走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

そわそわの夏

2018年06月21日 | 仕事

末娘がプロのダンススクールのオーディションに合格しました。その学校に入れるつもりで受けたのではなくて、長い夏休みの間に体が鈍らないように2週間のコースに申し込んだからです。申込書を見てこのコースでは物足りないかもと、3週間のインターナショナルの3週間強化 コースを勧められました。その為のビデオオーディションでした。もちろんそれに受かったわけですが、それだけではなくて9月から始まるプロの養成プログラムに入らないか?と言われたのです。

予想もしていなかった展開に動揺しています。プロと言ってもまだ8年生(中学2年) に9月からの末娘。学校もあります。しかしさすがプロのスクール。バンクーバーの公立高校でプロ養成の為のスペシャルプログラム(アートやスポーツ関連の)があってそこに行くようになります。3時間練習の後、学校で3時間。そしてそのあともう2時間。そんな感じで週25時間のトレーニングが確保できるようになっています。普通の学校の体育や美術、選択科目などがトレーニングに使われる為、他の生徒と同時に卒業できるのです。

娘はダンス、特にバレエが好きですが、プロになりたい!とかなれる!と夢見た事は一度もありません。バイオリンもトランペットも美術も大好きで将来は建築設計師になりたいと思っているようです。学校の成績も大変良く、友達もいるわけで、それらにさよならを言う覚悟はどこにもありません。しかし今のバレエ学校の先生も末娘は生まれ持った才能も体型もあるから必ずプロになれると太鼓判を押します。そんな言葉も末娘にとっては馬の耳に念仏状態。

なので丁寧にお断りしました。しかし向こうも諦めません。夏のコースの間にアートディレクターと3者面談をしましょう、となっています。

乗り気ではなかったはずなのに、送られてきた説明書を読み、バレエ学校や高校のパンフレットを見ていると、その気になってくるから不思議。特に高校に惹かれる。卒業生の豪華な面々や、謳い文句に惹かれてしまう。選ばれたもののみが得られる権利みたいなエリート的なラインにくすぐられるのでしょうか?

昨年、カナダで一番のバレエ学校のオーディションを受けて選ばれなかった彼女。もしかしたら今年はチャンスがあるかしら?と思ったり。でも本当に受かってしまったらトロントへ行ってしまう。こんなに若くして手放す事に自分が耐えられるだろうか?とも思う。根本的に本人の意思次第。親がどうこう言ったって関係ありません。本人が強く願えばそれをサポートしたいと思うだろうけど、今のところそれがありませんから、、、、

夏の強化コースは世界中から著名な講師を招いてのレッスン。欲のない誰かさんの刺激になるでしょうか?彼女の気持ちは変わるのだろうか?そわそわの夏です。


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