこの言葉は市民権を得ている言葉なのでしょうか。

スプリング エフェメラルの訳をある本から拾い出して見ると、『春の短命植物』とありました。この訳では味気(あじけ)がありません。「短命」という言葉についつい反応してしまうからです。

雪解け後、野山には春の日差しを受けて、眠りから覚めた植物たちが芽を吹き出し、葉をひろげ花を付けるのです。その芽出しの可愛さ、咲き出す花の可憐さ、特に蕾の色は格別です。

 

自然に生きる植物たちは、まず背丈の低い花たちが咲き誇ります。カタクリが一斉に咲いている。エゾエンゴサクが咲いている。それも里山をおおうように咲き誇る。これがスプリング エフェメラルなのです。同じ土地に続いてニリンソウが咲き、つづいてマイズルソウが咲く。花を咲かせ実をつけて終わりをつげるのです。これらの花は皆短命なのですが、これらの背丈の低くて春一斉に咲く花は春早く咲く「春の短命植物」なのです。

これらの花が終わると、交代するかのように背丈の高い草がその同じ場所をおおいます。植物の世界は同じ土地を上手に使い、季節の配分がされているのです。

 


春は 足早にやって来た

2015-04-01 11:05:58 | 自然

「春は 足早にやって来た」

「一月は行ってしまい・・・・ 二月は逃げてしまい・・・・ 三月は去ってしまい・・・・・」 ました。

そして、今日は四月、一年の4分の1が終わったことになります。春の到来を心待ちしていたら、月日の経つのも早い物。この間まで札幌郊外の畑は雪に深く覆われていましたが、3月30日に郊外に出向いたら、すっかり雪は消えてしまっていました。

T君からクラス会のお礼と写真が送られてきました。中にフキノトウ味噌を作りましたとの便りが入っていて、我が家でもフキノトウを取ってこなくてはと採取に出向きました。

3月になり雪も降らず、例年より数段春は早いようです。毎年取りに行く場所に出向いてみましたら列状に見事にフキノトウが芽吹いていました。花が咲く前で、フキノトウのテンプラ揚げに丁度よさそうです。少しの恵みを戴こうと摘み始めたのですが、フキ味噌分も、テンプラ揚げ分もと取っていたら40個近くになったでしょうか。

以前、上富良野の「吹上温泉(銀嶺荘)」に泊ったおり、隣のグループがフキノトウのテンプラ揚げをしており、会話を交わしている内に「好きなだけ食べなさいよ」と云われ、嬉しくなって戴いたことがあります。山の温泉で、親しく会話した方から戴いたフキノトウのテンプラ揚げの味は忘れない味となりました。

フキノトウを取った時の、かおりは何とも云えません。あの灰汁のある匂いが好きなのです。人によってはフキノトウは「まったく受け付けない」と言いますが、我が家ではなぜか野の灰汁のある山菜が好きなのです。

春の恵みは、まずはフキノトウの恵みを戴くことからはじまります。次は「コゴミ」でしょうね。アイヌネギも芽ぶきも早いのですが、だいぶ郊外に行かないと取れませんので、まれにしか取れないでいます。

今年も春の山菜を楽しみます。