ゴミの収集に間に合わなかった、同じ日のこと。
今日は買い物に行こうと思っていた。
梅雨の中休みは意外に長く、火曜日の夕方ズボンに小さな水玉模様をつけたくらいで、今週初めから今日まで5日間晴天が続く。
なのに。折角SRの点火プラグを換えたのに、動いたのは草刈りをした程度で、SRにはまともに乗ってない。
もっと曇っていれば車だが、こんな上天気、SRで出ないわけにはいかない。
でも今日は焼酎を買わなきゃならない(無理に買わずとも良い?)。
鶏肉や菓子類も買わなきゃならない(別に食べなくとも死にはしないけど)。
こんなに用事があるけれど、SRはサイドバッグとタンクバッグ以外に積むところがない。
「そうだ。久し振りにアルミケースを括りつけていくか」。
、というわけで玄関に置きっぱなしにしている45センチほどの大きさ(長さ)のほぼ直方体のケースを手にガレージに向かった。
SRのリアシートにX字のゴムベルトで固定し、外に出してエンジンを掛ける。一度空踏みをし、改めて踏み込む。掛からない。
気配はある。
二度目で掛かる。スロットル調整は全く不要。
少しアイドリングの音を聞きながら、ガレージの扉を下ろしにかかる。
まだ走り出すには早い。チョークボタンを半分戻す。
ふとナンバープレートに目が行った。「③ 6」と印字したシールが貼ってある。
そろそろいいか、とシートを跨ぎ、サイドスタンドを撥ね上げる寸前「ん?」と思い始める。
「『③ 6』?令和3年6月だよな。今年は2年?3年じゃないか?!6月・・・・。え~~っ?車検~~っ!」
(続く)