走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

医療者の心のケア

2017年06月23日 | 仕事
つい先日、北米の医師についても書いたばかり。そしてマッチングに失敗してレジデンシー(研修医)プログラムには入れなかった人が自殺したニュースが。それに関連したものを読んでいるとマッチングで研修先が決まるのは希望者のたった50%だとか!

昼休憩の時に医師2人と研修医1人と話していた。その年度によって入りやすい科が違う、と。研修医の彼が卒業した時は放射線科を希望した3人の友人が全員外れたとか。外れた時、専門を変えるか、研究員として大学に残るかの選択に迫られるとか。同僚の医師も元々は放射線科希望だったけど外れたのでFamily Medicineに切り替えたと。

ストレスから鬱になったり不安定になる人も多いとか。

そりゃそうだ。何年もかけて医師になる事を目指したのに、免許もあるのに最後に拒絶される。翌年再挑戦すればいいだけなのに、人生が終わったと思う気持ちに襲われる。わかる気がする。

金銭的な問題もあるだろうし、、、

大学ではマッチングに外れた時の心の準備について教える事も重要とカリキュラムを変えて行くらしい。どこの大学もそうあって欲しい。

情報に溢れ、人との関わり方が変わり、医療の進歩は目をみはるもので、そんな中で責任の高い仕事をするのは簡単なことではない。医師も人間。心のケアが大切です。


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