河童の「日々の感想」

マーケティング、パソコン教室、ゴルフ、俳句など・・・三鷹に棲む河童さんこと、池上正夫の日々の感想です。

野田市 吟行 その2

2006年11月13日 | 俳句
次は香取神社を抜けていきます。
あまり手入れのしていない神社ですが、結構立派な神社です。

 

 「神の留守香取神社を通り抜け」     真樹

 「賽銭箱落葉ばかりが舞い込んで」    東風


次は、上花輪歴史館です。
ここは、江戸時代に醤油醸造をを家業としていた、高梨兵左衛門のお屋敷です。
国の指定文化財だけあって、なかなか建物や庭も見るべきものがあります。

 「鵯尖る江戸の名残りの門長屋」     真樹

 「門長屋歴史にふれて冬の雨」      河童

 「枯萩や庭の真中を明るくす」       里山

 「枯れ萩や庭の一隅ほの明かし」     至遊

 

 「江戸時代の格差は今も花柊」      至遊

 「初時雨醤油の里の素朴な香」      ゆたか

 「老眼に花の少なき神無月」        至遊

 「回廊に醤油の香りと花八手」       佳仙

 「散りぬるを留め数奇屋の冬薔薇」     仁

 「上花輪の名主や贅(ぜい)の冬紅葉」  東風

 「返り花醤(ひしお)の香浸りけり」     里山

 「落ち葉散る打痕の残る醤油樽」      龍雨

 「雨だれの冬の輝き樋伝う」         河童

 「醤油屋の香が浸み込みし冬の庭」    河童


 

 昔、江戸に行くときに使った水路で、江戸川に繋がる構え堀です。

 「掘割の澱みに落葉冬の雨」       涼風

 「構堀主待つ舟に冬の雨」         河童


最後は、醤油を熟成している煉瓦蔵です。

 

 

 「冬眠をはじめる醪(もろみ)煉瓦蔵」      真樹

 「冬座るる醤油育む煉瓦蔵」           里山

 「煉瓦蔵の前の大樽冬雀」            遊山

 「花八つ手小学校にも醤油の香」        龍雨

 「町並の甍冬めく醤油産む」           ゆたか

 「醤油煎餅買う吟行は初時雨」          河童

  

野田市、醤油の町を吟行

2006年11月12日 | 俳句
醤油の町、千葉の野田市を吟行した。

秋も深まって、今日は「秋深し・・・」の句でも作ろうかと思っていたのですが、
もう立冬を過ぎているので、もう冬です。
小雨も降って、「初時雨・・・」の季節だそうです。

集合は、東武線野田市駅です。
 

駅からすぐのキッコーマンの醤油工場を見学。醤油の製造過程が詳しく書いてあります。
大豆と小麦と塩で発酵させて、醤油ができるそうです。

 
                     真剣に醤油の説明書を読む仁さん。


  「製麹室のアミノ基燃ゆる神楽月」    仁

  「醤油工場年中無休花八手」       遊山

   
次は、須賀神社
ここには猿田彦像があります。

 

 「猿田彦に会う椎の実を踏みしだき」      真樹

 「時雨るるに任せし鼻梁猿田彦」        仁
 

伊勢には猿田彦神社もあるそうです。