走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

プライマリーケアでのチーム医療

2019年01月27日 | 仕事
昨日の続き。

例えばソーシャルワーカー(sw) を雇うとする。学士か修士でお給料は違うが、年俸$60000〜70000とする。しかし昨日も書いたように医師が受け持っている患者全員がSWを必要としているわけではない。かといって患者もみずに、遊ばせるわけにもいかない。それに関わった人数分お給料をもらえる仕組みにすると、日によって収入は左右するし、見ない時間の方が多くなってしまい、それではSWは食っていけない。

もし誰かがSWを雇ってくれて複数の診療所で働く事が出来れば?

年俸は確保され、暇をもてあます事もない。では誰がSWを雇うのでしょうか?そこを模索しているのです。候補としてあがるのは、州、保険機構、医師会、もしくは複数の医師が共同出資。保険機構や医師会の場合、ナースプラクティショナー(NP)のように州から保険機構へNPにかかるコストが支払われる仕組みになると思う。

もちろんどの道、州にとっては出資が高くなるわけですが、医師の給料とSWの給料を比べればSWが断然安いため、結果的には医師を増やす出費に比べれば安く済むと言う理論。確かにSW的な質問を患者からされて答えられない医師は多いし、そんな事に時間を取られたくない!と言う医師もいる。しかし社会的サポートの不足が病気の悪化を引き起こす事もある。ちょこっとしたSWのサポートが患者の将来を左右する。特に高齢者では多々ある事だ。患者中心のケア。全人的なケアと考えればチーム医療の方が効果的。

で、今導入を検討されているのはSW、看護師、そしてビジネスアナリスト。

ビジネスアナリスト?!

続く



昨日も夕焼け空

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