(5から続き)
<第二幕>
(アメリカという実験。新政府、産みの苦しみ。ライバルとなるジェファーソンがフランスから帰国。強い連邦政府の財政基盤を固めたいハミルトンと、州政府の権限を強化したいジェファーソンたちとの対立。ワシントンは引退してハミルトンは後ろ盾を失う。敵対する第2代マディソン大統領に解任されたハミルトンは、憲法解釈や政策提言書を書きまくるが、焦りとともに疲弊していく . . . Read more
(4から続き)
(ワシントン率いる独立軍が勝利。「世界が逆さまになった」と英国兵たちは撤退していく。ちなみにこの「Yorktown(The World Has Turned Upside Down)」はものすごく盛り上がるし、「We won! We won! 勝った勝った!」で一幕が終わっても全く良いと思うのだけど、そうはしないところが普通じゃない。「勝ったうれしい!」ではない短 . . . Read more
(3から続き)
(NYに上陸したハミルトンは大学で学び始め、早く卒業して戦争に行きたいからと、同じように早く卒業したアーロン・バーに会いにいく。それが2曲目の「Aaron Burr, Sir」。NYで最初の友人だと思ったら、こいつとは絶対に気が合わないと分かったという内容。そのバーに「立ち話もなんだから、いっぱいおごらせてくれ」と連れていかれた酒場で、革命を志す若者たちにバーが「冷静になりたまへ . . . Read more
(2から続き)
歌詞の訳というのはそもそも無謀で、かなり難易度の高い作業だと私は思っている。オリジナルの醍醐味を伝えるのは、至難の業なので。
まして「ハミルトン」の曲はラップでヒップホップ。歌詞の内容と、音とリズムの組み合わせ(ありとあらゆる形の韻の踏み方)がぜんぶぜんぶ込み込みで、作品になってる。意味が分かることのほかに、さらなる喜びがある。
でも、芝居のほぼ全編が歌で進行 . . . Read more
(1から続き)
カリブ海の島プエルトリコ移民二世のリン・マヌエルが、カリブ海の島で生まれたハミルトンの伝記、ロン・チャーノウ著「Alexander Hamilton」にたまたま出会った奇跡を思う。
リンが最初のトニー賞を取った「In the Heights」の休暇中に読む本を探していた時、たまたま手にした本で。
たまたま出会って、「何だこのめちゃくちゃな、破滅的な人は!? まるでラッパーみた . . . Read more
「ハミルトン」のことを少し書いておこうかと思う。
リン・マヌエル・ミランダが作曲で参加しているからと映画「モアナ」を観たら、「ハミルトン」であまりに聞き慣れた彼の歌声がいきなり聞こえてきて、意表をつかれたせいもあって、ぶわっと涙してしまっただけに。
NHK BSでも特集が放送されるし。ちなみにこちらは昨年10月、大統領選の直前に米PBSが放送したドキュメンタリー。フルバージ . . . Read more