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水川青話 by Yuko Kato

時事ネタやエンタテインメントなどの話題を。タイトルは勝海舟の「氷川清話」のもじりです。

・ただいまヘレン・ミレン祭り中

2007-07-03 22:47:51 | エンタテインメント系
山本耕史くんとジョン・キャメロン・ミッチェルの対談について何か書かなきゃなーと思いつつ、「風雲児たち」の再読にまったくかまけていたら、こんなに日にちが。

山本くんとジョンの対談は、何て言うか、「あーこの二人が出会って良かったなー」という、保護者めいた視線で読んでしまって。言っていることの核心は、作品の大テーマに関する至極ごくごくもっともな内容なので、あえて私がコメントすることもなく。あとは何て言うんでしょう。多分このあと二人して飲みにいったらさぞかし盛り上がったことでしょうよなあ、と期待させられる、そういう盛り上がりの予感みたいな対談でしたね。

さて。「風雲児たち」の再読は無限に続いているのですが(なぜかというと、そこから派生して、色々な本を読む羽目になるから)、その一方で、我が家はいまヘレン・ミレン祭り。

これまでも何度か話題にして来た作品で言えば、

・ゴスフォード・パーク (Gosford Park)
・クイーン (The Queen)
・第一容疑者 (Prime Suspect)

そしてここ数日、延々とリピートしているのが
・カレンダー・ガールズ (Calendar Girls) 
・エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮~ (Elizabeth I) 
・英国万歳 (The Madness of King George)  

若い頃の作品なら
・エクスカリバー(Excalibur)
・コックと泥棒と妻と愛人 (The Cook, the Thief, the Wife and Her Lover)

姐御が奇しくも女王を演じてる3作は、英国史に興味のある人には絶対のおすすめです(合わせてローワン・アトキンソンの「Black Adder」シリーズを観ると、楽しみは絶好調に)。女版「フル・モンティー」とも言える「カレンダー・ガールズ」は、ニコニコ笑いながらほろりと泣けるという、これはもう万人にお勧めできる映画だし。

そしてヘレン姐御は一貫して、可愛くてかっこいい。すごいねえ。すごいねえ。かっこいいねえ(日本の女優さんで言ったら、もしかしたら、太地喜和子が長生きしていたら、こういう存在になってたのかなあ、とか思う。あるいは寺島しのぶの今後に期待するか)。

私は「役者」って生き物が大好きで、だからイギリスの俳優・女優に好きな人が多くて、だからたとえば今「あるスキャンダルの覚書」が公開中のジュディ・デンチとか、大好き(ブロードウェーでこの方のサインをもらったことがある、というのは自分の中ではビッグイベントだった。ふだんはサインとか全く興味ないんだけど)。

でもジュディになくて、ヘレン姐御にあるのは、あのキョーーーーレツな「雌」としてのセックス・アピール(なんせ若い頃は、セクシー・スターでしたから)。それに加えて、ジュディに伍するほどのあのすんばらしい存在感と演技力と知性。

あーかっこいい。秋には初の自伝も出版予定。あー楽しみ。