以下、「アマデウス」についてというよりは、もっぱら自分語り。ツイッターで短くまとめられるような内容の感想じゃないので、久々にブログに。
私が初めて自分で「あれが観たい」と願って自分のお小遣いでチケットをとって観た、いわゆる大人の芝居が、「アマデウス」だった。池袋サンシャイン劇場での日本初演。幸四郎さんがサリエリ、江守徹さんがモーツァルト、藤真利子さんがコンスタンツ . . . Read more
SWフォースの覚醒、観た。面白かった!
STの1000分の1くらいしか観てこなかったけれども、それでもだいたいリアルタイムで観てきたSW。今作はなんというかJ.J.のSW愛のほかに、彼の基本的に真面目な原作リスペクト精神がフルに発揮されていた。
おかげで、ものすごく、STAR WARSだった。
(以下、ネタバレだらけ)
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2014年度のマイベスト映画は「Birdman」と「Boyhood」と「PRIDE」だった。「PRIDE」は、「あの時代の同性愛者を描き、その悲しさ・悔しさ・辛さを真正面から描いているのに、全体として幸せな作品になっているという奇跡」「群像劇のひとりひとりを、物語進行のための装置ではなく、多面的な人間としてきちんと描いている」「安易に和解しない、安易に理解し合わない」「こちらが予想もしない意外な台 . . . Read more
ネタバレするのもなんだと思って今までアップしてませんでしたが、今年7月にロンドンO2アリーナで開かれたMonty Python Live、自分が観た7月3日のセットリストを書いておきますね(休憩とか終演後に大急ぎでメモったものなので、細かく間違ってたらごめんなさい)。
スケッチ(コントのこと)の合間合間は、衣裳替えの時間のためか、昔のMonty Python's Flying Circusのビデ . . . Read more
Martin Freeman on stage as Richard III is proof -- he is a BRILLIANT actor.
7月5日の昼と夜、ロンドンのTrafalgar Studiosでマーティン・フリーマン主演、ジェイミー・ロイド演出の「リチャード3世」を観てきました。シェイクスピアの「リチャード3世」の物語について今さらネタバレもないでしょうが、どういう演出でど . . . Read more
南ア出身の作家・演出家Yaël Farber演出、リチャード・アーミティッジ主演で、アーサー・ミラーの傑作「The Crucible」(るつぼ)をOld Vicで観た。
ともかくもこの作品、20世紀の真に偉大な戯曲のひとつなんだと、観るたび・読むたびに確認する。アメリカのMcCarthy旋風、House Un-Americ . . . Read more
コーエン兄弟の映画「Inside Llewyn Davis」について、本日夕方、ツイッターで突発的に連投。ネタバレを憚ってはっきり書けなかったことを、一番下に書きます。でもこれってやっぱり、作中の然るべきタイミングで観て「そうなんだ!」と膝を打つ方がずっと楽しいと思う。
Yuko Kato @mizukawaseiwa &middo . . . Read more
感想はブログで書くとツイートしたけど、まとまったものが書きたいというより、公開間もない映画の内容をツイートするのは憚られたのであのように。
なので思いつくままに箇条書きしてみる。
・ロデオ、暴れ牛に8秒間だけしがみついていられるか、振り落とされてしまのか。そのメタファー。
・繰り返されるピエロの幻。
・ゲイではなく、同性愛を見下してきた人が80年代半ばの、ましてテキサスで、リベラルの「 . . . Read more
2013年12月、NYで2度観る。
◎ 最初観たあとの感想。
・12 Years a Slave観る。あまりにむごい世界を、何という美しい映像で描くのだ、マックイーン監督……。そして、こんなにもむごい暴力とサディズムを根底に成り立っていた社会とはなんだったんだろう。
・この映画を観て、それでも夜は明けるとタイトルにつけられるというのは、楽観主義というか性善説という . . . Read more
2013年12月21日マチネ。NYコート劇場。
イアン・マケレンとパトリック・スチュワート出演のハロルド・ピンター作"No Man's Land"(無人地帯)は、相変わらず観ていて「意味が分かるようで分からないし、分からないようで分かる気もする」という、ピンターそのもの。ダブル上演の「ゴドーを待ちながら」と同様、「自分はどこにいるのか」「自分の記憶は本当なのか」「自分はいったい何 . . . Read more
2013年12月20日ソワレ。NYベラスコ劇場。
「これぞシェイクスピアの十二夜!」と大笑いしながら唸りまくったのが、グローブ座の「十二夜」ブロードウェイ公演。去年の今頃、ロンドンのThe Globeで公演したもののほとんどそのまま。シェイクスピアの時代にそうだったように、女役は男性が演じる。ろうそくを使い、衣裳もシェイクスピアの時代に使っただろうもの。舞台の左右にも客席を設けて、さかんに客 . . . Read more
2013年12月18日マチネ。NYのCort Theatreでイアン・マケレンとパトリック・スチュワートの「ゴドーを待ちながら」(21日ソワレも観劇)
2009年ロンドン版と同じ解釈と演出。09年版は記録ビデオをロンドンのV&A博物館資料室で観て、記録ビデオだけでも感動したもので、それをライブで観られて感無量。名優ふたりがお互いを大事に思ってる様子がひしひしと。
サー・イアンが . . . Read more
2013年11月1日、初見。例によって予備知識ゼロでの初見なので、とりとめもなく感想。ネタバレ回避推奨。
(なお「野田」「野田」と呼び捨てにしてるのは、自分が生意気な高校生の頃からそう呼んでいるからで、敬愛の表現です。「野田さん」と書いてみたんだけど、なんか不自然な感じがするので、敬称略で通します。すみません)
・考えてみればそりゃそうなんだけど、美輪明宏を描い . . . Read more
ロンドンに来ているわけで、その主目的のひとつが、舞台The Audience。ヘレン・ミレン主演、ピーター・モーガン脚本(しかも新作)、スティーブン・ダルドリー演出だと去年9月の発表で知って、ただちにチケットをとった。観ずにいられるものかと。
実に期待通り。映画The Queenでも分かるとおり、ピーター・モーガンは本当にエリザベス2世が大好きなんだなあと。女王に対する深い敬愛の念が基本にあって . . . Read more