水川青話 by Yuko Kato

時事ネタやエンタテインメントなどの話題を。タイトルは勝海舟の「氷川清話」のもじりです。

・「ハミルトン」のこと (6)

2017-04-08 18:16:59 | Hamilton
(5から続き) <第二幕>   (アメリカという実験。新政府、産みの苦しみ。ライバルとなるジェファーソンがフランスから帰国。強い連邦政府の財政基盤を固めたいハミルトンと、州政府の権限を強化したいジェファーソンたちとの対立。ワシントンは引退してハミルトンは後ろ盾を失う。敵対する第2代マディソン大統領に解任されたハミルトンは、憲法解釈や政策提言書を書きまくるが、焦りとともに疲弊していく . . . Read more

・「ハミルトン」のこと (5)

2017-04-08 18:06:35 | Hamilton
(4から続き)   (ワシントン率いる独立軍が勝利。「世界が逆さまになった」と英国兵たちは撤退していく。ちなみにこの「Yorktown(The World Has Turned Upside Down)」はものすごく盛り上がるし、「We won! We won! 勝った勝った!」で一幕が終わっても全く良いと思うのだけど、そうはしないところが普通じゃない。「勝ったうれしい!」ではない短 . . . Read more

・「ハミルトン」のこと (4)

2017-04-08 17:54:42 | Hamilton
(3から続き) (NYに上陸したハミルトンは大学で学び始め、早く卒業して戦争に行きたいからと、同じように早く卒業したアーロン・バーに会いにいく。それが2曲目の「Aaron Burr, Sir」。NYで最初の友人だと思ったら、こいつとは絶対に気が合わないと分かったという内容。そのバーに「立ち話もなんだから、いっぱいおごらせてくれ」と連れていかれた酒場で、革命を志す若者たちにバーが「冷静になりたまへ . . . Read more

・「ハミルトン」のこと (3)

2017-04-08 17:40:08 | Hamilton
(2から続き)   歌詞の訳というのはそもそも無謀で、かなり難易度の高い作業だと私は思っている。オリジナルの醍醐味を伝えるのは、至難の業なので。 まして「ハミルトン」の曲はラップでヒップホップ。歌詞の内容と、音とリズムの組み合わせ(ありとあらゆる形の韻の踏み方)がぜんぶぜんぶ込み込みで、作品になってる。意味が分かることのほかに、さらなる喜びがある。 でも、芝居のほぼ全編が歌で進行 . . . Read more

・「ハミルトン」のこと (2)

2017-04-08 16:17:02 | Hamilton
(1から続き) カリブ海の島プエルトリコ移民二世のリン・マヌエルが、カリブ海の島で生まれたハミルトンの伝記、ロン・チャーノウ著「Alexander Hamilton」にたまたま出会った奇跡を思う。 リンが最初のトニー賞を取った「In the Heights」の休暇中に読む本を探していた時、たまたま手にした本で。 たまたま出会って、「何だこのめちゃくちゃな、破滅的な人は!? まるでラッパーみた . . . Read more

・「ハミルトン」のこと (1)

2017-04-08 15:42:08 | Hamilton
  「ハミルトン」のことを少し書いておこうかと思う。 リン・マヌエル・ミランダが作曲で参加しているからと映画「モアナ」を観たら、「ハミルトン」であまりに聞き慣れた彼の歌声がいきなり聞こえてきて、意表をつかれたせいもあって、ぶわっと涙してしまっただけに。 NHK BSでも特集が放送されるし。ちなみにこちらは昨年10月、大統領選の直前に米PBSが放送したドキュメンタリー。フルバージ . . . Read more