走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

嬉しい兆し

2021年10月12日 | 仕事
興味深いビデオクリップをみました。クローズアップ現代プラスのものです。学校の校則について。

とても良い傾向だと思ったのは(後半は)生徒が主体となって校則について話し合っている姿です。教師側でもPTAでもなく、生徒が自分たちの規則について話し合うことです。話し合いは理解を深めます。互いの認識も理解でき、互いを尊敬することに繋がります。これらは民主主義にとって重要なプロセスです。

日本人は従順な国民として世界に知られています。犯罪率が低く、交通機関の遅れもなく、静かに列を作り、横入りする人も少ない。反対デモの発生率も低い。しかしその裏返しは、世の中で起こっていることに疑問を持たない。疑問を持つことを許されない風習が太古より続いているからですよね。何事もこれが通説と理由も聞けない。反対を唱えれば排除される。髪の長さ、下着の色、ブラジャーの着用を許す許さない、こんなところまで規則に書かれる異常な国になってしまった事を疑問視する生徒がいる事を、心から良い傾向だと思います。日本の未来は明るい!と思えるビデオでした。

アンチとか炎上を勧めているのではありません。根拠もなく、自分が誰か言わない匿名の世界にだけ棲むバッシングは民主主義とは言えません。こんなことが起こるのはやはり幼少時より、民主主義とは?を考え実践する場がないからなのではないでしょうか?

過去にも書いてきました。
シンポ質疑シリーズ看護倫理
考えるために
批判と議論の違い
実行あるのみ
管理能力
炎の周りで
日本と北米の教育の違い

江戸時代の鎖国時は外の世界で何が起こっているのか一般人は全く知る術はなかったけれど、今は違います。日本の異常さに気づける世代を育てて欲しいと強く強く思います。

冒頭写真:週末はアメリカより一足早いカナダの感謝祭。長女が初めてターキーディナーに挑戦しました(いやいや相方と私が随分手伝いましたが)。親から子へ伝統は伝わる。楽しい夜でした。


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