走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

グローバルな視点を持つために

2018年08月17日 | 仕事
病院には図書館があります。医療書が沢山あります。図書室があれば図書を管理する人がいます。で、もちろん病院で働く図書司書さんは医療系の知識がある人です。その人がジャーナルクラブなどをアレンジしてくれます(一度も行ったことがないのですが)。

私は病院では働いていませんが、私を雇ってくれる保険機構は病院を含む訪問や保健所、精神医療センター、などなど地域の全ての医療機関を運営するので病院の施設も同じ職場となるのです。

で、その図書館も最近は電子版が増えました。司書さんの仕事も変わりました。2ヶ月に一回ぐらいEメールで医療雑誌に出ている自分の仕事に関係する記事をまとめてカタログにして送ってくれます。これが非常に便利なのだ。

私は2つのグループに属していて、1つはNP関連一般。もう1つは精神と依存薬物医療関係。メールが来るとザーッと表題に目を通して、興味があるものをクリックすると全文が読める。

自分でいちいち調べなくてもトレンドを知る事が出来るのです。こういうメールが送られて来るのは、医師と薬剤師とNPとCNSとCNE(Clinical Nurse Educator)、などなど修士以上の教育を得ている人がつける職種関係者。

こうでもしないと最新の情報についていけません。それほど年間に出版される論文の量は大量なのです。グローバルな視点を維持するには、グローブで起こっていることにアンテナを張っていなければなりません。良い司書さんがいて本当に助かります。大きな保険機構で働いている利点です。日本でも医師に対するこういうサービスがあるはず。そこに参加してみてはどうでしょうか?

知識のシェアはとても重要です。医療は日々進化。大学で学んだ内容は刻々と古くなって行くわけですから。



原爆地蔵。広島で原爆を受けたお地蔵さん。光線の影、光線に当たったために表面が変わってしまったそれらを触る事が出来ます。

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