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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

カッコウが鳴いた 畑の作業本格的に

2012-05-28 15:36:31 | 動物
今年の春は寒い日が続くますね。寒い日は5月と云うのにストーブを焚いています。そのためか、なかなか「カッコウの鳴き声」が聞くことができません。例年だと、もうすでに聞こえてるはずですのに、今年はどうしたことかと思っていました。畑仲間の話によると、札苗市街から更に遠い「中沼」の平地ではカッコウ(郭公)が鳴いていたと言っていますが、自分の耳で聞いていないので信じる気にはなれないでいました。
「カッコウが鳴くとマメの種を蒔く」と昔から言われます。そのことを忠実に守っていた今年は、なかなかマメ蒔きの時期が来ないのです。
5月26日(土)の朝早く(5時)、家から少し離れた場所の畑に出ました。そこで、今年初めてのカッコウの声をこの耳で聞いたのです。この日は快晴の日で、朝早くからの野原は小鳥たちの声で満ちていました。カッコウ、カッコウの鳴き声も遠くから聞こえ、雲雀のピーチク、ピーチク、パーチクの声は空から、地上からと聞こえてきます。雲雀の姿はまったく見えませんが、小鳥の声だけで春の良き心地がします。これからは日々温かくなるのでしょう。早速マメ(エンドウ・枝豆・インゲンなど)の種を蒔きました。
そう言えば、少し前の年までは家の近くでカッコウの声も聞く事が出来て、テレビアンテナや電線にとまったりと姿をよく見たものでした。姿を見なくなったのは、今まで近くのヤナギの雑木林や藪地であった土地が一気に土地造成(札幌市の造成企画)されたのが原因で、カッコウも近づかなくなったのかもしれないと近所の人と話すしまつです。開発のために聞こえなくなったのだと思わざるをえなくなりました。
初鳴きの日から2日経った日、同じ場所・時間に出向いて見ますと、この日は寒かったせいでしょう、残念ながらカッコウの声は聞くことができませんでした。カッコウの鳴き声は気温の高い低いが問題なのだと思われます。
カッコウの声を聞きながら、カムイラピットは高校時代のことを思い出していました。高校は道立網走南ヶ丘高校に入学し、生物部に入りました。この時代はまだ高校の数も少なく、進学する者も少なかった時代でした。
生物部の活動は盛んで、毎年研究誌を出しており、全道大会もこの高校で開かれました。この年、顧問の滝沢英二先生の指導で、先輩たちが「網走間管内のカッコウの渡りについて」調査研究し発表しました。管内の小中学校に調査用紙を送付し、カッコウの初鳴き日を系統立ててまとめたものです。南の山間から北側の平地に渡ってくる様子が明らかになりました。その研究誌もいまや手元にありませんが、高校時代の自由な時間が懐かしく思い出されるのです。(この時私は網走市のポンモイ海岸の磯に住む「イドテアの変色について」研究誌に発表しました。)

★ カッコウやホトトギスなどは他の鳥の巣に卵を生み育ててもらうというずるい「託卵(たくらん)」をする鳥として、人はず るい鳥として嫌っています。