『エコノミークラス症候群 女性の搬送目立つ』
被災地でエコノミークラス症候群の患者が増えているようです。特に女性が多いのは、トイレを我慢するために水分を十分にとらない人が多いことが、関係しているとも言われています。
深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症(=エコノミークラス症候群)
静脈にはポンプはありませんが、代わりに力を入れて手足を動かすなどの筋肉の収縮で、静脈の流れが速くなります。 静脈の流れは、歩行や足の運動で起こる筋肉の収縮によって助けられています。そのため、長時間同じ姿勢のまま下肢(足)を動かさないでいると、静脈の血液の流れが遅くなり、血栓ができます。
血栓ができる原因は、動かないことで血液の流れが遅くなるだけではなく、血液が凝固しやすい性質の人に起こりやすいことがわかっています。また、外傷や出産・手術など出血を伴う状況にあると、体の仕組みによって血液は凝固しやすくなります。
『エコノミークラス症候群の予防について』
http://www.j-circ.or.jp/kumamoto2016/20160418_vte.htm
日本循環器学会・日本静脈学会・日本心臓血管外科学会・日本血管外科学会
日本脈管学会・日本胸部外科学会・肺塞栓症研究会
・長時間自動車のシートに座った姿勢で眠らない
・時々足首の運動を行う:足首の関節を力いっぱいそらしたり、背伸びのようにつま先を突っ張らせたりする運動が効果的です。1時間に1度、かかとの上下運動(20~30回)をする、も良いでしょう。
・ふくらはぎのマッサージを行う
・十分な水分を補給する
・可能であれば避難所で簡易ベッドを使用する
・リスクのある人はなるべく弾性ストッキングを着用する
・こまめに歩きましょう